たん・たんか・たん 美村里江歌集

著者 :
  • 青土社
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本棚登録 : 67
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (181ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784791772643

作品紹介・あらすじ

こころおどるリズムで綴る、ト書きのない日々の歌
住み慣れた街の風景、お気に入りの小物、目にも美味しいたべもの、なつかしい物語の世界、役者という仕事、そしてかけがえない人々の姿――すべてのいとしきものたちへ、三十一文字の想いを捧ぐ。エッセイストとしても活躍する女優・美村里江、初の歌集。

感想・レビュー・書評

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  • 短歌週間、第三弾。図書館で新刊入荷で短歌があれば、滅多にないので優先的に予約。店頭で買う時はパラパラとめくって、気に入った歌があれば買ってるんですが・・・。この本、店頭でさて買ったかどうかはわかりませんな・・それぐらい、私とは波長の違う歌が並ぶ。


    その中でも、気になったお歌は・・・
    猫柳蕾を集めたポケットに手を入れ柔かさと冬を味わう
    春が来て温もり匂い立つものは良い香悪い香どちらも嬉し
    ヘッドホン転がり外れ鳴り響くトッカータとフーガ昼下がりのバス
    何しようなんにもせずともいいのよね朝食だって林檎とグミだけ
    さっぱりと誰にも会わぬ五月晴れカップ焼きそばにこってりダイブ
    雨が好き雨が好き婆婆になる所存でも亡くなる日は曇りがいいね


    あまりにも、歌の雰囲気が違いに戸惑う。でも本でも(P24)、作者が言っておられるように、「変わらないこと」は歌にとって嘆くことではないと。本音の自分を探り当てられた時こそ至宝というか、歌風という「顔」は一つのほうがいいのと。


    まあ、自分に合った歌人の歌に親しみつづけますわ。

  • <訪問>「たん・たんか・たん」を書いた 美村里江(みむら・りえ)さん:北海道新聞 どうしん電子版
    https://www.hokkaido-np.co.jp/article/437600?rct=s_books

    青土社 ||文学/小説/詩:たん・たんか・たん
    http://www.seidosha.co.jp/book/index.php?id=3413

  • 「演じることをめぐって」の段に、ずば抜けて良い歌が多いので驚いた。やはり俳優さん。

  • こんくらい わかりやすくて リズムがいい 読むというより 摂取するカンジ


     読み疲れないし、心も重くならない。まさにエッセイのような短歌。さすがエッセイストの作品って感じかな。

     なんか良いと感じるのは何だろう。美村さんがきちんと過去の名歌を学んで、エッセンスを吸収して、その味をにじませているからだろう。いいリズム、いい語感、いい比喩というのは使いまわされるものである。それでいい。テクニックは共有すべきものだ。テクニックで何を表現するか。その個性が作品性である。美村さんの作品性は、生活感。エッセイだ。

  • 女優のミムラさんはとても好き。
    短歌についてのエッセイも面白い。

    短歌は・・・

    詰め込みすぎのものが多いかな~

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