勝ち残りSEへの分岐点: ノーリスクでハイリターン。プラス“楽”になれる25のヒント
- 翔泳社 (2008年12月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (250ページ)
- / ISBN・EAN: 9784798118536
作品紹介・あらすじ
本書は、日々IT業界でたくましく生きるSEの仕事への取り組み方、日々の生活法、スキルアップを図るための効率的な学習法などを示した指南書です。ますます国際競争力が高まるSEにとって、1時間1日1週間をどのように過ごすかでその寿命と価値は大きく変わってきます。資格1つをとっても、計画的かつ業務に役立つものを目的に即して取得する必要があるし、資格取得だけの勉強ではなく、コミュニケーションスキルなどのヒューマンスキルを学ぶことも重要です。また、「成功するためには?」「新人SEの教育は?」「将来独立するには?」といった、多くのSEが持つ疑問にもしっかり答える、悩めるSEの拠りどころとなる1冊です。
感想・レビュー・書評
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# 書評☆3 勝ち残りSEへの分岐点 | 「たかが履歴書1枚されど履歴書1枚」を充実させるための資格の重要性
## 概要
SEとして成功していくためのコツが書かれている。
基本的に筆者の経験に基づく内容がほとんどだ。だが,参考になるところがあった。
この筆者の主張で一番印象になったのは,勉強 (資格取得) の重要性だ。資格試験,特にIPAの情報処理技術者試験に関しては,40年もの間多くの人々が効率的にスキルを身につけるための方法論が凝縮されている。したがって,資格試験を取得することは,効率がよいので是非受験しようということだった。
また,たかが履歴書1枚だが,されど履歴書1枚を充実させるために努力するのも大事だなと感じた。
## 参考
> ### p. 75: 「自分に何ができるか」を正確に把握
> Aさん: 私の場合、転職先の会社には、処遇や待遇よりも、自分何が求められているかを具体的に確認しました。そして、自分がそれを提供できるかどうかを考えていから転職しました。このあたりが失敗しなかった大きな要因だと思いますね。
> ___
> Cさん: そうそう、失敗する人って「次の会社では、何をやらせてもらえるのか」とか、「どんな仕事やポジションが与えられるのか」とか、自分のことばかり聞くよね。
> ___
> 今、この年齢になったら分かるけど、 "(自分が) 何をしたいのか" ではなくて "何ができるか" で転職を考えないと絶対に失敗しますね。他人を満足させることができる人が "プロ" だということを忘れないようにしないと。
自分にこういう視点が欠けていた。
> ### p. 157: プロジェクトマネジメントスキルの習得方法
> 筆者は、これまでの経験から次のような方法がベストだと考えています。。
> 1. PMBOKでプロジェクトを成功させるための方法論 (理論、プロセス) を習得する
> 2. 情報処理技術者試験プロジェクトマネージャーの午後Ⅰ/Ⅱ問題を使って、基礎的な状況対応の方法論 (知識) を習得する
> 3. 一定の知識/理論が身についた上で、プロジェクトメンバの視点から先輩諸氏のノウハウを盗む。すなわち、他人の経験から学ぶ (理論や基礎知識がないと、そもそも先輩の行動とその狙いが理解できないため、1と2が必要になる)。低レベルの失敗がなくなる
> 4. 十分な準備 (123) を経て、プロジェクトマネージャーとしてデビューする。ここで自分の経験をする
> 5. 最後に、経験を積んだ上で資格を取得する (プロジェクトマネージャは自分の言葉に説得力を持たせなければならないため、資格は必須)
今までの現場では使えないPMがけっこういた。しかし,PMの勉強方法なんて誰も教えてくれないし,必要になる前に勉強はたしかに必要だ。PMの勉強方法の参考になった。
> ### p. 180: ビジネスマネジメントスキルの習得方法
> 金融業のシステムを担当するSEのAさんは、中小企業診断士のテキスト (1次) を使って経営に関する知識を身に付けたそうです。残念ながら、まだ資格取得には至っていませんが、経営者と話をする上で大変役に立っているといいます。
中小企業診断士に興味を持った。
## 結論
勉強の重要性,資格試験の重要性を再認識できた。その他,PMの勉強方法が書いてあって参考になった。
学び続けることが大事だなと感じた。今後も資格試験はどんどん挑戦していこうと思った。
パーマリンク: https://senooken.jp/blog/2019/06/05/詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
基礎力重視。方法は、暗記。ネタは情報処理試験。
とにかく、基礎力のないところには、知識は、降り積もって行かない。
英語は、単語耳を信じ、ソフトウェアは、情報処理試験をてこにしよう。プログラミングは、できなくてもいいのかはわからない。地道にルビーでコーディング技術も積み上げていきたいと思う。体力的には、真向と自重トレーニングを気長にやろうと思う。2年単位のスパンで、成果を図ろうと思う。 -
SEとして必要なスキルは何か、それをどうやって磨くのかをまとめた本。若いうちに、入社3年目ぐらいかな?それぐらいに読んだ方が良いと思った。
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「SE として成長するために考えたい/やりたいこと」が述べられている。
今のところも、この本で述べられている事項/考え方は通用すると思う。(仕事をしつつ、プライベートの時間で最先端技術者を目指すなら、勉強5時間だとかなり厳しいと思いますが…)
ときどき「はっ」とするポイントもあったので、思いついたころにまた読み返したい本です。 -
SEとして、どういう姿勢で生きるべきかを指南してくれている本。
現代は技術革新や発展のスピードが早く感じるけど、基礎的な知識と技術を学び続けることこそ重要ととく。
どの業界でも必要なことかと感じた。けれどSE以外の方はあまりピンと来ないかも。やはりSEにオススメです。しかも新社会人には是非! -
資格を持っていない人が良く言う。
「国家資格は実務では使えないからなぁ〜。」
「普段の仕事が忙しくないから取れるんだよなぁ〜。」
「それより残業した方が給料高くなるしなぁ〜。」
何れにしても資格肯定的な意見は出てこないのが常である。
私は資格は体系的に知識を得るためには必要な学習だと考えている。
その為、著者と同様の意見である。
本書は、
SEにとって何が必要か。
SEにとってどうキャリアを形成すべきか。
転職をするならばどの様な目的で行うのが望ましいか。
といった事が記載されている。
何れにせよ、SEよ、負けるな。
という著者の陰ながらのメッセージを垣間見ることが出来る。
無駄な事など、何一つない。
私はこういう著者は好きです。 -
現場寄りで実践的な内容で共感できる部分が多かった。ちょっとしたことを意識して、思いやりを持って地道にコツコツ。
部分的に出てくる関西弁で親近感が持てたかも(^^; -
入社1年生向け。本書を読むと資格に対する取り組み方が変わります。まずは、基礎を身につけることが大切。
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関西弁で書かれている所があって、しょーもない本なのかなと思って読んでみると、意外とためになることがいっぱい書かれていた。
若手SEは読んでおいて損はないと思う。
資格とは、取得した時点がスタート時点。その分野を効率よく学べるようにプロの人達が用意してくれたものと考える。
そして何よりも基礎が大事。
最先端の技術を学ぶ前に、まずは基礎の基礎から固めることが一番大事。
基礎の勉強はつまらないもの(勉強の成果が見えにくい)だけど、後々にボディーブローのように効いてくる。