- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784797384123
作品紹介・あらすじ
1954年、14歳で史上最年少(史上初の中学生)プロ棋士となった著者。
この記録は半世紀以上たった今も破られていません。
さらに1958年には、18歳でA級8段に昇格するという偉業を成し遂げ、
「神武以来の天才」と呼ばれるようになりました。
1968年には10段戦で大山康晴名人を下し、初タイトルを獲得。
その後も名人、王位、棋王、王将など数々のタイトルを獲得。
棋士生活は60年をこえ、現在75歳の現役棋士最年長。
通算対局数・敗戦数は歴代トップで更新中、
通算勝利数は現役最多(歴代2位)。
1950年代から2000年代まで、
棋士の最高クラスであるA級に在籍した唯一無二の将棋界のレジェンド。
著者が対戦した最古参のプロ棋士は1897年生まれの故・村上真一八段。
一方で、あと何年かすれば21世紀生まれのプロ棋士が誕生します。
その時まで現役でいれば19世紀、20世紀、21世紀生まれの棋士と対戦する
という快記録が生まれるかもしれません。
世襲制が廃止され、実力名人制が導入されてから名人になった棋士は12人いますが、
著者は自身を除く11人全員と対戦し、
あらゆる世代のトップ棋士の実力を知る唯一のプロ棋士。
最近ではバラエティ番組に数多く出演し、
「ひふみん」の愛称でお茶の間の人気者になっている著者が、
60年以上の棋士生活を振り返り、歴代の名人たちと対局した唯一無二の存在として、
天才たちの知られざる一面を独特の語り口で綴ります。
「天才」と呼ばれる陰には、人知れぬ「求道心」がある。
感想・レビュー・書評
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ひふみんこと加藤一二三が、将棋界の歴史とその時代のトップランナーを綴った一冊。
本人もかつての第一人者であるのに加え、19世紀生まれから21世紀生まれまで公式戦で戦ったことのある著者だからこそ知りえる含蓄のある情報が知れて面白かった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
将棋の歴史から歴代の棋士たち(著者含む)の特徴や将棋に取り組む姿勢など、著者とのエピソードを交えて解説している。ひふみん、こと加藤九段の柔和な話ぶりそのままに記されていて、とても読みやすかったです。継続は力なり、とはよく言うけれど、情熱をもって、有力なライバル達と高め合うことが大切な要素なのだろうなぁ。
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「レジェンド」こと「ひふみん」のプロ引退(C級陥落)を惜しんで読了。
おそらくインタビューを基に再構成したものと思いますが、ひふみんだからこそ語れる、ひふみんでなければ語れない内容で、多いに楽しませてもらいました。 -
なんだかおかしなおじいちゃんのようだけど、
それこそ天才の域に触れている棋士。
なんだか、とても素直なんだろうなーと思う語り口。
ちょいちょい入ってくる「誰々さんはこんなに素晴らしい。しかし私だってこんなに素晴らしい」のような自慢も、
愛せる味わい。
だって本当にすごいから。
元気で長生きして棋士人生を過ごしてほしい。 -
図書館で見つけた本で
羽生さんの『決断力』みたいなものを想定していたが
全然ちがく,サブタイトルの通り
将棋天才列伝だった
将棋好きにはいいだろうが,普通の人にはオススメできないので星2