- Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
- / ISBN・EAN: 9784794213204
感想・レビュー・書評
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初めてこの本を見たとき、ロン・クラーク氏が小学校の先生ということもあって、私の勝手な思い込みで教室の中だけのルールだと思ったのですが、そういうわけではありませんでした。例えば、「映画館では絶対におしゃべりしない。」などというのもあります。
とは言え、ルールはタイトルのとおり「当たり前で、とても大切なもの」ばかりです。
さて、このルールをどうやって子どもたちに徹底させるか。基本的には、3つの方法があるようです。1つ、主旨の説明、2つ、誉める、3つ、罰を与える。つまり、昔からよく言われている「飴とムチ」と言ってもいいでしょう。
いろいろな飴とムチが紹介されています。クッキーを焼いて来たり(飴)、居残りをさせたり(ムチ)…日本ではそこまでできないかも。
というわけで、全体的には「?」の部分も多いのですが、それでも納得させられてしまうのは、彼の信念と、紹介されるエピソードの素晴らしさがあるからです。
最後に、ほとんど生活に関するルールばかりなのに、なぜロン・クラーク氏の受け持ったクラスの子どもたちの成績が上がったのか? 訳者あとがきにヒントが隠されています。
p.252 日々の生活に規律が生まれ、自尊感情が芽生えれば、子どもが本来もっているはずの健全な好奇心がよみがえる。それが勉学への意欲にもつながる……。それがこの「ルールブック」の基本理念をなしている。
自尊感情って、大切なんだなあ。改めてそう思いました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
子どもだけでなく、大人も読んだ方がいい!
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大事なことがたくさん。挨拶とかほんとに基本。
でもこれは何度も読むべき本だから、たくさんの本と出合いたい人にはおすすめじゃないかな。何度も読んで意識せずに出来るようになって、役に立っていくんだと思う。
意識の根底に残ることは大事だけどね!
私が覚えてることもほとんどないんだな、、
人に感謝をするとか、お礼とか、、それくらい。
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ルール42 「学校に〈ドリトス〉を持ってこない」
読むまで、何のことやら?と思いました(笑)。
タイトルの「あたりまえ」のルールももちろんたくさんありましたが、やり方が時に行き過ぎ? 時に子供っぽすぎる? と感じることも。とはいえ、熱意と信念が固く、リーダーシップがあって、個性的で子どもの記憶に強烈に残る先生、子どもの将来に大きな影響を与える先生であることは間違いないと思いました。 -
どんな子供も大人の接し方ひとつで変わるのだと信じさせてくれる。特に落ち着きがなかったりクラスが崩壊している状況でも『あたりまえだけどとても大切なこと』を教えてあげることでいい方向に導くことができるのかな。学校の先生に読んでほしい!
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子供だけでなく大人にも言える大切なこと。教育の大切さと(小)学校の先生の大変さは万国共通であると感じた。
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"子どもも大人も大切にしなければならない社会生活をおくる上でのルール集。
学校の先生の間では読まれている本なのかもしれません。子を持つ親も一読をお勧めします。" -
たしかに、あたりまえのルールではある。しかし、これを1から50まで彼の学級で1年間守り通させたとして、果たして子どもたちの「本当の力」として身につくのだろうか。無言で食事させるなど様々な罰や連帯責任が取り上げられているが、僕にはただ単に型にはめて生徒に必要以上の権力を誇示しているようにしか読み取れず、「この先生に歯向かうと大変なことになる」という理由で生徒が罰を回避する行動に出ているとしか思えない。クッキーなど褒美を与えるという教育も間違いなく生徒側の思惑は「褒美をもらう」のが第一なんだろうなと感じた。
彼の教え子のその後を知りたい。大人になってもこれらが役立っているのか。率先してこのルールを守っている(守っていた)動機が、果たしてきちんとルールを理解できているものなのか。怒られたくない、大人の目を気にするという理由ならば、きっと本当の力として身についていない。自分が教わる教師がこれを持ち出したら確実に反抗する自信がある。