失われた手仕事の思想

著者 :
  • 草思社
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  • Amazon.co.jp ・本 (255ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784794210746

作品紹介・あらすじ

おそらく最後の担い手になるであろう手仕事に生きる人々を全国に訪ね、彼らの現在の仕事、自然とのかかわり、どのように手業を学んだか、さらには職業的倫理観など、「職人」を通して現代日本の根本を考え直す。

感想・レビュー・書評

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  • なんでも手でやらなくてはならない時代から、何も手でやらなくて良い時代に変わってきている。
    手順化明文化大量化高速化に価値があった産業の時代を挟み、過去とは別の意味で人の手仕事に価値がつくようになってきたが、かつての手仕事とは似て非なる特性の手仕事(頭仕事?)の時代に来てしまっているんだと、モノ溢れの身の周りを見て思う。

  • 「木の伐り出しから始まる重労働は、いい炭が取れることで報われるのだ。」

    「職人は自分が作ったいいものはすべて他人のために提供していたのだと言うことを痛感した。」

    作り手は使い手のことを思い、誇りの持てる仕事をする。使い手は職人の仕事を見極め、選ぶ。

    自家用のものを作る人を職人とは呼ばないわけだ。。。今、こうした誇りを持てる仕事をしている人がどれだけいるだろう?

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著者プロフィール

1947年秋田県角館町(現仙北市)生まれ。作家。東京理科大学理学部応用化学科卒業。アウトドア雑誌の編集に携わるかたわら執筆活動に入る。小説で芥川賞候補4回ノミネート。『木のいのち木のこころ』『失われた手仕事の思想』『手業に学べ』『大黒柱に刻まれた家族の百年』など、聞き書きによる著書を多く著す。2003年に絵本『なつのいけ』(絵・村上康成)で日本絵本賞大賞受賞。1950~60年頃の子どもたちの生活を描いた絵本『おじいちゃんの小さかったとき』(絵・松岡達英)がある。他に『正吉とやぎ』など。

「2022年 『少年時代 飛行機雲はるか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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