- Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784794215987
作品紹介・あらすじ
幕末最大の謎ともいえる慶喜の大坂城からの遁走とその後のひたすらの恭順は敗退した幕臣側から言えば、まことに釈然としない出来事である。長年の慶喜研究家で「慶喜贔屓」を自称する著者が大正時代の『昔夢会筆記』(慶喜公からの聞き書き)をもとに、そこにいたる慶喜の生い立ちと置かれた環境をあとづけ、慶喜の最後の決断を納得がゆくまでに描いた評伝であり歴史評論書。
感想・レビュー・書評
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ふむ
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「ネジアゲの酒飲み(勧めると意外と飲むが、勧めないと機嫌が悪くなる酒飲み)」などと、その言動が不可解と言われる慶喜の当時の考えを、明治44年以降に慶喜自身による当時の思い出語りを渋沢栄一が編纂した「昔夢会筆記」や、関係者が文や日記に書き残している史料を元に、解説していて、慶喜贔屓が書いているとは言え、慶喜の苦渋の日々がよく分かります。
幕府よりも日本国にとって何が一番良いのかを常に考えていた政治家だったんでしょうね。 -
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なぜ徳川慶喜は大阪を脱出したのか?
その経緯を慶喜の生い立ち、思想、時代背景から謎解く!
明治になってから慶喜自身が語った言葉がこの本の核となっているだけあって、
幕末期における慶喜の立場がよくわかり、
大阪脱出にいたるまでの苦渋さもよくわかる評伝となっています。
それでも個人的な感想を言わせてもらえば、
大阪からの遁走はいただけない。 -
昔夢会筆記を読み解くことによって慶喜様のお考えをはかろうという本
おろしろかったー☆
筆者の方が慶喜様贔屓というのもありますが
表面上なことだけじゃなくて、その時の時局とか薩摩、長州の動向と重ね合わせ
こーいうことだったのでは?
と、とても丁寧に書かれており、読みやすいし
慶喜様がとても身近に感じられる本だと思います