期間限定の思想―「おじさん」的思考〈2〉

著者 :
  • 晶文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (260ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784794965493

作品紹介・あらすじ

大好評を博した、よきおじさんとして生きるための必読知的参考書『「おじさん」的思考』に続いて贈る、おじさんエッセイ第2弾。成熟した大人である「ウチダ先生」が、現代思想の知見をふまえ、「仮想女子大生」を相手に大人になるための説教十一番勝負。さらに政治家たちの疑惑の構造から外務省の不祥事まで、現代日本の「困った問題」に対しては、目からウロコの暴論奇論で一刀両断。現代思想の研究家であり、武道家であり、全身豆知識とも呼ばれる著者が、その薀蓄を傾けて熱く語る、日本社会への苦元・提言集。

感想・レビュー・書評

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  • ・もの事を深く追求した本。
    ・納得できる部分が多い反面、日常生活で素直にものを見れなくなる症状に陥ることがある。

  • イエスかノーか、是か非か。

    どちらかひとつの答えを出すことにこだわらず、テーマによっては議論が拮抗した状態がベストなんだという見方には納得賛成しました。

    それから、フリーターの社会史的意義について書かれた章。これにはハッとさせられました。

    「ほんとうの恋」論もね。

  •   「『大人』は『子ども』との関係の中にある種の『水位差』としてしか存在しない」、なんて、ぼんやり思っていたことを、平易ですっきりと納得させてくれる言葉がたくさん。

  • 「断定するひとを見たらバカと思え」という項目で、ブレイクスルーしました。なぜ自分が断定的な他人に弱いのか納得しました。どの項目も、身の回りの様々なことにまず疑問をもって、そこから深められています。身近な話題を扱っている分とっつきやすく、面白い。気づかないうちにつけられていた目隠しを、はずしてくれる様な一冊。他人の話を聞く時は、疑ってかからなければいけないと普段から心がけていますが、先生の話は全面的に信じてしまいます。

  • 『「おじさん」的思考』の続編。知的でチャーミングな文章でした。いやはやいやはや、面白かった。

  • 内田 樹(たつる)の一冊。
    『下流志向』からはじめた内田 樹ワールド

  • 内田樹、気に入った。

  • 初めて読んだ内田先生本。さっぱりと情に訴えず、正しいことを言う。尊敬!

  • 「おじさん」的思考(1)よりこっちの方がしっくりきた。哲学者の土屋賢二さんの語り口にも少し似ていると感じた。この人は社会事象より恋愛を語らせた方がいい。「彼女を愛する男性が『彼女が何を欲望しているのか』分からずに悩む姿を見ること、それは女性にとって尽きせぬ快楽の源泉である」というのは名言だ。

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著者プロフィール

1950年東京生まれ。東京大学文学部仏文科卒業。神戸女学院大学を2011年3月に退官、同大学名誉教授。専門はフランス現代思想、武道論、教育論、映画論など。著書に、『街場の教育論』『増補版 街場の中国論』『街場の文体論』『街場の戦争論』『日本習合論』(以上、ミシマ社)、『私家版・ユダヤ文化論』『日本辺境論』など多数。現在、神戸市で武道と哲学のための学塾「凱風館」を主宰している。

「2023年 『日本宗教のクセ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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