ロシア最強リーダーが企むアメリカ崩壊シナリオとは? プーチン 最後の聖戦

著者 :
  • 集英社インターナショナル
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本棚登録 : 267
感想 : 47
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784797672251

作品紹介・あらすじ

「平和ボケ」日本人の想像を超えたプーチンと世界の熾烈な闘い。
そして、国益と生き残りのために命を賭ける壮絶な姿。

ソ連崩壊からロシアの「地獄」と「復活」を見続けてきた気鋭の国際関係アナリストが、大胆かつシンプルに読み解く驚くべきプーチンの戦略と、来るべき世界の結末!

感想・レビュー・書評

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  • おそロシア・・・。が、KGB出身のプーチン、政治手腕が凄過ぎます。連載再開したマスターキートンあたりのネタになりそう。最近の映画のMI4でもトム・クルーズがクレムリンを爆発させてましたしね。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「キートンあたりのネタになりそう。」
      いつ単行本化されるのかなぁ、、、待ち遠しい(雑誌は読まないので)。。。
      じゃなくて。プー公恐るべし(こ...
      「キートンあたりのネタになりそう。」
      いつ単行本化されるのかなぁ、、、待ち遠しい(雑誌は読まないので)。。。
      じゃなくて。プー公恐るべし(この本は読んでませんが)、殺されたアンナ・ポリトコフスカヤの「プーチニズム 報道されないロシアの現実」を読んで。。。
      2013/02/27
  • これは…
    目から鱗というか、
    平和ボケかつアメリカ側陣営でしか世界情勢を見れていなかったことを痛感させられた。

    特に、ロシア周辺国でアメリカが同様のパターンで選挙不正を訴えるデモを起こす革命テロのくだりは、ウクライナ側の“アメリカ側視点”のドキュメンタリー映画を鵜呑みして信じ切っていたのでゾッとした。
    何よりも、この著者 北野さんの妄想によるトンデモ論などではなく、新聞や各種報道機関による真っ当なソースが存在していることの説得力。

    アメリカの戦争についてもいまだに正義の戦いだと思ってる人たちは多いと思う。

    北朝鮮、中国、ロシア…
    これらの国が日本に対して攻撃してくるような有事にはアメリカが助けてくれると根拠のない期待を抱いている日本人は多いだろうけど、ほんとに根拠は一切無いのだと思い知った。アメリカだってそりゃ自国のことで精一杯だろうし。


    目を覚ますには、考え方を見直すには、十分すぎる力強い一冊かと。

  • ロシア最強リーダーが企むアメリカ崩壊シナリオとは? プーチン 最後の聖戦。北野 幸伯先生の著書。ロシア最強リーダーが企むアメリカ崩壊シナリオとは? プーチン 最後の聖戦は現在から10年前に北野 幸伯先生が執筆された本。北野 幸伯先生はその時から現在のロシアの動きを予見できていたのかも。ロシア最強リーダーが企むアメリカ崩壊シナリオとは? プーチン 最後の聖戦、北野 幸伯先生の慧眼に驚かされる一冊。

  • 10年前の本なんや。
    プーチンて、ある意味純粋ん何だよ。狡猾な欧米と比べれば。
    あれからかなり状況が変わって、米国はデフォルトしなかったし、ロシアは面倒臭いことになって、C国は異形故に覇権は望めない。

    予定通りに没落してるのは日本。

  • 普段から勉強をしている人であれば、このあたりの知識は当然踏まえていると思うが、著者の経歴から察するように、クレムリン側の教育を肌で実感した著者だからこその、このロシア側からの見方が多少理解できると思う。 

  • 分かりやすい。

  • 北野さん、中立を貫いているようでロシアよりのスタンスに見える。

  • 少し古いので今とのズレが少しあるのと、もう少し新しい著作との重複があった。
    でもプーチンに少し親近感が湧いたかも。

  • 1

  • 【由来】
    ・amazonで「プーチンの思考」の関連本

    【期待したもの】


    【要約】


    【ノート】
    ・本書は、プーチンのこれまでの軌跡を主軸に置いて、アメリカによる覇権時代から多極化の時代に世界は移っているということを解説している。「多極化」については、前に読んだ田中宇の「メディアが出さない世界経済ほんとうの話」で初めて知った。その時はちょっと眉唾なところもあるなあと思っていたのだが、この本は「こういうこと言うと陰謀論だったりトンデモ本だと思うでしょ?でも、ほら、これ見て」という形で根拠を示している。その多くは新聞記事であり(バランス的に産経が多いような)、少なくとも出典を示すこともなく自説の陰謀論を展開しているだけという本ではない。語り口があまりにも分かりやすさに寄ってるので、最初は若干の怪しさを感じたが、読み進めていくうちに気にならなくなった。高校の日本史の先生の授業がこんな感じだったので、個人的な親和性が高かったのかも知れない。

    ・プーチンが権力の空白をぬって大統領になったとか元KGBだとかって話は知っていたが、大統領になってからの具体的な動きは全く知らなかった。減税を行う一方で、巨額の脱税を行っていたロシア経済界の大物達を一挙に追い込んだという辺りの話はとても面白かった。ちなみに元KGBの権力者と言えばアンドロポフ書記長。Wikipediaによると「ソ連時代の指導者が否定されるなかでも、別格の指導者像として顕彰されている」とのことで、プーチンに与えた影響なんかについても知りたいところ。アンドロポフが書記長だった時、プーチンは30歳。影響を受けてないわけがないと思う。

    ・プーチンはラインハルトなんだろうか。銀英伝の田中芳樹さんもプーチンには注目しているらしい。

     「プーチンさんて、不思議な人だと思う。大統領を2期終えたときに、連続3期やるのは『憲法違反だ』といったん退いた。なぜ、最高権力者の時に憲法を変えなかったのか。強権的と言われますが、実はまだ本当にそうなのか、わからないと思う。というのも、まだ大きな試練を受けていない気がします。表面は強固に見えても、実はもろかったり。厳しい状況の時、黙って耐えて国を引っ張っていけるのか。あとどれだけ周囲の人の意見に耳を貸すのか。どんな体制であってもトップに立つ人にとっては重要なことだから」
     「ロシアの民主主義もまだ全貌(ぜんぼう)をつかみかねていて観察中です。過渡期なのか、最終形態なのか。判断しにくいですね。いずれにせよ、リーダーの個人的な資質が大きな部分を占めるので、プーチンさんの動向には興味を持っています。どう変化するのか、しないのか」
     (「宇宙を舞台に究極の問い 田中芳樹さんに民主主義を聞く」2012年5月28日 朝日新聞デジタル。今は公開期間終了でアクセスできない)

     ちなみに、この本では、プーチンはどちらかと言えば肯定的、好意的に捉えられているような印象だ。例えば、上記の田中さんの「連続三期をやらずに退いた」のにカムバックしたのは、本書によるとメドベージェフが親欧米路線に傾いたからということ。もちろん、これについては出展はないが。

    ・グルジア、ウクライナ、キルギスがアメリカによる親米政権樹立の工作によるものだとしたら、ロシアはそれと同じことをアメリカに対しては行わないのか?アメリカに親ロ政権というのはあり得ないにしても、例えば反米政権をどこぞの国で擁立、とか、アメリカ国内における政府弱体化を狙った情報戦とか。もしかしたら、既にそれはやってて(そう考えるのが自然だろうけど)オバマさんのやつれっぷりに少なからず貢献している可能性だってある。と言うか、当然、日本に対しても...!?この辺りの話になると陰謀論との境界線が曖昧になってくる。

    ・それにしても、今の日本にプーチンのような政治家が出てきたら、我々はどう感じるんだろう。

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著者プロフィール

国際関係アナリスト。1970年生まれ。19歳でモスクワに留学。1996年、ロシアの外交官養成機関である「モスクワ国際関係大学」(MGIMO)を、日本人として初めて卒業(政治学修士)。メールマガジン「ロシア政治経済ジャーナル」(RPE)を創刊。アメリカや日本のメディアとは全く異なる視点から発信される情報は、高く評価されている。2018年、日本に帰国。
著書に『中国・ロシア同盟がアメリカを滅ぼす日』(草思社)、『隷属国家日本の岐路』(ダイヤモンド社)、『日本人の知らないクレムリン・メソッド』(以上、集英社インターナショナル)、『日本の地政学』(小社刊)などがある。

「2022年 『黒化する世界 ――民主主義は生き残れるのか?――』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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