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- Amazon.co.jp ・本 (550ページ)
- / ISBN・EAN: 9784791774890
作品紹介・あらすじ
メシア思想に影響を与えた、重要書。
ダビデからマカベア期までの期間につくられたとされる150篇の詩篇群。成立以来、早い時期からさまざまな言語に訳されたが、その訳のあいだで多くの違いがあり史料的価値が大きい。またメシア思想の核心が描かれ、後世のユダヤ・キリスト教の文化や思想に多大なる影響をあたえた重要書。本邦初訳。
感想・レビュー・書評
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・聖書は、繰り返すが、戦場でのやりすぎを責め立てない。敵はすべて滅ぼし尽くさねばならないとする。聖書のヨシュア記がそれを読む者に教えてくれたのであり、それが聖書の一書である以上、その教えは誤りなき規範となるのであり、彼らキリスト教徒たちは、ロシア正教であろうと、カトリックであろうと、はたまたプロテスタントであろうと、それにしたがっているだけなのである。しかし、その外にいる者たちは、本書を読めば、キリスト教世界における信じることの「恐ろしさ」や「虚しさ」に気づくはずである。そして彼らの中から、いつの日か必ず、聖書の徳目規範を書き改める勇気ある賢い若者が現れるのではないか? 現れてほしいものである。ちょうどヘレニズム・ローマ時代のギリシア語翻訳者たちのように。
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