のはなしに~カニの巻~ (宝島社文庫) (宝島社文庫 C い 6-3)

著者 :
  • 宝島社
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  • Amazon.co.jp ・本 (322ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784796682794

感想・レビュー・書評

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  • のはなしにの文庫版。のはなしの場合は2冊構成だったが、本作は1冊のみ。カラーの謎の写真コレクションはボリューム抑え目ながら載っている。「プロポーズの話」あたりが何度読んでもいい。

  • 大人気のエッセイ集書籍化第二弾です。ものすごく笑えてちょっぴり彼の歩んできた人生に思いをはせる。でもやっぱり馬鹿馬鹿しくて笑える。気持ちが沈んだときにこの本を読むと元気が出ますよ。

    僕はこの本についての話を書いたと思っていたら、昨日自分で自分の書いた記事を見直していたときにこの本について書くのをすっかり忘れたことに気づいて、前に読んだこの本をもう一度読み直して、いまここでこうしてこの記事を書いているのですが、やっぱり面白いんですわ。この人が書く文章。やっぱり、落語のエッセンスが体に叩き込まれているからなのでしょうか?彼の文章にはきちんと落ちがあって、抑えるところはきっちりと抑えてある。そして笑える。すごくいい本です。でも自己啓発とかの役にはまったく立ちません。

    この本に収録されている話の中で僕がいちばんすきなのは『プロポーズの話』で、伊集院光がいまの奥様にプロポーズしたときのエピソードがつづられているのですが、いい話だなぁと思うとともに本人曰く『ぶさいくがかっこつけてもしょうがない』や『イレギュラーに弱い』という反省箇所は、僕も思わずうんうんとうなずき、奥様が
    『私はここで殺されるのでは!?』
    とあとで伊集院に語っていたところにお笑いしつつ、僕もこういう夫婦になってみたいものだなと、まだ見ぬ伴侶を思っては、そんなことを考えていたのでした。

    伊集院ファンはもちろんのこと、初めて彼を知るきっかけとしても非常にいい本だと思っています。できれば、このシリーズを全巻を通して一気に読んでいただけると面白いかと思われます。

  • 楽しいぃ!
    世界が広がる中、身近な経験と頭の中の世界がこんなに豊かだなんて!
    自分の世界でも面白いこと見つけよう!散歩に行くぞって気持ちになりました。
    プロポーズ、女王様、歯医者の話は秀逸。

  • やっぱり面白い。

    続きがまだあるらしいのだが、とりあえず図書館で探してみよう。

  • 鬼才 伊集院光氏の文庫エッセイ、3冊目。

    氏の話しぶりが伝わるラジオの方が面白いと言ってはいけないだろうが、氏の思考や話が活字としていつでも目にできるという意味では、とてもありがたい。

    どんどん文庫化していってほしいと思うのだが、ご本人が忙しすぎて監修する時間がないのだろうか?

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  • 気軽に楽しく読める。これって結構貴重じゃないかと思う今日この頃。ちょっと軽い読み物を、と思って手にとっても、なんだかだとケチをつけたくなって途中で放棄、ということが多くなったような。これも加齢現象かしらん。はぁ~。

  • 面白過ぎ! 著者の思考のすばらしさ(時にくだらなさ)と、口語体の文章表現は秀逸だと思う。一気に読了。「のはなし」は、前作イヌの巻、キジの巻同様に「謎の写真コレクション」がぶち込まれており、単行本よりお得感がある。単行本を買わなくてなんかすみません。

  • 読んだことは無いはずなのに「あれ?これ知ってる」がいくつかあったのは何故だ。
    テレビの伊集院光しか知らないとびっくりするかもしれないくだらない悪戯やダメガキっぷり、でも笑える。
    あとお父さんやお母さんとのエピソード、微笑ましいけど切ない…子供って…。あと落語家は粋ですね!

  • 奇声を上げて過度にダメな人を演じているように見えるラジオの伊集院とも、無駄に汗をかきながらニコニコして過度に良い人を演じているように見えるテレビの伊集院とも違う、面白い事物を誠実に伝える「のはなし」の伊集院が送る珠玉のエッセイ。
    「楽しく笑える」話から「心にグッとくる」話まで、温かい陽だまりのような話が満載。

    **************************************

    イヌの巻・キジの巻を読んで、めっさ面白かったから、
    カニの巻も読んでみた。
    カニの巻は、面白いだけじゃなく、ジーンとする話や感動する話があり、更に読み応えがあった。
    エッセイって、さくらももこ以外、あんまし読む事がないねんけど、これは、いろんな角度から楽しめるから、すごい気に入った。

  • 本読むの大好きだったのにここ数年集中力のなさ、目や頭の痛さで本を読む力がなくなっていて、1冊読むのにものすごい時間がかかっていたが、この本はくだらないからスラスラ読めて嬉しかった
    この本読んで、くだらない本を探しに行こう

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著者プロフィール

1967年生まれ。84年に三遊亭楽太郎(現・六代目三遊亭円楽)に弟子入りし、落語家・三遊亭楽大として活動。87年ごろから伊集院光としてタレント活動をはじめ、「伊集院光のオールナイトニッポン」(ニッポン放送)、「伊集院光 深夜の馬鹿力」(TBSラジオ)といったラジオ番組のパーソナリティをつとめる。2012年よりNHK Eテレ「100分de名著」に出演。『世間とズレちゃうのはしょうがない』(養老孟司との共著、PHP研究所)、『名著の話 僕とカフカのひきこもり』(KADOKAWA)などの著作がある。

「2023年 『名著の話 芭蕉も僕も盛っている』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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