アートプロジェクト文化資本論: 3331から東京ビエンナーレへ

著者 :
  • 晶文社
2.67
  • (0)
  • (0)
  • (2)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 48
感想 : 2
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (315ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784794969781

作品紹介・あらすじ

「アート」と「産業」と「コミュニティ」の掛け合わせで、「社会文化資本力」を生み出せ! 
東京の文化芸術資源を開拓せよ!
「私たちの文化」を「私たちの場所」で「私たちの手」で創る、あたらしいアートのマニュフェスト!

アートとは、ハコでもなくモノでもなく、マネーゲームでもない、コト(出来事)である。コトを起こすプロジェクトとしてのアートを追究してきたアーティスト・中村政人が考えるアートプロジェクトの原理とは、アート・産業・コミュニティのトライアングル。アーツ千代田 3331での活動、さらに2021年7月よりグランドオープンした東京ビエンナーレの取り組みを題材にして語る、アートと社会と文化資本の未来をめぐる原理論。

本書は、私が実践してきた表現活動をアートプロジェクトという側面から書き下ろし、過去のテキストも再編集して構成したものだ。「アーツ千代田3331」から「東京ビエンナーレ」に至る自分自身の活動を振り返り、その活動について掘り下げる事で、改めてアートプロジェクトとは何か、その文化資本としての社会的価値とは何かを問いたい。(はじめにより)

【目次】
はじめに

■I 東京ビエンナーレ
第1章 「東京ビエンナーレ」は都市の創造力を進化させる
第2章 アートプロジェクト小史

■II アーツ千代田 3331
第3章 構想から立ち上げまで
第4章 3331の基軸プロジェクト

終章 コミュニティ・アートプロジェクトを運営する

あとがき

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 表現活動をPDCAでプロジェクト化してきた経験とそのノウハウ。描きたいという衝動(A)海に向かう計画(P)描くことで自然な交流と信頼が生まれ(D)作品を公開して批評され販売して次の資金を得て(A)新たな作品の気づき(A)。プロジェクト化することで表現や関係性が広がる。

    表現のためのメディアや方法が多様化して、アーティストも、作品だけではなく行動やコミュニケーションなど全人的な存在になってきているのでしょうか。

全2件中 1 - 2件を表示

著者プロフィール

中村政人(なかむら・まさと)
1963年秋田県大館市生まれ。アーティスト。東京藝術大学絵画科教授。「アート×コミュニティ×産業」の新たな繋がりを生み出すアートプロジェクトを進める社会派アーティスト。1993年「The Ginburart」(銀座)、1994年の「新宿少年アート」(歌舞伎町)でのゲリラ型ストリートアート展。1997年からアーティストイニシアティブ コマンドNを主宰。秋葉原電気街を舞台に行なわれた国際ビデオアート展「秋葉原TV」、「ヒミング」(富山県氷見市)、「ゼロダテ」(秋田県大館市)など、地域コミュニティの新しい場をつくり出すアートプロジェクトを多数展開。アーティストイニシアティブ コマンドNとアーツ千代田3331の活動において10ヵ所の拠点、740本のアートプロジェクト、3100本のイベントをつくり、2000名のアーティストと協働、延べ180名のコアスタッフ、約1350名のスタッフ等と協働する。現在、その多くの表現活動から東京の文化芸術資源を開拓する「東京ビエンナーレ2020/2021」総合ディレクターを務める。

「2021年 『アートプロジェクト文化資本論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

中村政人の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×