自分の半径5mから日本の未来と働き方を考えてみよう会議 (SB新書)
- SBクリエイティブ (2016年2月6日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784797384055
作品紹介・あらすじ
◆少子化、老老介護、孤独死、待機児童問題など
数多くの難題を抱え、「課題先進国」となってしまった日本――。
◆日本ならではの価値というものはあるが、日本でしか通用しない価値はあまり意味がなくなる。
歴史は自分の立ち位置を測る格好のモノサシだが、日本はいま世界でどんなポジショニングにあるのか、
そしていま日本、さらには東京の競争力をあげることがなぜ大事なのか、
ボーダーレスの本当の意味を知ることになる子、孫世代はどうやって働き、生きていくべきなのか――不透明な時代の先を見通す
◆適切な問題解決のその先に、個人も国も成長がある!
「この世界をどう理解し、どこを変えたいと思い、自分に何が出来るか考え、行動することが、人間が生きる意味であり、仕事をする理由でもある」(出口氏)
感想・レビュー・書評
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出口さんの本は気づきが多い本が多い。大きい問題から小さい問題までいろいろなレベルのことがあるけれど、自分の半径5mからなら変えていける可能性が「誰にでも」ある。
・日米の蜜月より米中の関係の方が古くからある。
・生産性を上げるにはまず年功序列をやめる。
・シニアはそれだけ人生経験を積んでいるわけで、シニアの多い大学を想像するといろいろな化学変化が起きそうで面白そう。
・小学校に入れない子どもはいないことから、待機児童問題はやる気の問題という点はうなづける。
・年金の世代間格差は、今いる若者と年寄りよりも、今生きている世代とまだ生まれていない世代の方が大きいという意味で、今の若者も年寄りも同じ穴の狢だと言われても仕方がない。
・マイナンバーを早くもっと徹底的に導入してもらって税金、社会保障、その他の煩雑な仕組みを簡略化してほしい。
・「小負担・中給付」は今までの継続的は成長が前提だっただけで、今はそんな成長は期待できないので、負担を増やすしかない。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
数字、エビデンス、ロジックを元に日本の今と未来を自分に引き付けて議論している。指摘はもっともだし、後は各自が理解して行動するのみ、といった感じでしょうか。
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再来週の講演にむけ、出口さんの予習。エイジフリーや、出戻り人材は興味深かったです。個としては、誰にも負けないスキル、、、身につけよう。
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◆「数字(データ)・ファクト(データに関連する事項や過去の事実)・ロジック(それらをもとに実証的に論理を組み立てること)」を駆使して自分の頭で考える。
◆適応力をつけるには過去の出来事から先人がどう対処したのか見て学ぶ。
◆身近な人を目標に実力をみがく。
◆ダイバーシティ(多様性)
◆生産性を高める(時間内にアウトプット) -
働くことについて改めて考えるために購入。内容は非常に多岐にわたり、教育・未来・社会・リーダー論とえらい勉強になる本でした。何回か読まないとしっかり把握できないな…。
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<目次>
はじめに(出口治明)
第1章 「数字・ファクト・ロジック」で考える
第2章 労働生産性を上げるためには
第3章 エイジフリーで働くということ
第4章 日本再生のカギを握る「教育」
第5章 少子高齢化の先にある未来
第6章 客観的な目で見る格差社会とナショナリズム
第7章 ポピュリズムに惑わされないリーダーを育てる
おわりに(島澤諭)
<内容>
ライフネット生命会長で、驚異の読書家の出口氏と国家公務員から大学教授、現在は研究所研究官の島澤氏の対談集。タイトル通り、まずは自分の身の回りから見直して日本の将来を考えよう!という本。しかし、愚かなマスコミ、政治家、扇動家の戯言に惑わされず、「数字・ファクト・ロジック」で自分のアタマで考え、今の常識に引っ張られずに、しっかりとした自分の意思を持ち、日本を立て直そう!という内容。おおむね賛同できます。そして、出口氏の読書から身につけた知識とそれを駆使する発想は驚きです。 -
もっと勉強しようという本かな。情報に振り回されることなく、数字を見て、その事実について自分なりに考えてみる。そういったことの積み重ねが必要。
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本を読まなくなった上階層。電車の中でもそうだよなぁ。
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今後の日本が危機的状況であることとインプットとアウトプットの重要性について語られている