図解入門よくわかる最新宇宙論の基本と仕組み[第2版] (How-nual図解入門Visual Guide Book)

著者 :
  • 秀和システム
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (271ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784798028439

作品紹介・あらすじ

宇宙論の古典から最先端まで宇宙開発のトピックも盛り込みミステリアスな宇宙の謎解きに迫る。

感想・レビュー・書評

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  •  宇宙論の全体像を広く浅く解説している。平易な文章に加え図が豊富なので分かりやすくなっている思う。ホーキングの宇宙論や超弦理論までおさえている。また日本の宇宙開発にもかなりのページを割いている。ただ、やはり相対性理論と量子論は外せないようで解説しているのだが、やはり解りづらい。特に相対性理論の説明はかえって混乱を招くのではないかというほどわかりづらかった。しかしながら、「相対性理論において、空間や時間が伸び縮みする理由は、光速を固定したために、空間と時間の尺度のほうを変えざるをえなくなった」の一文は良かった。相対性理論の本質とわかりにくさの理由をうまく表現していると思う。それにこの一文で自分自身も相対性理論の本質的なところが分かった。

  • 天文学と違い、宇宙論の本は比較的少ないと思う。天文学は天文観測が中心に対して、宇宙論は物理学を駆使し、電磁波等の解析から理論を構築することが中心である

    本書の内容は、宇宙論の基本となる単位等や基本的な概念を説明した後に、すばるやハッブル宇宙望遠鏡の説明を行って宇宙論の導入としている。そして、古典的宇宙論、アインシュタインの宇宙論、ポスト宇宙論としてインフレーション宇宙、ホーキング、超ひも理論などを扱い基本的な宇宙論を説明している。また、最終章にて、最新の観測施設やプロジェクトについて説明している。

    天文学に比べて、観測結果から物理理論を構築することはなかなか触れる機会ないので、一読しておくと面白いとは思う。

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著者プロフィール

たけうち・かおる サイエンス作家。1960年生まれ。東京大学教養学部教養学科、同大学理学部物理学科卒業。マギル大学大学院博士課程修了(高エネルギー物理学専攻、理学博士)。フリースクール「YES International School」校長も務める。著書に『99・9%は仮説』(光文社新書)、訳書に『WHAT IS LIFE? 生命とは何か』(ポール・ナース著、ダイヤモンド社)などがある。

「2021年 『人と数学のあいだ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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