ザ・ダークパターン ユーザーの心や行動をあざむくデザイン

著者 :
  • 翔泳社
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784798172460

作品紹介・あらすじ

そのデザイン、
顧客の信頼を失っていませんか?
欧米で規制強化が進む、
ディセプティブ・デザインの実態と脱却の道筋

「退会方法がわかりにくい…」
「勝手にメルマガに登録されている…」
「消費者を煽るカウントダウンタイマー」
「期限のない在庫一掃セール」……
こうしたユーザーを意図的にだますデザイン
(=ダークパターン)の乱用が増えています。


本書は、ダークパターンとは何かから、
世界で進むダークパターンの規制強化の実状、
ダークパターンの代表的な15の具体例、
そして、企業やデザイナーがダークパターンに陥る背景と
その防止策を1冊にまとめて解説します。

目次
Chapter1 ダークパターンとは何か
1.1 消費者を惑わせるWeb サイト設計
1.2 ダークパターンとは何か、その定義
1.3 ダークパターンの世界的調査
1.4 ダークパターンは人の選択をどれほど歪めるか
1.5 国内外で高まるダークパターンへの忌避感
1.6 企業がダークパターンを使うリスク
Chapter2 意思決定の科学
2.1 その選択は、誰が決めているのか
2.2 意思決定に影響を与えるマイクロコピー
2.3 ユーザーが行動を起こす3条件
2.4 ファストアンドスロー 速い思考と遅い思考
2.5 説得 vs. 欺瞞、操作、強制
Chapter3 ダークパターンの種類
3.1 スニーキング(こっそり)
3.2 アージェンシー(緊急性)
3.3 ミスディレクション(誘導)
3.4 ソーシャルプルーフ(社会的証明)
3.5 スケアシティ(希少性)
3.6 オブストラクション(妨害)
3.7 フォースドアクション(強制)
Chapter4 ダークパターンを防ぐために
4.1 組織をプレッシャーから解放する
4.2 ユーザーをリスクから解放する

感想・レビュー・書評

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  • Web サイトで 広告の一種だと思われるが ユーザーの 判断を 惑わせる仕事である
    意思決定に 影響を与える 欺瞞の手法である

    ダークパターンの 手法(種類)が 例示されている

  • ダークパターンの例を知ることができる。
    あるあるがまとめられてて面白い。意図したい事はわかるけど自分本位でユーザーを不快にさせることをよく選択できるなと思いながら見たUIがいっぱい。
    あれもこれもある。載せて欲しいものがまだまだあるよ。

    Netflixのスムーズな退会やリマインドが結局良い効果を表してる話は希望があってよかった(実例があれば説得できる)

  • ダークパターンとは、ユーザーを騙して購入させたり登録させたりするなど、意図しないことを実行させるトリックのこと。
    アンチパターン(ユーザーへの配慮不足)とも違うし、ナッジ(良い選択を促す)などとも違う、極めて悪質なテクニックです。

    解約の執拗な引き止め等は「プロ意識に欠けた」行為としてユーザーに悪い印象を与えてしまいます。とはいえ上司から何としてでもコンバージョン率を上げるよう言われた担当者が苦肉の策として行ってしまう...という現場があるのも事実。

    表面的なビジネスの売り上げの伸びが、顧客への価値提供を上回るようなビジネスは持続可能ではないとし、だからこそ、企業目線の価値だけではなく、顧客側から見た価値も考慮した指標(ノーススターメトリック)を設定すべきだと著者は主張していいます。

    ダークパターンを使う様々なリスクを理解し、ユーザーにとって何が最短で最適でデフォルトなのか考えるようにしたいです。

  • ダークパターンについて詳細に解説されていて、その点では価値があると思うが、むしろダークパターンを根絶するのは難しいという気持ちにもなった。
    利用者のリテラシーも重要。

  • 今まで「アンチパターン」と「ダークパターン」をなんとなく混同していたけれど、その区別がしっかり書かれていてなるほどと思いました。こんなタイトルの本ならば、正義を振りかざす、倫理や善悪で判断する、の論調かと想像するけれど、そうではないし、短期的な利益に利用する場合の長期的なリスクや損失について述べられていて、良いスタンスだなと思いました。

  • 日常的にwebを活用する人間なら、ここにあるダークパターンと無縁ではいられない。ページをめくるたびに出会ったことのある、そして迷惑を被ったパターンが目に飛び込んでくる。
    サービスを提供する側の視点としては、自分たちがダークパターンの誘惑に引き摺られていないか自省するきっかけを得られる。

  • 一定のネットユーザーなら「あるある」となる嫌なデザインを解説する。具体的な企業名やサービス名が匿名化されているものが多かったが、論うのは難しいか

  • 図が多く使われていてわかりやすい。
    普段から利用しているサイトなど、いろいろな場面でデザインを考えるきっかけになったので良かった

  • 世の中のWebサイトにはびこる、悪意(意図)を持って誘導しにかかるデザインについて。

    著者自身も述べるように、感情的に批判するのではなく、こういうところに落とし穴があるから気をつけましょう、知っておくと回避できる。

    まぁでも、こういうテクニックをちょっと使いたくなる時あるなぁ。良くないけど。

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著者プロフィール

マイクロコピーの専門家・セールス/UXライター

「2017年 『Webコピーライティングの新常識 ザ・マイクロコピー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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