ビジネスデザインのための行動経済学ノート バイアスとナッジでユーザーの心理と行動をデザインする
- 翔泳社 (2021年9月13日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
- / ISBN・EAN: 9784798169934
作品紹介・あらすじ
サービスやプロダクトの開発に
行動経済学の理論を活かすヒント
本書は行動経済学の本ですが、むずかしい専門書ではありません。
本書のテーマは「行動経済学をビジネスデザインに活用すること」です。
行動経済学の理論を知るだけでなく、
新しいサービスやプロダクト開発に活用することが目的です。
商品サービスとユーザーとの関係に
行動経済学の理論を活用するためのアイデアを、
デザイナー視点でわかりやすく図解していきます。
〈本書の特徴〉
●個別の理論ではなく、全体構成で仕組みを理解できる
●図で多く用いることで、理論がパッと見てわかる
●社会心理学やデザインなどの観点も織り交ぜている
●商品やサービスなどへの活用方法に言及している
●実際のビジネスを想像しながら読むことで、楽しく学べる
感想・レビュー・書評
-
行動経済学は、ビジネスにおいて活用できる。
ただし、個々は理論的背景はあっても、
やはり施策になるため、戦略が必要。
人にどう行動してもらいたい。
だから、判断を促すために、バイアスを使い、
行動の後押しをするためにナッジを使う。
バイアスは、たとえば、
味方だ思ってもらう
共通点、褒める
大事なことだと思ってもらう
使ってみてもらう
権威
同意するものであると思ってもらう
先進的だけど、なじみがある
簡単にできる
強く押したいと思ってもらう
一手間かけてもらう
一貫性
ピークエンド
というステップで整理できるのではないか。
ナッジは、望ましい行いを強化してもらい
そうでない行いをやめてもらうための仕掛け。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
理論を説明するだけで無く、ビジネスに置き換えるとどういうことかを補足してるところが良い。バイアス39は網羅的すぎて飽きた。ナッジは参考になったので、こっちメインにして欲しかった。
-
行動経済学に興味を持ったら手に取って良い本。
フレームワーク、バイアス、ナッジ、大まかな理解をもって、より専門的な分野に進めるきっかけをくれるといったところだろうか。 -
非常にわかりやすい入門書だと感じる。
その後どこから深めていくべきか?の道標を決めることのできる書籍。
こういった書籍からたくさんの知見を深めるきっかけとしたい、と感じることができた。 -
行動経済学によって明らかになった事柄をいかに実践するか、教示する本。
理論を詳しく説明するというよりは、アウトラインを示して「活用方法」に結びつけることに重きを置いている。
スムーズに読めて「こう活用してみよう」という実践に結びつけやすい。Tips集という趣で、そういう読み方には向いている。
私は、スムーズに読めてスムーズに流れ去ってしまいそうだなと感じた。ちゃんとメモしながら読んだりすればよいのかもしれないが。 -
バイアスを知ってのナッジ。
行動経済学をデザインのする。
まとまりが良く、散文されがちな話をビジネス活用の視点でまとめている。
進むとやる気が出るエンダウドプログレス効果は言語化して使いたい。
ナッジはBASICとEASTを抑える。 -
行動経済学の要素が簡潔に記載されており、ユーザーにおける行動の心理を元に、行動を変えるためのアプローチが書かれている。
ユーザーとの会話、プレゼン、システムのデザインの設計のヒントとなる情報が散りばめられている印象で、それらに対する悩み事が出てきた時の参考情報として時々見返したい感じだった。
行動経済学の全てが載っているわけではないと思うが、私のように行動経済学を全くしらない人間が学ぶための取っ掛かりとして読む本としても参考になると感じた。 -
図解入りで読みやすい。
-
「ユーザーの視点に立ってデザインを考えよう」という考えはその通りと思ってきたが、この本を通じてその根拠や理論を「行動経済学」という形で与えられ、腹落ちした感覚がある。
行動経済学そのものにも興味が出てきて、良い本に出会えたと思う。 -
わかりやすくまとめられている。
後に見直すこともしやすい。
後半は繰り返しの部分もあるため、実例のバリエーションが欲しかった。