パパラギ はじめて文明を見た南海の酋長ツイアビの演説集 (SB文庫)
- SBクリエイティブ (2009年2月18日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (184ページ)
- / ISBN・EAN: 9784797352399
感想・レビュー・書評
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世界中、文明の発展度合いに関わらす深く考えていくと同じような考えになるのだなと感じた。
真理を感じる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
時間を守らないこと、お金を手にするたび食べ歩いてしまうことについて、パートナーに物申したことがありました。パパラギを読むと、私の方がおかしかったのかと恥ずかしくなってしまいます。所変われば価値観も変わる。多様性ですね
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パパラギは靴を履いているから、足で木に登れないみたいなところが印象に残っている。
他の章もそうだけれど、文明が豊かにしたものと、それによって失ったものに、そしてここまでの文明を築きあげた人類の歴史に思いを馳せる。
別にどちらが良いとか悪いとか、正しいとか間違っているではなくて。自分の当たり前を疑うことは大切な視点だと感じる。というより単純に面白い。
文明社会に生まれたから当たり前に思っているだけのこと…というか結局当たり前なんてないのだと。
宇宙が存在してることすら奇跡だな…とぶっ飛んだけれど、そこまで飛ぶともうこの本とは関係ないか。と我に返った。
ありのままに物事を捉えられるように、受け入れられるようになれるといいなとなんとなく思った。
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前提を取り払って物事を見ることの大切さ
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都市化された日本や欧米文化でなかなか実感出来ない価値観を本を通して衝撃的に知らされ、何十年も印象強いです。戦争や天災など決して人事ではない災難を乗り越えたり、世界の人々と交流したりする時などに人間の原点として何処か心に留めておきたい世界観です。
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この本を読んでいると、自分のいる世界が、ぐにゃりと曲がる感じがする。自分がこれは「善」だと思っていたことが、実は幻想なのかもなぁと思ったりする。
読んでいてあまりにもばっさりと切られまくるので、何回も、くえぇ~と唸ってしまった・・・。
南の島の酋長ツイアビが、白人社会を独自の目で語り、警鐘を鳴らす。
白人社会の文明、技術、思想、などは、グローバリズムという聞こえのいい言葉とともに、日本はもちろん世界中が同じ方向に舵を取りつつある。自発的に、または無理やりに・・・。
世の中のビジネスマンは、こういう本に触れる機会があるんだろうか?
読んでどう思うんだろうか?特殊な人の戯言のように思うんだろうか?
私は、今の日本での暮らしの中で、しあわせだとか、よろこびだとかは、なんだろうかと、この本を読んで考える。
それすらも、ツイアビには、笑われるんだろうなぁ。
そういえば、昔初めて行った居酒屋というかバーというかみたいな店の名前がパパラギだったなぁ・・・。 -
読んでると、生きるってシンプルなんだなと。
何かをできないととか、何かを持っていないと、という心配や悩みは、人間としての本質じゃないのかもしれないなと考えた。
…私、悩む方向性間違ってた?悩まなくていいとこで悩んでた??みたいな、自分の悩みが、実は悩む必要なんてないんじゃないかと思えたというか。笑
子どもの頃から詰め込まれた知識、教養。その環境でのみ適用される常識。
それらにがんじがらめになっているパパラギは、知識病である…
「たったひとつ、知識病にかかった人をなおす方法は、忘れること。知識を投げすてることである。」
最近、知らない国に旅に出たいなとおもっていたけど、旅って知識を投げすてること(いらないものを壊すこと)なのかも。と思った。 -
2023/7/11読了
かつて、実家に単行本があったのだが、通読したのはこれが初めてであった。原書は1920年に刊行なので、語られる文明も100年前のもの。「文明に毒されるな」とツイアビが訴えたサモアも、とっくに“文明化”されてしまった筈。そう思うと、少し虚しい。 -
西欧社会を原始的な生活をしている人からの視点で説明している一冊。
(以下、本を読んで現代社会に思ったこと)
人間はいつのまにか自然を忘れて自分だけが得するようにとばかり考えてしまうようになったのかもしれない。
世の中は資本主義、拝金主義、物質主義が蔓延っている。
現代はSDGsなどを掲げてはいるが個々人の理解を促進するには至っていないように感じる。
今や70億を超える人間の生き方というのは地球に合っているのだろうか。
きっと隣人を愛するだけでは事足り無い。
自然を愛するまではいかなくとも自然に触れていくことが現代に求められているような気がした。