WATCHMEN ウォッチメン(ケース付) (ShoPro Books)
- 小学館集英社プロダクション (2009年2月28日発売)
- Amazon.co.jp ・マンガ (464ページ)
- / ISBN・EAN: 9784796870573
作品紹介・あらすじ
"金曜の夜、ニューヨークで一人の男が死んだ-"1985年、核戦争の危機が目前に迫る東西冷戦下のアメリカで、かつてのヒーローたちが次々と消されていた。これはヒーロー抹殺計画のはじまりなのか?スーパーヒーローが実在する、もうひとつのアメリカ現代史を背景に、真の正義とは、世界の平和とは、人間が存在する意味とは何かを描いた不朽の名作。アメリカン・コミックスがたどり着いた頂点がここにある。全ページ再カラーリングに加え、48ページにわたる豪華資料を収録した完全改訂版。SF文学の最高峰ヒューゴー賞をコミックとして唯一受賞し、タイム誌の長編小説ベスト100にも選ばれた、グラフィック・ノベルの最高傑作。
感想・レビュー・書評
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スーパーヒーローたちそれぞれのキャラクターを決める段階からものすごい細かいストーリーが用意されていたことに驚かされた。そしてそのヒーローたちを実際の世界に登場させることで生じると思われる国家間の政治的緊張などを事細かく描いていて、細部にわたって説得力を感じた。映画を見る前に読むべきかも?!そしてTV版は上手く引き継いでいた!欲を言えば最後がなぁ…
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俺などがいうまでもなくアメコミの最高峰だが、全知全能に近い力を持ちながら、好きな女に冷たくされたから月に引き蘢るドクターマンハッタンは、萌えの最高峰でもある
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映画から入ってからコミックを読んだが、映画だけだとこの話の完成度は伝わらないと思う。
なのでコミックを読んでから、映画を観るべきだと思う。(ネットなどで解説もあるので、そっちのほうが手っ取り早いけど)
またこの話はアメリカのケネディ〜ニクソンの時代背景に密接に絡んでいるので、その当たりについても知っておくと良かったりする。
アメコミで、かつ1985年に制作された内容なので、アクションシーンの絵などは動きが無く、かつコマ割りも単調なので、漫画というよりは小説を読むような気持ちで読んだほうがいいと思う。 -
善悪二元論からようやく抜け出せたアメリカ人が、還元主義の廃棄を宣言した作品のように思う。いや、本当はそんなものなかったのだけれど、宣言せずにはいられなかったのかもしれない。そして、宣言したこと以上の意味は特にない。真に死ななければならなかったのは、どう考えてみても二代目ナイトオウルである(どうでもいいけれど、ナイトアウルではないかな)。オジマンディアスの論理に誰が納得するのだろう、マンハッタンが何を知っているというのだろう、女の子たちはまるで精神病だ。哀れむべきはアメリカの存在そのものである。
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うーむ…難しい、かなり難解な作品というか感想を書くのが難しい。
オチの付け方は実はギアスや00と同じような要素があるんですよ、「共通の敵を作り、世界が一致団結をする」という、
ただその過程も結果も全然違うんですよ、当然のことながら、そして思ったことは「古い」。
これは多分、原作が80年代後半で、ソ連がなくなりやベルリンの壁が崩壊した現在、
冷戦という構図がなくなり、核戦争の可能性が少なくなり、テロなどのほうが問題になってきているので、
個人的に「古い」って思ったんでしょう -
誰が見張りを見張るのか?
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ロールシャッハまじイケメン
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初アメコミなので最初は読み難く感じたけど面白かった。台詞が多く、
背景の看板や新聞記事にも意味があるので、一コマに込められた情報が
多くて読み応えがある。これはアメコミ全般がこうなのではなく
アラン・ムーアの作風なのかも。
小さい頃の作文で「アメリカが日本に原爆を落としたのは戦争を早く終わらせるためだから良い事だった」と書いていたロールシャッハが、オジマンディアスの計画を断固拒否したのは皮肉だなぁと思った。
とにかく何度読んでも飽きの来ない作品。読むの疲れるけど。 -
・ドラマ版を見るに当たり再読
・前に読んだのは10年前以上
・当時読んだ時はあまりピンと来ていなかった
・今回読んだ時の方がスッと自分の中に入って来た
・前回読んだ時〜今回の間にMCUが好きになった事により、アメリカのヒ-ロー文化に対するリテラシーが上がったので、その為今回の方が理解が上がった(気がする)
・以前は日本の漫画文化の方が進んでいる、と思っていたけど、そんな事は無い、と今は感じている。むしろ何処かの部分ではアメコミの方が上?とウォッチメンの様な本を読むと感じる。(何処か?というのは簡単に説明出来ないが)
・ヒーローに対する考察はアメリカの方が上? -
誰が見張りを見張るのか。
歴史的グラフィックノベル。
時折読みたくなる魅力にあふれた作品です。