問題解決ができる! 武器としてのデータ活用術 高校生・大学生・ビジネスパーソンのためのサバイバルスキル

著者 :
  • 翔泳社
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  • Amazon.co.jp ・本 (204ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784798160467

作品紹介・あらすじ

AI時代を勝ち抜くために必要な問題解決×データ活用のスキルと思考法が身につく本

本書は、「データ活用リテラシー」について述べた本です。新たな「データ分析の本」や「やさしくわかりやすい統計の本」ではありません。
それよりも成果に直結する、いくらAIが発達しようとも人間が高い価値を生み出せる「データ活用の仕方」について述べています。

データを用いて問題解決を図るには「データ活用のプロセス」に基づいて「何が問題」であるかを最初に定義し、その問題に適したデータを使って分析をする必要があります。
このプロセスを経ない限りは、大量のデータを用いて高度な分析手法を駆使したところで、問題解決には至らないのです。
本書を読めば、データを活用して問題を解決するための思考法と手順が身につき、今までの「データの読み方・分析の仕方」への見方やアプローチが大きく変わることでしょう。
さらに自分が言いたいことが明確になり、その「結論」を相手にきちんと伝えるスキルも身につきます。

【本書はこんな悩みを抱えている方にお勧めします】
・これまで様々な方法で統計学や分析手法を学んだが、実務で使う場面がないし、学んだ成果が出ていないという方
・データを加工した作成した大量の表やグラフを眺めながら、一体ここから何が言えるのだろう? と日々悩んでいる方
・日々データと格闘している割には次のアクションにつながらず、先月も今月も同じような問題を抱えたままでいる方

【目次】
第1章 これからの時代に求められるデータ「活用」リテラシー
第2章 本当に正しい問題を正しいデータで解いていますか?
第3章 「これが問題なんです」ってデータでどう言えば良いの?
第4章 結果だけが言えればそれで良いの?
第5章 世の中「方策君」ばかり
第6章 情報サマリー力で「すなわち......」を言えるようにする
第7章 「データで問題解決できる」という幻想
第8章 個人と組織のデータ活用力を高めるために

感想・レビュー・書評

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  • 結果報告ではダメで、結論まで報告するのが正解だが、結果や方策君が多いという指摘も書かれていて、心に響いた。

    何のためにそのデータを使うのか
    そのデータを使って何を実現したいのか
    どんなアクションにつなげたいのか

  • ⬛感想
    データ分析をしたいと思っている人は、データリテラシーを上げるために一読の価値あり
    再読。データ分析のもやもやが解消された
    一時期熱心に統計学を学んでいた。だけどちっとも分析力が上がっている気がしなかった。
    別の本で問題解決の本を複数読んで遠回りして本当の意味で理解出来た
    ⬛意見
    私も含め、データ分析=データ把握、現状把握だと思っている人がいる。そういう人たちは手元にあるデータをグラフにすることで満足するか、自分なりの過大な解釈を入れてそれが正しいか誤っているかに終始論じている
    そうではなく、あくまでデータは事実・結果を映し出すものにしか過ぎず、本質は分析者が何が問題で、何を解決したいのか。そのためにどんな行動をおこしたいのかを明確にすることが最も重要である。
    ⬛気づき
    データに答えなんて無い
    データの海に飛び込んで、答えを探そうとすると永遠にさまようことになる
    仮説をたて、検証するために必要な情報を集め結果→結論を出す。これが大事
    現状把握は結果だけ
    まず何を知りたいのか、問題は何なのかを明確にする
    問題解決はWhat→Where→Whyの順で考える
    何が問題なのか
    どこに問題があるのか→何のデータの、何の指標が必要なのか
    なぜ起きているのか?→検証するための指標をさらに特定する
    ⬛ToDo
    分析のまえに問題を定義する、仮説を立てる
    仮説を検証するための指標を特定する
    結論から行動をおこす

    https://self-methods.com/rn-how-to-use-data-as-a-weapon/

  • めも

    考えて:分析前の問題・目的定義と仮説構築
    作業して:分析そのもののスキルや知識
    考える:分析結果の解釈とストーリー構築

    Q.あなたは何を知りたいのか。それを知って何をしたいのか。そのためには、どんなデータ指標が必要なのか
    →この問いかけを自らにしましょう

    データ分析は目的化されやすい。そうではない。手段です。ツールに過ぎない。

    データ活用のプロセス

    表面的な現象

    (目的・問題定義)
    目的・問題を定義する※具体的に/問題なのか要因なのか方策なのかの意識を

    指標を特定する

    (現状把握・評価)
    現状を把握する

    評価をする

    (要因)
    要因を特定する

    (方策)
    方策を考える

    自分が考えることをロジカルに客観的に相手に伝え、理解・納得してもらうか。自ら結論に至るストーリーを構築できるスキルが大事

    (問題定義)
    問題と要因が混ざっていないか、主観でしかない想定が要因とされていないか.目に見える現象ではないか.で、何がどれくらい具体的に問題なのか、その問題はやはり要因が混在していないか.想定や仮説に過ぎないのではないか、目的でもいいが具体的に定義しましょう、

    比較する際のチェックポイント
    (1)結論となる結果が得られるか(必ずしも結論通りの結果が得られるとは限らないが)
    (2)比較することで「差」が見出せそうか

    目的思考の人は、データによる結果を述べるのではなく、結論を述べること

    要因候補の挙げ方と指標の特定の仕方
    要因候補を上げる

    指標を特定する

    関係性を確認する

    問題に対する要因は見つかるが、そのデータが存在しない時、(1)類似のデータを考える(2)今から集める(3)定性情報で対応する

    分解のコツ
    1.ペアコンセプト…対になるもの
    2.自己否定
    思いつきのアイデアを否定→次のアイデアも否定→どんどん否定してアイデアを出していく事


  • 武蔵野大学図書館OPACへ⇒https://opac.musashino-u.ac.jp/detail?bbid=1000171799

  • データ分析の前後

  • 下記のリンクでご利用ください。
    学外から利用する場合は「マイライブラリ」もしくはリモートアクセスサービス「RemoteXs(リモートエックス)」をご利用ください。
    https://elib.maruzen.co.jp/elib/html/BookDetail/Id/3000123984

  • 単なる技術解説ではなく、実践的でためになるデータ活用術が書いてある。
    表面的でないデータ分析術!

    A:表象的な現象
    B:目的・問題を定義
    C:指標を特定
    D:現状把握
    E:評価
    F:要因特定
    G:方策を考える
    という流れの表がきわめてわかりやすい。

  • 今すぐ欲しい「問題解決×データ活用」のスキルが身につく本「データ活用力」は、今やIT、英語、数字(財務・会計)と同様に、ビジネスパーソンにとっての必須スキルとなりました。
    本書は、AIがどんなに発達しようとも決して錆びることのない「データ活用」の考え方、実践方法について、高校生でもわかるようわかりやすく解説しています。
    統計学や分析手法、プログラミングを学んだのに
    成果がイマイチ……という方、多いのではないでしょうか?
    そんな方は、本書でまずは「データ活用のプロセス」を見直してみましょう。
    ・自社が抱える課題とは何か
    ・課題を解決するにはどんなデータを使えばよいのか
    ・結果からどういった解決策が考えられるか
    こうした思考法こそが、武器としてのデータ活用術なのです。(出版社HPより)

    ★☆工学分館の所蔵はこちら→
    https://opac.library.tohoku.ac.jp/opac/opac_details/?reqCode=fromlist&lang=0&amode=11&bibid=TT22168353

  • 会社の研修で勧められて購入。
    良書。
    ただし、実践にはかなりの覚悟がないとできない。
    (本だけでできるとは思わない。)

    ちなみに社会人MBAでやるロジカルシンキングの授業と同じ内容。
    どうせやるなら。学校に通って実践するといい。
    僕はそうした授業を、受けたことがあるので、良い復習になりました。

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著者プロフィール

データ&ストーリー LLC代表。多摩大学大学院客員教授。1972年、神奈川県生まれ。慶応義塾大学理工学部卒業後、日立製作所入社。在職中に欧米両方のビジネススクールにて学び、2003年MBAを取得。Academic Award受賞。2004年日産自動車へ転職。海外マーケティング&セールス部門、ビジネス改革グループマネージャ等を経て現職。グローバル組織の中で、数々の経営課題の解決、ビジネス改革プロジェクトのパイロットを務める。

「2017年 『上司からYESを引き出す! 「即決される」資料作成術』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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