高円寺文庫センター物語

  • 秀和システム
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感想 : 1
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784798056098

作品紹介・あらすじ

日本一ROCKな書店と言われた伝説の本屋奮闘記

感想・レビュー・書評

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  • 大阪の駅改装などの報を聞くと「大阪といえばという公的イメージに自ら寄せてっているのでは?」と高円寺で生まれ思春期まで育った人間としては思うのだが、高円寺もまたそうなのかもしれない。

    「サブカルの梁山泊」と自ら称している一説があるが、サブカルというターム/捉え方自体2000年以降のモノだと思っているので、自嘲気味ならともかく誇らしく語っているには意外だった(個人的にはサブカルの梁山泊に相応しい本屋はヴィレヴァンである)。

    早稲田通り近くのあずま通りに店舗を構えていた時代、関ビルに移ってからしばらくは(サブカルではなく)サブカルチャー(カウンターカルチャー)の書店でもあったことを私は知っている。


    それ以前に町の本屋さんであり、小学生の頃の私は立ち読みしては怒られていたものだが、そういう地元の人の関わりが意図的に書かれていないように感じた。それはエピソードの取捨選択だけでなくなく筆者の語り口に九州訛りを入れて「東京外から来たものが住む街、高円寺」という印象を強くしているからだ。


    先のサブカルにしてもそうだが本屋さんが言葉に無頓着で有ろう筈がないから、これは筆者の意図なのであろう。

    それと個人的に知りたかった初期スタッフ(髪を腰まで伸ばした男性)のことが書かれてなかったので評価は星二つとさせていただきます。


    かの男性は関ビルに移った後、あずま通りの端(早稲田通りの横断歩道手前)で古本屋さんをしばらく営んでいたはず。

    彼こそ高円寺文庫センターの礎を作ったと、当時の利用者は思っていたはず。

    • ほんだなさん
      帯の「コーエン人」とかクソじゃね?
      帯の「コーエン人」とかクソじゃね?
      2019/01/04
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著者プロフィール

1951年東京生まれ。書泉を経て、高円寺文庫センター店長。その後、アートン、ゴマブックス、亜紀書房、本屋B&B、西日本出版社などに関わる。温泉とプラモデルと映画をこよなく愛する妖怪マニア。『現代子育て考5 男の子育て』(現代書簡)、『独断批評』(第三書館)等に佐藤和男名義で執筆。

「2018年 『高円寺文庫センター物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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