バットマン:キリングジョーク 完全版 (ShoPro books)

  • 小学館集英社プロダクション
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本棚登録 : 342
感想 : 20
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  • Amazon.co.jp ・本 (80ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784796870658

作品紹介・あらすじ

最悪の一日が、幕を開ける-。アーカム精神病院からゴッサム最凶の犯罪王ジョーカーが消えた。脱獄に成功したジョーカーは、ゴッサム市警本部長ゴードンを拉致し、フリークスの集まる遊園地で、ある実験を試みる…。絶望的な状況下において、人はどこまで正気でいられるのか?そしてジョーカーを狂気に駆り立てる「過去」とは?アメコミ界の異端児アラン・ムーアが、ジョーカー誕生の秘密を暴く!!全編再カラーリングに加え、特典としてブライアン・ボランドのカバーギャラリー、隠れた名作『罪なき市民』を収録。

感想・レビュー・書評

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  • 九州産業大学図書館 蔵書検索(OPAC)へ↓
    https://leaf.kyusan-u.ac.jp/opac/volume/1405115

    選書ツアー参加学生からのコメント↓
    アメコミ史上、最も有名なヴィランと言っても過言ではない、ジョーカーのオリジンを描いた一冊です。この作品での、ジョーカーになる前の彼は売れないコメディアンであったという設定なので、映画「JOKER」を観た人でも読みやすくオススメです。「JOKER 2」の公開が発表された今、ジョーカーのオリジンを読んでみてはいかがでしょうか。

  • まず絵のアングルがカッコよく、映画的でテンションが上がる。ジョーカーの狂気も、彼の過去と同時に描かれる事で悲しみを帯び、キャラクターの魅力を引き立てている。アメコミ系はやっぱり紙媒体で収集したくなるなあ。

  • 宇多丸ムービーウォッチメン『JOKER』で、これを読まずに語るな的に出てきたアラン・ムーア御大によるジョーカー誕生譚。その瞬間は版元品切れでしたが増刷されたみたいす。普通に本屋にあった。アメコミとしては人生二冊目となる。1p をキチキチと 9 コマに割った淡々とした展開からのジョーカーのアップ。キモイコワイ。ジョーカーってこういう不気味なる者なんだよね。華やかに極悪非道をしていた、表紙も恐ろしい。構図で繋がっていく流麗な展開、バットマンのおためごかしを笑いのめすブラックさ。なかなか良い。けど、陰惨さで言えば現代本邦マンガに及ぶものではない(2019-11-23)

  • 誕生日に妹の友人からプレゼントとして頂きました!バットマンシリーズが大好きな私が喜ぶの喜ばないの、まあ喜びましたよ!内容はご覧の通り、皆大好きジョーカーさん。アメコミってキャラありきの作家さんの解釈によるパラレルワールドですが、このジョーカーが行う精神的陵辱の仕方が倫理観としても非常に欧米的で、馴染みのない私達には一瞬分かりにくいかもしれませんが、考えれば考える程するめの様に凄く酷いコトをしてたと後から気付かされます。ソレがまた妙に凄い。酷い事は全てダイレクトとは限らないですね。ジョーカーそのものも、此方のジョーカーは何処かしら人間味があるので、同情を誘います。

  • 読みやすいし、バットマンもかっこいい。ジョーカーの狂気も、わりと解釈しやすく描かれていると思う。そして、カラーリングの美しさ…

  • ジョーカーと友達になりたかったバットマン。

  • アラン・ムーアによるバットマンの傑作短編。

    本書はムーアにとっては片手間で書いたような代物らしいが、
    読者の正気と狂気の境目を揺るがす強烈な作品である。

    バットマン「普通の人間はそう簡単に壊れたりしない」
    ジョーカー「そうさ、おめえも狂っちまったんだよ、皆 と 同 じ に な ぁ !」

    本書は、狂気こそが社会の主流であり、正気を保っているものこそ本当は少数なのでは?という問いかけをしている。この本を読み終わった後は、自分に問いかけてみて欲しい。「自分はどっちだろうか?」

  • えり*ジョーカーの表情がめちゃくちゃ好きです。バットマンとジョーカーの奇妙な絆めいたつながりがとてもいい。

  • アラン・ムーア原作であるが分かりやすく、エンターテインメントに徹している。イメージが連鎖するトリックなどもやり過ぎない感じ。ビジュアルはかなり良い。物語をドライブさせる原動力はジョーカーの過去となるのだろうが、人間味が出過ぎることでジョーカーというキャラの魅力が減少しているのが残念。ただ、第二時世界大戦の継起となったのが電柱の数で揉めたから、レーダーに映ったカモメによって核ミサイルが発射されそうになったとか、現実世界はジョークに満ちているという物語中の小ネタは個人的には好き。

  • 待望の復刊。ジョーカー誕生秘話にして、ジョーカー最期のエピソード。この世に起こるすべての出来事は悲劇も喜劇もみな、笑えないジョークなのだということをメッセージとして発信するためだけのエピソード。この話のジョーカーは悲哀に満ちている。映画『ダークナイト』や『ロング・ハロウィーン』の圧倒的純粋悪であり続けたジョーカー像に較べると、やや人間的に過ぎるきらいがあるかもしれないが、だからこそ、最後のジョークでバットマンと笑いあうシーンが感動的なのだろう。そしてお互いが同じ狂気の裏表であるということをバットマンとジョーカーは正しく認識している。ここら辺が『ダークナイト』に直接、与えた影響なのだろうな。

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著者プロフィール

アラン・ムーア
1953年、イギリス・ノーサンプトン生まれ。『ウォッチメン』『フロム・ヘル』『Vフォー・ヴェンデッタ』『プロメテア』などの著作で知られる英国コミック界の革新者。魔術や幻想世界への強い関心でも知られており、『プロメテア』は魔術の入門書としても読まれている。コミック引退を宣言したが長編小説『Jerusalem』、短編集『Illuminations』を上梓、映画「The Show」の脚本出演をつとめるなど多方面で活躍している。ロンドンを舞台にした五部作からなる魔術ファンタジーを執筆中。

「2023年 『プロビデンス Act2』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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