哲学者キリスト

  • トランスビュー
3.50
  • (0)
  • (1)
  • (1)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 47
感想 : 1
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (356ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784798701257

作品紹介・あらすじ

イエスの革命的な哲学を、その後のキリスト教会が信仰の名において覆い隠す。しかしルネサンスのユマニストたちが掲げた人間主義こそは、その教えの真骨頂であり、現代の民主主義と人権思想の土台となるものだった。人間としてのイエスと、宗教の枠をはるかに超えた叡知を論じたフランスのベストセラー。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • イエス・キリストを一人の哲学者とみて、その哲学を顕わに
    していく、という本ではなく、近代に始まり現代まで続く
    社会的倫理とその価値観─人権・自由・平等・平和─が
    いかにキリスト教から生まれ、キリスト教と対峙するように
    なっていったかを著した本。現代に生きる作者がキリスト教
    の中に埋もれている、そして現代にも通じるイエスの哲学を
    掘り出して提示するといった内容。門外漢にとっては教会史
    の部分は少し退屈だが、読みやすいし新たな発見を得られる
    であろう著作だった。ただ何となく「キリスト者びいき」の
    ようなものも感じてしまったな。

全1件中 1 - 1件を表示

著者プロフィール

1962年生まれ。スイスのフリブール大学で哲学を専攻。雑誌編集者、社会科学高等研究院(EHESS)客員研究員などを経て、2004年に『ル・モンド』の宗教専門誌『ル・モンド・デ・ルリジオン(宗教の世界)』編集長に就任。2006年、『精神性小叢書』(プロン社)を創刊。宗教学、哲学、社会学から小説、脚本まで多彩な分野で活躍し、フランスの思想界、読書界で最も注目される著者の一人。数十冊の著書は25カ国で翻訳され、日本語訳に『仏教と西洋の出会い』『人類の宗教の歴史 9大潮流の誕生・本質・将来』(トランスビュー)、『ソクラテス・イエス・ブッダ』『生きかたに迷った人への20章』(柏書房)『イエスはいかにして神となったか』(春秋社)など。vv

「2012年 『哲学者キリスト』 で使われていた紹介文から引用しています。」

フレデリック・ルノワールの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×