進歩: 人類の未来が明るい10の理由

  • 晶文社
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本棚登録 : 219
感想 : 25
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  • Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784794969972

作品紹介・あらすじ

いたるところ破滅と悲惨――ニュースやメディアが書き立てるネガティブな終末世界、そんなものは嘘っぱちだ。啓蒙主義思想が普及して此の方、世の中はあらゆる面でよくなってきた。食べ物も増え、衛生設備もぐっと普及し、寿命も延び、豊かさもまし、平和も自由も平等も促進されている。いま必要なのは、この進歩を正しい知識で引き継ぐこと。反グローバリズム運動への批判を展開してきたスウェーデンの歴史家が明解なデータとエピソードで示す、明るい未来への指針。

感想・レビュー・書評

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  • 著者はスウェーデンの歴史家。楽韓主義者による現代社会の考察。過去と比較すると世界は大きく進歩し、住み易い世界になりつつあるというのが著者の主張。例えば、食糧では単位当りの収穫が増大しており、新たな耕地は必要ない。貧困問題も未来に向けて改善してきており、識字率の向上が寄与している。また世界の人々が、少数民族や性差別に対して寛容になってきている。環境問題も多くが解決の方向へ進むので、これからの未来は明るいと考えているようだ。
    人間は心配するようにできているので、恐怖と心配を煽る方がニュースになる。ニュースには悪いバイアスの方が強く掛かるため、批判する方が関与しやすい。
    この本では、コンパクトに具体例を挙げながら考察していて大変判り易かった。著者の主張のように、この世界はそれほど悪くないような気がする。
    因みに同じスウェーデン人の環境活動家トゥーンベリさんは、環境危機を訴えている。環境問題については、科学者を信じるか歴史を信じるかで、見方がかなり違うようだ。正解は無いと思うので、落し所を同国人同士でよく話し合ってもらいたい。

  • 被害を受けるのは1番の貧困層。このことを忘れてはいけない。

  • ああ返却期限が来ちゃった〜。まあでも、1/3くらいまでしか読んでないんだけど、ロスリングの『ファクトフルネス』と被る感じだなんだよなあ…。

  • ふむ

  • オリックスの宮内さんがどこかのコラムで勧めていたので読んでみた。良書です。『昔は良かった』て言うけど、食糧事情、衛生環境、平均寿命、貧困問題、暴力、環境問題、識字率、自由、平等どれを取っても現代は昔より圧倒的に良くなっている。世界に起こっている様々な問題に不安を感じて昔は良かったと言うのは実はだいぶ違う。現代は住み易いし、昔より全然マシなのだ。
    不安はメディアによって極端に煽られている面もある。メディアが悪いと言うのだはなく我々がいつもと違っているニュースを求めているからそうなるのだ。不安を煽った方が本は売れるらしい。フツウじゃニュースにならないのだ。確かにトランプのは動きを見てると納得してしまう。
    因みにこの本のオリジナル英語版は日本のアマゾンではダウンロード出来ません(><)amazon.co.jpではなく、amazon.comにアカウントを作ってダウンロードしなければなりませんヽ(´o`;

  • 【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/708173

  • 感想はメモへ。

  • ファクトフルネスを読んでいれば楽しめる本。

    「世界に近づく唯一の方法は、みんなに参加を許すことだ。」

    知識の蓄積、経済的利益と生存戦略からなっている。児童労働の章は興味深かった。

  •  環境汚染、暴力、差別、貧困。世界の不条理は拡大する一方だ。…というのは、本当だろうか。本作の著者は、信頼性の高いデータを駆使して、人類が成し遂げてきた進歩をクールに確認していく。いまだ残る多くの課題を直視しながら、それでも希望を失わずに生きる力を与えてくれる労作だ。
    (一般担当/あほうどり)

  • ニュースやメディアは破滅と悲惨を掻き立てるが、世の中はあるゆる面でよくなってきた。食べ物、衛生設備、寿命、豊かさ、平和と自由と平等。リスクに敏感で悲観的なのが人間。過去を知って、未来の可能性を信じよう。

    世代が変わるってことは、ある意味すごいことなのかも。

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著者プロフィール

歴史学者。米ワシントンDC拠点のシンクタンク、ケイトー研究所シニアフェロー。 1973年スウェーデン・ストックホルム生まれ。ストックホルム大学にて歴史学の修士号を取得。 著作は25か国語に翻訳され、『In Defense of Global Capitalism』(未邦訳)、『進歩:人類の未来が明るい10の理由』(晶文社)は各国で絶賛をあびた。 スティーブン・ピンカー、マット・リドレー、ハンス・ロスリングらと並んで、歴史学、経済学、統計学、進化生物学など幅広い領域の最新知見をもとに楽観的な未来を構想する、現代を代表するビッグ・シンカーのひとりである。 本書『OPEN』は、前著『進歩』に続いてエコノミスト誌のブック・オブ・ザ・イヤー賞を受賞した。

「2022年 『OPEN(オープン)「開く」ことができる人・組織・国家だけが生き残る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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