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- Amazon.co.jp ・本 (261ページ)
- / ISBN・EAN: 9784796703130
作品紹介・あらすじ
フロイトが「死の欲動」概念を初めて提出した『快原理の彼岸』は、今日にいたるまで学派の内外を問わず、つねに問題の書として扱われ、数々の批判や論争にさらされてきた。この奇抜で難解なテクストを精読し、死を単なる生の否定、裏返しとする一般常識に立ち向かったフロイトの挑戦の意味を、現代生物学の成果と照らし合わせながら検証する問題の書。
感想・レビュー・書評
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フロイト講義“死の欲動”を読む
(和書)2012年09月03日 20:43
小林 敏明 せりか書房 2012年6月
朝日新聞の柄谷行人さんの書評から読んでみました。図書館にリクエストして漸く手にとって読むことができました。
フロイトのSpekulationがどういうもので、それがどういったものを背景に導き出されたのか分かり易く解説してあり、この本を読んでフロイトというものがどういうことなのかを初めて考えることができた気がします。
Esがどいうものなのか、それが英語のItと同じようなものであるという解説は分かり易かった。
死の欲動の著者自身によるSpekulationも面白い。
只最後の昇華に関する部分で暴力がスポーツによってづらされるというところがあまり好きではないと感じる。カタルシスとか文化とかそういう視点は昔からありがちであり、新味はなかったかな。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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