ゲームウォーズ(上) (SB文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784797365252

作品紹介・あらすじ

西暦2041年。革新的なコミュニケーション・ネットワークが張りめぐらされた世界はいまや、深刻なエネルギー危機に陥っていた。地球の温度は上昇し、資源は枯渇、植物や動物はどんどん死に絶え、飢餓に苦しむ人々であふれている。多くの人々はそうした現実から逃避するように、〈オアシス〉と呼ばれるコンピュータの仮想世界にのめりこんでいた。
ある日、〈オアシス〉のコンピュータ画面に、突然「ジェームズ・ハリデー死去」のニューステロップが現れた。ジェームズ・ハリデーとは、〈オアシス〉を開発し、運営する世界的億万長者。コンピューターゲーム界のカリスマ的存在だ。テロップに続いて、ハリデーの遺書ともいえるビデオメッセージが現れ、〈オアシス〉内に隠したイースターエッグを一番先に見つけたものに、〈オアシス〉を含む遺産のすべてをゆずることが宣言された。
その日から、老若男女問わず、世界中の〈オアシス〉ユーザーが、エッグ探しのハントをはじめた。勝者となるには、ゲームをはじめとするハリデーのあらゆる趣味嗜好に精通していなければならない。彼の残したヒントによると、〈オアシス〉のどこかに3つのキーが隠されているのだが…。

――

進化を極めたコンピュータの仮想世界でくりひろげられる、トレジャーハントを描いたSFアクションファンタジー。近未来、人々はみな荒廃した現実から逃避し、バーチャルな世界にひきこもっている。
めぐまれない環境で育った主人公のウェイドは、現実世界では人と関わることが苦手なコンピューターオタク。学校の成績も容姿も並みで、コンプレックスの固まりのような少年。その彼が莫大な遺産をめぐる争奪戦でトップに立ったことから、電子の世界では一躍ときの人となり、それと同時に、現実世界をふくめて大企業の陰謀に巻きこまれていく。

感想・レビュー・書評

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  • 一時期、読んでいたメタバース本に必ずと言っていいほど出てきた「ゲームウォーズ」。
    長らく積読状態でしたが、ようやく読むことができました。

    ※メタバースとWeb3
    https://booklog.jp/users/noguri/archives/1/4295202819#comment

    ※世界2.0 メタバースの歩き方と創り方
    https://booklog.jp/users/noguri/archives/1/4344039548#comment

    最初の100ページくらいは、個人的には結構つまらなくて、
    そもそも何でこの本読み始めたんだっけ?っという感じだったのですが、
    途中から自分好みのストーリー展開が進んでいき、
    一気に読むことができました。

    確かにメタバースの世界観が小説で描写されていて、
    サマー・ウォーズみたいな感じではあるんですが、
    より描写が精緻な印象です。

    ※サマーウォーズ
    https://booklog.jp/users/noguri/archives/1/4044288224#comment

    ゲームとかカルチャーとかオタッキーなものがたくさん出てきて、
    自分は全然ついて行けないのですが、
    それでもオタクがハマっていく感じが良く理解できます。
    映画化もされていて、映画で見た方が
    より臨場感があって楽しめるストーリーかとは思いますが、
    それでもこの「世界観」を作った著者はスゴイと言わざるを得ません。

    読んでよかった小説ですし、下巻も楽しみです。

    ※ゲームウォーズ(下)
    https://booklog.jp/users/noguri/archives/1/4797373822#comment

  • * 映画からはわからなかった細かな設定が面白かった。
    * ハプティックスーツは体全部に密着するようなデザイン。体感良くするために毛全部剃っちゃう。
    * OASISの利用は無料だが、移動は物理世界のように有料。特にテレポートが一番高く運営会社の大きな収益源。
    * 匂いを再現することも可能だが、基本的には荒らされやすく、変な匂いをしかけてあることが多いため、みんな使わない。
    * ダイトウがあっさりと死んでしまうのショックだった。というかショウトウは映画では中国人だったな。
    * 読めば読むほどパーシヴァルのオタクっぷりがすごいんだけど。最新のMMORPGから、昔のレトロゲーム、映画のセリフまで覚えちゃうようなギークっているのか…とは思ってしまった。一体何オタクなんだろうw

  • 映画がとても気に入ったので購入。
    映画冒頭のレースな原作では無いよっ!ってのはパンフで見て知っていたが、これはこれで濃い!とても濃い!よくもまあ、これを薄めずにハリウッドの文脈が許容する形態に落とし込んだモノだなあと映画の脚本を再評価した。

    あと、出版社が「レディ・プレイヤー1」じゃ意味分かんねえだろっ!って、苦悩して、この変な邦題つけちゃったんだろうなあとも思ったw

  • デミリッチとの対決シーンがすばらしい。オアシスはディストピアかもしれないが、そこでしか得られない経験もある。そんな不思議な体験を味わえる一冊。

  • 映画「レディ・プレイヤー1」の原作。2045年、緩やかに文明が衰退していくリアル世界と、そこから逃れるように享楽的で、あるいは生活そのものになったヴァーチャル世界。そこで始まる宝探し(エッグハント)。

    要素だけでも面白いものが詰まっているのに、それを見事に展開させてエキサイティングな世界を創り上げている。1980年代を中心にしたカルチャーがふんだんに取り込まれて、自分も嗜んだ映画、音楽、ゲーム、TRPGなどが物語のキーになっているのも楽しい。楽しみつつ下巻へ。

  • 映画と全然違うので二度楽しめた

  • スピルバーグ監督の映画『レディープレイヤー1』の原作本です。
    映画もそうですが、書籍もその内容は、オタク臭たっぷりの80'sネタが満載です。
    80年代を生きてきた皆さんなら、それぞれの思い入れで味わう事ができるでしょう。
    私のお勧めとしては、映画を見る前に読むと良いと思います。
    このストーリーの中の独特の世界観を少しだけ理解していると映画も始まりから没入できると思います。(上巻だけで十分ですからね)
    映画と合わせて楽しみたい一冊です。

  • 上下巻感想。

    映画とは結構違ってるから新鮮で面白かった、映画はかなり改変してたんだね。

    どっちにも良さがあるしどちらにもサブカルチャーへの愛と敬意を感じた。

    そして何より驚いたのが作者が映画『ファンボーイズ』の原作者だったこと、あれは名作だった。

  • 映画化された本作をテレビで初めて見たときは、日本のアニメ映画《サマーウォーズ》のハリウッド製実写版、という印象。
    その数ヶ月後に、息子とオンラインのバトルロイヤルゲームをデュオでプレイして、あの映画で描かれていた様なバーチャル空間の楽しみ方を体験。
    更に数ヶ月後に動画配信で再び映画の方を見た後、息子がレディプレイヤーのtwoは有るのかな、と言い出し、ネットで調べて本作の存在と題名の意味を知った。
    読後の感想は下巻の方に書きます。

  • 2021.06.30 オンライン場ぁで紹介を受ける。Oさん

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著者プロフィール

簡単料理専門コック、魚さばき職人、ビデオショップのエリート店員、テクニカルサポート・ロボットなどを経験するも、それら前途有望なキャリアをすべて投げ打ってギーク(おたく)活動に専念することを決意。以来、ポップカルチャーへの愛を映像と文字に注ぎ続けている。脚本を担当した映画『ファンボーイズ(2008年)』(『スター・ウォーズ』のパロディやオマージュが随所に盛り込まれている)は、公開されるやいなや熱狂的な支持を受けた。他にも、ゲームをテーマとしたドキュメンタリー・フィルムの制作のほか、俳優としても活躍している。小説は本書がデビュー作。現在は妻と娘、クラシック・ビデオゲームの膨大なコレクションとともに、テキサス州オースティンに暮らす。

「2014年 『ゲームウォーズ(上)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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