採用力を確実に上げる面接の強化書

著者 :
  • 翔泳社
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感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (281ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784798115252

感想・レビュー・書評

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  • ・人事業務で説明会、面接、面談を行うにあたり、上司に推薦された書籍。
    ・面接や選考プロセスの機能が6つに整理されており、面接を一度でも経験している人にはスッと腹落ちする。面接でジャッジの精度しか意識していなかった自分にとっては、アピールやモチベート、クロージングする必要性を改めて考えさせられ、採用の奥深さとワクワクを感じた。
    ・要所に求める人材像や会社の魅力を整理するフレームがあるのはありがたい。早速作ってみたら、自覚してなかった会社への気持ちや仕事・キャリアに対する考え方を整理する良い機会となった。
    ・ヒューマンスキルは頭で理解するのがなかなか難しいが、会話事例をたくさん盛り込んでくれているのでありがたい。特に、面接で過去のエピソードを掘り起こすための質問バリエーションが参考になる。暗記するほど読み返して、必要なときに反射的に引き出せるようにしておきたい。
    ・本書を参考に面接で学生に”素”になってもらうために、言葉遣いをフレンドリーに切り替えたところ、突っ込んだ質問も雰囲気を壊さず聞けた。また、面接最後に「面接のフィードバックをもらえませんか?」と質問をしてくれる学生もいて、心を開いてくれたと感じて嬉しかった。

    ・本書を手元において、実際の面接で試行錯誤しながら”採りたい学生”を採れる企業になりたい。

  • 面接で聞くべき質問が合った気がするが全く覚えていない

  • どうしたら内定を出したい学生に対してモチベーションを上げたまま保ち、定着してもらうかという本。
    内容の割には少し長いという印象。以下メモ

    入社決定も辞退も人で決まる。
    ・学生が「目指したい人」

    面接では一問一答型は良くない。話し合いではなく、アンケートに近い内容では受験者は話を聞いてもらってる感覚がなく、安心できない。

    面接のキモは共感・認知・熱意
    1.共感:お互いの考えていることを共有して理解すること
    2.認知:相手の存在を認めること。理解しようと努力する姿勢
    3.熱意:相手、自分、会社への熱意

    面接官に求められる6つの役割
    1.ヒアリング:相手の本音を引き出すこと、相手への誠意
    2.ジャッジメント:欲しい人材なのか見極め
    3.アピール:会社の魅力を具体的に
    4.モチベート:入社欲の喚起、面接官による内発的動機の生成
    5.アクション:次への布石を打つ

    6.クロージング:欲しい人材に対して入社の意思決定を行う。

    面接官の8か条
    1.自分より優秀な人間を取ること
    2.当社に入りたい人材よりも欲しい人材を採る
     ・入社意欲は低いけれど絶対に取りたい人間を取るのが採用の仕事。
    3.熱く当社について語ること
     ・「社員一人一人に企業としての志がある」ことを感じてもらう
    4.本音の仕事感を伝える
    5.入社動機はドラマチックに語ること
    6.自分ひとりではなく、周囲を巻き込むこと
     ・部下と会わせてみたり、社内案内してみたり、周囲を巻き込むことによって、全社的に採用への関心や意識が高くなっていく
    7.大胆に口説くこと
     ・通過確定している人間に対しては合格のサインを伝えるとともに口説くことが大切。一緒に働きたいという気持ちを口にだす。
    8.採用は営業である

    相手を理解するための4つの質問
    1.仕事感、就職感に関する質問
     ・本人の意欲や価値観を理解する
    2.経歴・職歴に関する質問
     ・本人の能力や特性を理解する。行動特性や思考特性などが見えてくる場合も
    3.本人の周辺情報
     ・家族や勤務地、キーマンの調査
    4.不安や悩みに関する質問
     ・お互いの信頼関係の醸成にも繋がる

    ファクトファインディングをしていく(調査項目はP115)

    直球質問を使う
     ・一番重要視したい採用基準のポイントは、ダイレクトに聞いてみて、そう思う背景を探って行けばいい。
     ex)「自分はリーダーシップの有る方だと思いますか』

    面接官に対して尊敬してもらうために、見た目(爪が伸びてい無いかとか、靴が綺麗かとか)は重要!

    最高の話とは共感+気付きの多さである
     ➡してからの質問に答えつつ、自社のアピールを織り交ぜる。

    相手をモチベイトするために、会社のことだけではなく、自分自身を語る必要性がある。
     ➡入社動機として「面接官に魅力を感じて」ということも往々にして有る

    採用過程において最も大切なのは応募者に入社の意思決定を促すクロージングスキルである。

    自社への志望度合いを聞くならば「今、あなたの頭の中の何パーセントはうちを占めているのかな?」とマインドシェアを聞いてみる。

    自社への共感と志望度をマトリクスにすることで訴求の仕方を変えて行く。(P241)
    再度面談などをする際は、これまでの会話内容を思い出しておき、認知しているということを感じてもらうことが大切。また、他社への思いはあまり語らせず、しかし理解をある程度示すことが大切。
    そして、「そもそも何故就活してたんだっけ?」と言った様なそもそも論を話させ、自社にマッチする部分で「それうちと合ってるね」という話をする。
    最後に相手への期待値と評価しているポイントを伝える。

  • 人事担当者向けの採用指南書。就活ではどうしても学生目線で固まってしまうが、よい視点の転換になった。

  • 人事マン史上最大の採用ピンチ。。。
    もう一度、初心に戻るべく、自分の採用バイブルを読み返そう!
    大丈夫!まだ慌てる時間じゃない。。。
    に、しても新担当さんとの最初の仕事だけに失敗は許されないわな。

  • 相手の視点に立つって、そこから景色を見てみるっていうのはとても大事な気がする今日この頃。
    と、思って手に取るが、、
    面接の章は役に立つかな!

    他は…やはり人事用ですね!
    採用は営業だ、だそうで!

  • 著者は新卒でリクルートの人事部に入り、それ以降人事畑を歩まれ、その経験に基づき本書を著したようである。

    本書は、タイトルどおり面接のノウハウが相当詳しく書かれている。
    目新しい視点は、ほしい人材を入社させるために、面接官自身の入社動機をドラマチックに語れなど、面接官が求職者に対して、自分のいる会社の魅力や自分自身の経験をどう売り込んでいくかという点を詳述している点。

    もちろん、会社の長所や他社との比較で優れている点など
    はどの面接官もネタとして話すのだろうが、このような場合、求職者にとっては興味のない自慢話を聞かされているようで、逆に白けてしまう。

    一方、著者が言っているのは、会社の魅力を売り込むと同時に求職者からの共感を得るように話すということである。
    例えば、求職者から「御社の課題は」と聞かれた場合、正直に課題を伝えたうえで、その課題に向き合って解決していこうという企業姿勢を具体的に説明することで、求職者に対する誠実な態度を示すと同時に求職者の不安を払しょくすることにもつながる。

    この他にも、面接官は部署や役職に縛られず、エース級の社員を登用せよという。曰く採用は営業であると。
    これは、類書でも言われていることだが、本書がすごいのは、社内の面接官候補社員の出身高校、大学での専攻、入社経緯や入社後ん担当業務など細かい内容の一覧データを作り、それに基づき求職者と接点のありそうな社員を面接にあてるという点だ。
    面接する側もされる側も何らかの接点があると、比較的会話も弾みやすく、求職者の本音も聞きだしやすくなるのである。

    人事担当者が読めば、かなり参考になる部分があると思うが、もう少し文章量を減らして読みやすくしたり、項目ごとにまとめを作るなどすれば、なお良いと思う。

  • 就活関係で一番役に立った本。質問内容について整理してくれているのが特に良かった。
    ただし、目線が逆(面接官向けの本)なので読んでて若干頭を使う点と、世の中にはこの本に書かれているような立派な面接官ばかりがいる訳ではないという点だけ注意してほしい。

    ちなみに、こんな本を読んだ位で良い学生が採れると思っている社会人は、新人研修からやり直した方が良いと思う。


    1659円。

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