神曲奏界ポリフォニカ ダン・サリエルと白銀の虎 (GA文庫 あ 4-1)

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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784797350593

作品紹介・あらすじ

新進気鋭の音楽家にして、神曲楽士のダン・サリエル。世間でその才能は高く評価されているものの、性格はといえば、傲岸不遜で傍若無人、唯我独尊な俺様-である。そんな彼がある日、一柱の上級精霊コジと出会った。この精霊がいたく気にいったサリエルは、珍しく自ら契約を申し出たのだが、すげなく断られてしまうのだった。意固地になったサリエルは、なんとか彼と契約を結ぼうと計略するのだが…。表題作のサリエルと、コジ、アマディアの出会いを描いた『ダン・サリエルと白銀の虎』ほか、全4作品を収録。サリエルの華麗な名演をご堪能ください。

感想・レビュー・書評

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  • 過不足ない良品
    キャラ配置と的確な描写だけでみせる短編のほうが作者には合っているのだろうか

  • 傲岸不遜で唯我独尊の自信家、新進気鋭の音楽家にして神曲楽士のダン・サリエルと愉快な仲間たちの話。
    パレットの絵は山本ヤマトさんでしたがシリーズ化に伴い絵師がカズアキさんに変更。どっちも大好きなのでうれしいです!サリエルは線が細くなりなおいっそう嫌味なインテリぽく、モモはさらに丸く可愛く、コジはさらに猫らしく(?)なりました。

    なんといってもサリエルのキャラがいい。
    若き天才を自称する不遜なインテリだけど実は……音楽にかける情熱は人一倍、「音楽は大衆の為にあるべき」との信念のもと軽快で楽しい演奏を続けるも、自分の音楽は一過性の流行に過ぎず、芸術の高みには届かないというコンプレックスに葛藤する姿に思わず感情移入。
    あざのさんの書くキャラは本当良い意味で人間臭い。
    一面的で薄っぺらい人物がいません。
    作家の人柄が出てる気がします。
    嫌な奴だけどそれだけじゃない、悪い奴だけど憎めないキャラを書かせたら現在のラノベ界一では?
    卑小で卑屈で真摯なサリエルのキャラがとても魅力的な柱になってます。

    演奏シーンも圧巻!
    孤高の老楽士との競演、モモに神曲を奏でるシーンは目に浮かび耳に聴こえるような描写に酔いしれること請け合い。筆力の高さを再確認しました。
    サリエルをけなげに慕う契約精霊のモモ、モモとライバル関係のアマディアなど、サリエルを取り巻く人間模様もフレキシブルで飽きさせない。
    ツゲ事務所の面々がナイスな登場するので(レンバルトやコーティーのイラストあり!)既存シリーズのファンも買いです。特にツゲファンの方は、彼女の意外すぎる一面が見られます。物凄い肺活量の高笑いって……。

  • 【再読予定】ポリフォニカ白銀1巻。面白かった。
    天才肌のサリエルと、契約精霊のモモの物語。単品が4編くらい入っている感じ。コミカルで読みやすい。

  • ポリフォニカシリーズは初めてですがとても読みやすくて良かったです。
    音楽を愛する演奏者達(主人)とそんな彼らに惚れ込んだ精霊(従者)のドタバタした温かい日常を描いたものです。

    実力が伴った俺様サリエルと、健気で一生懸命なモモの掛け合いがとにかく面白い。その主従にサブキャラが絡んできて、小説がますます賑やかになってます。

    続編もあるようなので機会があれば是非読んでみたいです。

  •  新シリーズもいいけど、世界観についての話をもっと進めて欲しいなぁ。まあ、物理メディアではいい感じに進んでるのかも知れないけれど。

  • 東京レイヴンズ読了直後に手に取ったのですが、え、こっちのがかなり面白いんですが^p^ ポリフォニカ初作品ですが、まだあざのさんの世界観だけで満足かな、という印象。こういうクセ者なキャラ書かせるとあざのさん本当上手すぎるわ…モモたん可愛すぎます。「~幸せな一日」でにやにやが止まらない。アマディアと二人でダブルヒロインの扱いらしいですが、ちょぉっとサリエル様のお相手はモモたんで突き進んでほしいかなぁあーあざの先生どうか何卒!><

  • ラノベにしてはなかなか面白い。語り口が軽妙で、キャラクターが立っているので、読んでいて不自然な感じは全くしない。面白かった。

    特に2話目がいい。ユフィンリーかわいいなあ。

    喜劇を文字で読ませるのは凄く大変だと思うけど、頭の中にシーンが浮かんでくる文章が素晴らしい。

    私は、ポリフォニカの世界観をよく知らないので、他の作品がどうだかはわかりませんが、チャンスがあったら読んでもいいかな。といった感じ。

    100円だったけど、これはひろいもの。

  • サリエルのキャラがいい。こういうの大好きだ。
    声を当てていただくなら、是非ともじゅんじゅんで!

  • ポリフォニカ“銀”シリーズの第1弾。

    面白いです
    ポリフォニカシリーズの中では一番好きかも。
    軽い感じでもあり、シリアスなところもあり。
    基本アクションはなしかな。

  • テンポの良い文章と会話!それに絡む音楽!この本を読んでからあざのさんのファンになりました。なによりキャラが魅力的で動く動く。話もコメディなだけではなく、サリエルの葛藤は苦くも美味しい。

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著者プロフィール

1976年、徳島県生まれ。99年「ブートレガーズ 神仙酒コンチェルト」(富士見ファンタジア文庫)で文庫デビュー。その後「Dクラッカーズ」シリーズを富士見ミステリー文庫にてシリーズ化、レーベルを支える人気作となった。
代表作に「BLACK BLOOD BROTHERS」「東京レイヴンズ」シリーズ(富士見ファンタジア文庫)、「神曲奏界ポリフォニカ」シリーズ(GA文庫)などがあり、アニメ化作品も多い。

「2019年 『ダーティキャッツ・イン・ザ・シティ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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