消費は誘惑する 遊廓・白米・変化朝顔 -一八、一九世紀日本の消費の歴史社会学-
- 青土社 (2015年10月23日発売)
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感想 : 3件
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- Amazon.co.jp ・本 (386ページ)
- / ISBN・EAN: 9784791768905
感想・レビュー・書評
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「サブカルチャーを消費する」にメチャクチャ脳を揺さぶられたので、逆上がりで「消費は誘惑する 遊郭・白米・変化朝顔」を開きました。本書もさらに揺さぶってくれます。この2冊によって自分の前には「消費社会論」という新しい研究領域が経ち現れました。たぶんこれからすべての文化的事象に「消費社会」というフレームを援用して考えるようになりそうな予感…マンガと遊郭、白米、朝顔というバラバラな事柄、江戸と昭和という時を隔てた時代が「家」という経済単位の変遷で語られるのが、新鮮です。蕎麦、寿司、天ぷらなどの江戸の外食文化が、単身者都市である江戸によって育まれた、というような説に触れたことがありましたが、もっとダイナミックな社会変革のストーリーです。個人の欲望が、どんな商品やサービスを生み出し、その消費が社会のシステムをどう変えていくか…それは過去のテーマではなく現在進行形のテーマです。2020年の国勢調査では、一人暮らしが世帯全体の38.0%を占め、単身高齢者は2015年の調査に比べ13.3%増の671万6806人に増えてます。た中年世代の未婚率も上昇。こんな現在は、どんな消費に誘惑されたがっているのでしょうか?
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