- Amazon.co.jp ・本 (213ページ)
- / ISBN・EAN: 9784794210586
作品紹介・あらすじ
西岡常一棟梁の内弟子の小川三夫親方が主宰する宮大工を育成する「鵤(いかるが)工舎」。ここには、年齢も性格も能力も学歴もまちまちの26人の若者が寝食を共にして修業に励んでいる。彼らを束ねる親方の型破りの教育論。
感想・レビュー・書評
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大工という仕事を通して、人を育てることについて書かれている。一つ一つの言葉が重く説得力がある。一つの職に専念してきた人にしか口にできない言葉が多々あった。
専門職についての学び方、先人から学ぶことの大切さ、ひいては生き方にまで考えさせてくれる本だと感じる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
タイトルからして至言だ。
組織論や教育論は別にして、もの作りに大切なことは何かを教えてくれる。
規格化されすぎてはダメだし、合理性を追求していてはいいものはできない。もっとも宮大工の世界だからではあるのだけれど。
「画一化された組織が迎えるのは緩やかな死だけだ」は草薙素子のセリフだけど、多様性を確保しながら全体として力をだしていくのが難しいけど理想なんだと思う。
「花はゆっくり咲くのがいい」はぐっときたね。 -
子供も、自分も、自分が技術などを教える縁となった人達も、じっくりじっくり育てたくなります。人からその人の特質を引き出すには、手間より何より長い時間が必要なのですが、その時間が取りにくいのが悩みどころ。
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“最後の宮大工”法隆寺棟梁・西岡常一の唯一の弟子の本。
この人の教育論も一理あって興味深い。大事なことだろう。
若い時期にこの人の弟子になって宮大工を目指すと、どんな人生になるのか・・・考えながら読んでしまいました。
[03.6.30] -
2007/7/16 初版で読むも、仕事のために再読。講演もすごく良かった。
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我がお寺の客殿を建てて下さった親方の弟子育成論。語りかける構成は読みやすく、子育てにも通ずるものあり。