水中の哲学者たち

著者 :
  • 晶文社
4.22
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  • Amazon.co.jp ・本 (268ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784794972743

作品紹介・あらすじ

小さくて、柔らかくて、遅くて、弱くて、優しくて、
地球より進化した星の人とお喋りしてるみたいです。
──穂村弘

もしかして。あなたがそこにいることはこんなにも美しいと、
伝えるのが、哲学ですか?
──最果タヒ

みなが水中深く潜って共に考える哲学対話。
「もっと普遍的で、美しくて、圧倒的な何か」
それを追い求めて綴る、前のめり哲学エッセイ!

「もっと普遍的で、美しくて、圧倒的な何か」それを追いかけ、海の中での潜水のごとく、ひとつのテーマについて皆が深く考える哲学対話。若き哲学研究者にして、哲学対話のファシリテーターによる、哲学のおもしろさ、不思議さ、世界のわからなさを伝える哲学エッセイ。当たり前のものだった世界が当たり前でなくなる瞬間。そこには哲学の場が立ち上がっている! さあ、あなたも哲学の海へダイブ!

人々と問いに取り組み、考える。哲学はこうやって、わたしたちの生と共にありつづけてきた。借り物の問いではない、わたしの問い。そんな問いをもとに、世界に根ざしながら世界を見つめて考えることを、わたしは手のひらサイズの哲学と呼ぶ。なんだかどうもわかりにくく、今にも消えそうな何かであり、あいまいで、とらえどころがなく、過去と現在を行き来し、うねうねとした意識の流れが、そのままもつれた考えに反映されるような、そして寝ぼけた頭で世界に戻ってくるときのような、そんな哲学だ。(「まえがき」より)

【目次】
1 水中の哲学者たち
2 手のひらサイズの哲学
3 はい、哲学科研究室です

感想・レビュー・書評

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  • 小学生のころ、スイミングスクールに通っていた。
    そこには親しく話をする友達もなく、先生の言うことを聞いて泳いでいた日々だったのだけど、ひとつだけ、楽しみにしていたことがあった。
    それは自由時間にただひたすら潜ること。
    息を大きく吸って止め水中に突入し、体にかかる水の抵抗に負けないように、腕で水を掻いてプールの底を目指す。
    コポコポと空気の泡を鼻から口端から漏らしながら、底の固い感触を確かめるように、手を伸ばし、トンっと触る。
    満足して緊張した体を緩め、勝手に浮き上がる体に抵抗せずに、水面に顔を出す。
    ――それを延々と繰り返していた。ということを、この本を読みながら思い出していたら、ラストエピソードでの著者の砂場の思い出と妙にリンクしておののいた。(私の中で、ですが)

    著者の永井玲衣さんは哲学対話のファシリテーターだそうだ。
    学校、企業、寺社、美術館、自治体などで行っている。
    小学生もおばーちゃんも、偉い先生も、難しい言葉を使わず、自分の言葉で、どんな問いでも考え、対話する。
    論破や共感を目的にすることもなく、積み上げるように、研磨するように、皆で考えを洗練させてゆく。
    他者とは分かりあえないまま、「わたし」もわかってもらえないまま、それでも諦めない。
    ああ、こういうの、やってみたいな、と思った。

    『こわい』の中のおばあさんとのエピソードが大好き。泣いた。

    帯文を穂村弘さんと最果タヒさんにお願いしたのは大正解だと思う。

    • 5552さん
      ベルガモットさん、おはようございます。
      コメントありがとうございます!

      穂村さんの帯文、惹かれますよね。
      私も穂村さんの帯文に惹か...
      ベルガモットさん、おはようございます。
      コメントありがとうございます!

      穂村さんの帯文、惹かれますよね。
      私も穂村さんの帯文に惹かれてこのエッセイを手に取ったんです。
      読了して、うんうん、まさにその通り、と頷きました。
      著者の永井さんの泣きたくなるような優しさと繊細さが印象的でした。
      図書館で予約されたとのこと。
      お好みに合えばいいですね。

      スイミングスクールは自由時間以外は落ちこぼれでした。
      でも潜っているときは幸せで自由を感じていました。
      その時のことをなぜか思い出してしまう読書体験でした。
      本の中も水の中も「わたし」が解放される空間だから、だったのかもしれません。


      2021/11/08
    • ☆ベルガモット☆さん
      5552さん、お返事ありがとうございます。
      図書館は7番目待ちでした、人気なんですね~
      本の中も水の中も「わたし」が解放される空間って素敵な...
      5552さん、お返事ありがとうございます。
      図書館は7番目待ちでした、人気なんですね~
      本の中も水の中も「わたし」が解放される空間って素敵な文章でしばらく味わっていました☆
      2021/11/12
    • 5552さん
      予約、七番目ですかー。
      読めるのはもうちょっと先、来年のお楽しみになりそうですね。
      「本の中も水の中も〜」はパッと思いついて、そのまま書...
      予約、七番目ですかー。
      読めるのはもうちょっと先、来年のお楽しみになりそうですね。
      「本の中も水の中も〜」はパッと思いついて、そのまま書いてしまったので…お恥ずかしい。

      再訪ありがとうございました。

      2021/11/12
  • 作者の少女時代の、ものの捉え方や感覚、そして小学校の授業で哲学対話をした際の話などを読んでいると、あ〜懐かしいなぁ〜と思う。
    私は授業で哲学対話なんてしたことはなかったけれど、仲良しの友だちと同じような話をよくしていた。その思い出はブランコと共にあるので多分小学生だったのだと思う。
    生まれ変わったらどうなるんだろう?前の記憶は残っているのか?残っていても今の自分の記憶だと思い込んでいるのか?
    本書を読んで、あぁ、あれは哲学だったんだなぁと思う。
    “哲学“なんて言われるとなんだか堅苦しく感じてしまうけれど、確かに哲学はいたるところに気安く転がっている。
    ひと、特に女子は共感して、してもらって安心する生き物で、自分だけが馴染めなくてさみしく思ったりすることもあるけれど、『わたしだけ』がこの世には無数にあって、それぞれさみしくて、そういう意味でわたしたちは、平等なんだ。平等にひとりぼっちなんだ。
    〜わたしたちはバラバラで、同じ海の中でつながっている〜


  •  2024年2月2日、高橋源一郎さんのNHK-R1ラジオ『飛ぶ教室』で知った哲学者、永井玲衣さん。『さあ、登録しよう〜』と検索したら…もう本棚登録してたよ…(;´Д`)
    そして!図書館で借りて、やっとこさ読み終わりました(〃∇〃)

    永井さんのお話では、『哲学的対話』が主な活動。彼女にとっては、『哲学』とは…『学問』というより『いとなみ』。
    『考えるとは何か。そもそも、私が考える、ということも私一人ではできない』

    『哲学のハードルを下げて、日常のモヤモヤの中から、手のひらサイズの問いを立てる』

    『哲学』とは、『自分で問を立てる』こと。
    例えば、小学生との『哲学対話』では、

    『人はいつか死ぬ。なぜ生きるのか』
    の、問、よく出てくるそうです。

    子ども同士の議論に熱が入り、終わり時間が来ても、「先生、もっと話したい」
    という子ども。

    「(先生はそうやって僕たちに考えさせるけれども…)答え、知ってんでしょ?早く言ってよ!」…『答え』のある問題に飽き飽きし、教育に失望している子ども。
    どの話に出てくる人、著書含めて、みんな正直。

    また、
    哲学対話にあたっては、
    いくつか約束があるようで、その中で特に印象的だったのは…

    『ひとそれぞれ、というくくりで終わらせない』

    しびれました…!

    「それを言っちゃあ、おしまいよ」(植木等)

    日常の手のひらサイズの、『問い』。日頃気になっている『問い』を立てるから、『哲学は、いとなみ』と、著書は認識しているのでしょうね。

    ラジオでは、

    ◯ケストナーの『動物会議』をテーマにしたETV特集、小学生と9時間×3日間やったところ、最後はヘトヘトになった…話とか
    ◯『東京外苑の街路樹伐採デモ参加者150人と哲学対話した』話…

    なんていうか…すごい情熱、意思を感じました。

    本文にも出てきますが…

    そんな人でも、学生時代、哲学ゼミで、指導の先生から『哲学的に、それでいいの?』という…穏やかながらもバシッとたしなめられる話もあり、何年も何年も哲学対話をする中で、『鍛えられた』んだろうな…と察することが出来ました。

    ◯『答えの出ない、わからないことを、わからないねーと、皆で話す、聞く』という場面が良かった。ひとりで考えてもいいけど、その場で話しながら考える対話もいいな、と思いました。

    よい先生に出会えてうれしかったです。

  • 深く潜るような思考 大胆に誘う [評]石山府子(古本とビール・アダノンキ 店主)
    <書評>水中の哲学者たち:北海道新聞 どうしん電子版
    https://www.hokkaido-np.co.jp/article/611657?rct=s_books

    水中の哲学者たち – 晶文社スクラップブック
    http://s-scrap.com/category/nagairei

    水中の哲学者たち | 晶文社
    https://www.shobunsha.co.jp/?p=6703

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      #128 インタビュー「哲学する」永井玲衣さん(第1回/全4回) - 無印良品 くらしのラジオ | Spotify でポッドキャスト
      ht...
      #128 インタビュー「哲学する」永井玲衣さん(第1回/全4回) - 無印良品 くらしのラジオ | Spotify でポッドキャスト
      https://open.spotify.com/episode/2suElr60UCPR3oI02XUnjN
      2023/03/08
  • 切実な、もしかしたら答えが存在しないかもしれない問いを一緒に考えてくれる人がいるのが嬉しくて、心強くて。哲学は思っていたよりもずっとずっと、優しくてそして人間の生活に根ざしたものなのかもしれないと知った。

    わたしはそれなりに歳を重ねて生きているがわたし自身のことが全くと言っていいほどわからないし、他者のこともわからない。世界のこと、世界はどういうふうに秩序めいていて、どういうふうに無秩序なのかなんてことは一生わからないと思う。だからいつもびっくりしている。
    永井さんもいつもびっくりしている。え、なぜ?と世界に対して問いかけ、そこに立ち現れる、世界の様々な形をおもしろがる。対話を通じて、他者に一緒に考えよう、と呼びかけて、みんなで頭を悩ませて、おそるおそる言葉を交わし、「わからない」を共有する。考えるということは孤独だけど孤独ではないのだなぁと嬉しくなる。

    世界は寂しくて残酷でだからこそあたたかくて希望があり、息苦しさの中でもがきながらそれでも私たちは他者とつながろうとする。
    それはとても愛おしい営みのように感じる。

  • まえがきの数行を読んだ時点で、あ、好きだ。と思った。
    「人々と問いにとりくみ、考える。…そんな問いをもとに、世界に根ざしながら世界を見つめて考えることを、わたしは手のひらサイズの哲学と呼ぶ。」
    著者は、本書を「刺しゅう糸のように、たくさんの糸がよりあわさってできている」とし、ほつれているものも絡まっているものも、それをそのまま書いてしまった。とまえがきに書いている。…すでに心を透かしてくれるようだ。
    まえがきのうちから、どんどん著者の言葉にどっぷり浸かって、いっしょになったつもりで潜り込んでいく。

    潜り込んでいった先で、小学生が、いろいろな人が、哲学対話としてさまざまな問いについて対話する。決めておいたテーマについて、たくさんの疑問が、問いが溢れる。みんな真剣に対話をしている。
    私もその場所に行きたい、と思った。
    〜はなんで〜なんだろう。そんなふうにふと気になったことを呟いて、茶化されたり、何馬鹿なこと考えてんのと一蹴されたりしない、なんて、なんてすばらしいんだろう。わたしも飛びたい。
    著者は新しい考えが、驚きがあったとき、がっしゃんと音がするという。それを著者は生まれ変わりの音だという。
    わたしはそういうとき、がっしゃんという音はしない。逆に無音になる。無音になって、ぴゅんと一瞬自分がいなくなって、抜け殻の身体の呼吸がとまる。それからわたしが還ってくる。私は生まれ変われているんだろうか。
    やさしい文章なのに、読み進めるたび著者の言うがっしゃん状態になって、私はぽかんとなって、もう一度読み返したりしてなかなか進まない。
    本文にない新たな疑問が湧いてきて、そっちを考えてしまうときもある。
    絶望したくない。考えを重ねていくと絶望にもぶち当たるけど。
    …どうやったら絶望しながら生きていけるんだろう。

    でもそうやって読み進めるうち、どんどん何かが解放されていく気がする。
    ああ、いろんなことに疑問を持っていいんだ。わかると思っても、わからないと思ってもいいんだ。矛盾を抱えていてもいい。なんで矛盾しちゃうのか考えていい。自分を、世界をこわがっていいんだ。そんな世界でいっしょにおろおろしてくれる人がいるんだ。
    深くて水圧が強くて冷たくて暗くてこわい深海から、陽光がきらめくあたたかな水面へと、手を取ってゆっくり引き揚げてもらっている感じ。
    哲学って、自由なんだ。
    自由に考えて、生きていいんだ。
    何も知らないけど、そう思えた。

    著者のやさしい、曖昧だけど率直で、いい意味で感情的で、それでいて著者の世界には常に哲学が存在している…いや、世界が哲学でできている。そんな文章が、もう全部大好きになってしまって、本文を全て引用してしまいたいくらい。
    一言一句、忘れたくない。
    この本で得た感情を、知識を、なにひとつ忘れたくない。でもどうしたって全部暗記して覚えておくことなんて私の頭じゃできないと歯ぎしりして、食い込むように、でもどこか肩の力を抜いて読む。
    何度でも読みたい。
    あと、共感について考えさせられた。
    共感するとき、必ずしも同じところで同じように共感しているわけではない。たしかに。だって私たちはどうしようもなく他者だから。だから対話をするんだね。

  • ブグ友さんの本棚で気になったので図書館で予約、半年待ちました。
    手のひらサイズの哲学ってまえがきにありましたが、いやいや手のひらに収まらないし脳が渋滞しました。
    哲学対話のファシリテーターという経験をいろんなエピソードを交えたエッセイ。
    対話の恐ろしさや自分や他人の壊れる音、考え問うことの辛さ、畏怖と快感に心揺さぶられる体験「わたしわたしゲーム」、私を眺めること、わからなさに向き合うこと、衝撃的な他者性の告知などなど、キーワードを拾ってわかったようなわかってないような気になる。
    「哲学対話は、知をケアする、真理をケアする。そして他者の考えを聞くわたし自身をケアする」らしい。かといって、共感の共同体ではないらしい。
    道徳を揺さぶられるおばあさんのエピソード、私も座席に座らない派です。
    永井さんとその場にいるように新緑の匂いが強く感じた。

    短歌がいくつか紹介されていた。特に好きな歌。
    本当のわたしはここにいない
    だからここにいないあなたが好き

    元気が出ないと思ったら、手のひらを陽の光に当ててみよう。

    • 5552さん
      ベルガモットさん、こんばんは

      やっと順番が回ってきたのですね!
      半年待ちとは、また、長いですね。
      レビュー楽しく拝見しました。
      ...
      ベルガモットさん、こんばんは

      やっと順番が回ってきたのですね!
      半年待ちとは、また、長いですね。
      レビュー楽しく拝見しました。
      内容をすっかり忘れていたので、もう一度、本棚から取り出してきて、パラパラと読んでいます。懐かしい。私は伊藤桂一さんの詩が好きでした。
      永井さんは、やはり、みずみずしい感性と文章で好きだな、と感じました。
      好きだからって、理解できてるとは思いませんが……。


      2022/05/29
    • ☆ベルガモット☆さん
      5552さん、こんばんは☆

      コメントとても嬉しいです!
      そうなんですよ、忘れてた頃に届きました。
      5552さんが触れていたおばあさ...
      5552さん、こんばんは☆

      コメントとても嬉しいです!
      そうなんですよ、忘れてた頃に届きました。
      5552さんが触れていたおばあさんの件、先生の言葉刺さりますね。拒絶しているのはどっちだああと思ってしまいました。

      確かに感性も文章も美味しいお水のような瑞々しさ、ありますねえ~
      心の隅を照らしてくれるような優しさがあります。
      穂村さんとお茶しながらお話している場面をこっそり見たいです。
      哲学対話は恐ろしくて参加する勇気はありません。
      2022/05/29
  • おい哲学って何なんだ。一つのテーマについて皆が深く考える哲学対話。
    昔から対話、討論というのが苦手だった、人の意見に自分の思いが揺らいでいく、自分の主張が木っ端みじんに崩されていく。

    考えるということは、むしろ弱くなるようで、確固たる自己というものが、ひどくもろくて心細くなる。対話すればするほど、他者に問い返されて、わからくなてしまう。打たれ弱いです。だからもういい、降参。それでいいだろうと、幕を閉じようとする。

    でも、哲学の先生は、「哲学対話が、あるテーマについて参加者同士でゆっくり聞きあい、じっくり考える場所であり、哲学対話ではひとの話をよくきくこと、自分の言葉で話すことがルールだ」と。

    そして「どうか、変わることをおそれないでください」。
    この言葉を見つけただけでも、この本読んだ価値が見いだせました。

    質問:「偉いとはどういうことですか?」
    回答:どうしてこういうことが気になるのですか?

    質問に、質問返し、問うことがまさに哲学。この切りかえし、使えそうです。

    気軽に考える、気軽にさまよう、気軽に話す。深く考えると哲学っぽくなって嫌いになるので、お気軽に考えるとします。

  • 若き哲学者にしてファシリテーターの永井玲衣さんの哲学エッセイ。

    私も幼い頃から、「わたしはどうしてここにいて、こんな風に思って、そもそもなぜわたしはわたしなんだろう。自分で選んだ訳でもないのに」と考えているような子供でした。
    大人になってからも頭の中は忙しく、考えているうちに元々は何を考えていたのだっけ?となる程で、だからこそ無心になることを求めて走ったり泳いだりフラワーアレンジしたりしてバランスを取っているような所がありますが、おこがましいようですが、考えて考えて、答えのない問いを問い続け、ささやかな出来事に感動して涙を流している、そんな人がここにいた!と嬉しくなりました。
    哲学対話を潜水の如く「水中」に例えわかりやすい表現で哲学、対話について語られていて、サクサク読めるし(でも何度も同じフレーズを読んだりして行ったり来たりもしてしまう)ものすごく面白い。

    平仮名の多様は意図的か?
    個人的には最後の「はい哲学科研究室です」のある意味吹っ切れたというかぶっ飛んだ章がすごく好きで面白かった。
    あとがきにはとても素敵な人柄、思いが溢れていてさらに好感をもてた。
    紹介がなければ読んでいなかった本なので、教えて貰えて出会えて読めたことに感謝したい。
    哲学対話もやってみたい!

  • 「わかりあえなさ」の中であなたと解り合いたい

    そのために哲学対話があること

    それは、日常の中でも「ちゃんと聴くこと」「ちゃんと見ること」を通じて実践できる

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著者プロフィール

永井玲衣(ながい・れい)
1991年、東京都生まれ。哲学研究と並行して、学校・企業・寺社・美術館・自治体などで哲学対話を幅広く行っている。哲学エッセイの連載なども手がける。独立メディア「Choose Life Project」や、坂本龍一・Gotch主催のムーブメント「D2021」などでも活動。詩と植物園と念入りな散歩が好き。

「2021年 『水中の哲学者たち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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