- Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
- / ISBN・EAN: 9784794971586
作品紹介・あらすじ
「政府の赤字は、民間の黒字である」
「自国通貨建てで国債を発行する限り、財政破綻はしない」
「経済活性化のためには政府による積極的な財政拡大が必要」
経済学の常識を覆す主張で、いま世界で大論争を巻き起こしている「現代貨幣理論」(MMT)。はたしてMMTは異端のトンデモ経済理論なのか? それともデフレ脱出・経済復活の切り札になるのか? 前内閣官房参与で、アベノミクスの問題点を知り尽くした著者が描く、実践的MMT理論入門にして、日本経済再生のシナリオ。緊縮財政、消費増税、長期デフレに苦しむ日本経済を復活させる道がここにある。
感想・レビュー・書評
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「国債発行に基づく政府支出がインフレ率に影響するという事実を踏まえつつ、「税収」ではなく「インフレ率」に基づいて財政支出を調整すべきだという新たな財政規律を主張する経済理論」
信用貨幣論、貨幣循環論、万年筆マネー、スペンディングファースト、貨幣国定説、貨幣のピラミッド。
自国通貨建ての国債で破綻することはありえない。
過剰インフレになってしまう財政支出が政府支出の上限。
低金利は、ゼロ如何にはできない。低い金利は、金融機関の経営を圧迫する。民間の借入が多くなるとバブル崩壊の危険性が高くなる。インフレになったとき、高金利政策をとると利払い費が高くなって、民間への資金供給が多くなる。供給力を増やすには、財政政策が必要。
ブキャナンの「財政赤字の政治経済学」
就労賃金保証プログラムで完全雇用を確保する。インフレを作り出す方向と、インフレを抑止する方向=最低賃金で働く人が一定程度存在することになる。
インフレ率を調整するためには、貨幣循環量を調整する。
消費税率をインフレ率の長期水準に連動させる。
構造政策=構造改革はデフレ政策。
貿易政策=自由貿易はデフレ政策
移民政策=移民促進派デフレ政策。
商品貨幣説と貨幣国定説=金属主義と表券主義
税金の支払いに使えるもの。
徴税に使えれば、その通貨の流通は一気に加速する。
信用ある社会的関係が貨幣を創造する。
円は国家の負債、しかし返済期限は無期限。
万年筆マネー=通帳に書き込んだマネー。国債は万年筆マネー。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/746279 -
MMT論を解り易く教科書的解説。疑問多き貨幣・信用創造論ながら、論点豊富。
例えば、国債を日銀が購入して貨幣供給量を増やす(一種の政府の信用創造法)議論は、「政府のインフラ投資」(国家的資本の増加、建設国債)の場合は良しとして、「政府の医療・福祉サービス支出」(支出赤字穴埋めの赤字国債)の場合も是認されるか?許容されるインフレ率は上限、何%が適切なのか?その理論的根拠は?等
MMTとは何か? -
●日銀は政府の子会社。だから政府は貨幣を作り出すことができる。
●そもそも日本政府が、日本円の借金で破綻する事は無い。
●アメリカのMMT論者の中には、失業者が0になる、つまり、一定賃金以上での「完全雇用」が実現できるまで、政府支出を拡大すべきだと言う考え方を強調する論者も多い。 -
MMTから導かれる政策論、貨幣論の入門的な内容でした。
政策論については課題があるかとは思いますが、貨幣論については賛同できる内容でした。 -
MMTは、税収ではなくインフレ率に基づいて財政支出を調整すべきとする。それに基づきつつも、著者は派生したレベルで時折混濁したような議論をして分かりづらい。
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東2法経図・6F開架:337.1A/F57m//K