サブプライム問題とは何か アメリカ帝国の終焉 (宝島社新書 254)
- 宝島社 (2007年11月9日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (207ページ)
- / ISBN・EAN: 9784796661553
感想・レビュー・書評
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参考図書
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2008トレンド。世の中を騒がせていたサブプライム問題。原因でもある証券化とは何で、何をもたらしたのか。
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サブプライム問題後、リーマンショック前というタイミングで書かれた本です。
サブプライム問題について、わかりやすく解説されています。また、これがいかに大きな問題かについても指摘されています。
当時に読んでいればよかった! -
サブプライム問題が起きた直後に書かれた本。複雑化する金融スキームに警告を鳴らしている。
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サブプライムはプライムプラス3%程度の金利
でもはじめ(2年とか?)は安く設計されていて、あとではらえなくなる。
住宅価格が上昇を続けている局面では、家を売ればよかったから問題なかったが。。 -
仕事でお会いするお客様にはリーマン・ショックのような大きな事件の再来を危惧される方が多い。
そこで、リーマン・ショックの根源でもあるサブ・プライム問題について勉強し直すことにした。
この本は2007年に書かれているので、リーマン・ショック前の状況について説明されている。
なぜこんな問題が起きてしまったのか、端的に書かれており非常にわかりやすかった。
"この問題の実態経済への影響は2008年後半まで続く"と本書に書かれているが、2013年の今も金融緩和政策は続いており、危機から完全に復活したとは言えない状況である。
以下、読書メモ
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■サブ・プライム問題の要因
①米国の貧困層の「家を持ちたい」という夢
住宅を保有することがアメリカン・ドリームであるという思想
貧困層向けの初期負担が軽いローンシステムが誕生
②不動産価格の上昇とNINJAローンの登場
所得、職業、資産無しでもローンを組める。
政府系金融機関の後ろ盾による成り立つ
③住宅優遇税制による住宅購入促進
ローンの利払いがそのまま課税所得から控除
なるべく高額物件のローンを組んだ方が得をするという仕組み
④ITバブル崩壊で株式投資から不動産投資へ
ナスダックはピークの4分の1まで株価下落
住宅価格の上昇と税制優遇をインセンティブに資金流入
⑤リスクを押し付ける金融技術の発明
銀行が証券会社に債権を売却し、証券化して個人投資家へ転売
AAA格付けの大量発生
■崩壊への流れ
宅建業者株が暴落
HSBCの株価が暴落(不良債権増)
住宅ローン専門銀行の破綻
ベア・スターンズのレバレッジファンドの資産のほとんどが消失
メリルリンチがCDO(資産担保証券)を大量売却
ドイツの地銀がサブプライム投資で1.3兆円を損失
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2007.8.9 FRB,ECBが金融機関へ無制限の資金供給を発表
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行動経済学のバブル事例と合わせて読むと面白い。