この英語、訳せない! headは頭?顔?首?

著者 :
  • ジャパンタイムズ出版
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感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (173ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784789017473

感想・レビュー・書評

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  • 翻訳とは文法や単語の知識だけでなく、
    その言語の成り立ち、その言語が使われている地域の文化、歴史を知ることが必要なんだと改めて認識した。

    例えば英語が書ける、読めるだけでは
    原文をできるだけ生かしつつ読み手を楽しませる翻訳はできないんだな。

    韻文を翻訳する時の苦しさと楽しさ(苦労はわかるけど、楽しさって!)。
    これを読んだので訳文を丁寧に読もうと思う。
    今までさらっと読みすぎていた!もったいない。

  • ベテラン翻訳者が実務の中でぶつかった日本語と英語の、背景となる文化や言語表現などの違いによる翻訳の難しさについて解説してくれる本。

    とても実践的で英語をより使う際には、何度も読み返してものにしたいと思った。

    Richard of Yolk gave battle in vain. (虹の七色、赤橙黄緑青藍紫のおぼえ歌)

  • 翻訳の奥深さについて、改めて考えさせられた。
    文化の違う国の文学を100パーセントパーフェクトに訳すことは至難の業、というより、できない。そのまんま字面通りに翻訳しても原文の魅力を伝わらないことが多いだろう。そこをどうやってうまく訳出して原文の元の味を残せるかが訳者の腕の見せ所なんですが、それが本当に難しいんですよ。たったひとつの単語、1センテンスの意味を汲み取ることができずに何時間も悩むこともある。。。あぁ~翻訳学習者の愚痴になってしまった(笑)
    原語のひとつひとつに向き合い丁寧に訳出していくことの大切さと、訳しにくい言葉に対するヒントのようなものを教えてくれる一冊。翻訳勉強中の人には絶対役立つと思う!
    そして、「海外文学は読みづらい」と敬遠する方々にも、訳出にどれだけの苦労があり、またそれを感じつつ異国の文化に触れることも大きな魅力であることを知ってもらいたいと思ったりする。

  • 実務になればレアケースが出てくるというのはどの業界でもよくある話。
    そこへの対応にプロの矜持と技量が問われる。

  • 九州産業大学図書館 蔵書検索(OPAC)へ↓
    https://leaf.kyusan-u.ac.jp/opac/volume/1340148

  • Pudding ってなんなんだって夫婦で話し込んだ。言葉ってディープコンテキストなんだね、それ自体が。ほんとに世界は理解し会えるのかなぁ、などと考えつつ、読了。いい本でした。

  • 文芸翻訳の奥深さよ。。

  • めちゃくちゃ面白かった…。

  • ふむふむ

  • いつも翻訳で苦しんでいる同僚へお土産にしようと思いました。
    訳せない言葉の訳を考える作業って苦しいけれど楽しいですよね。著者の翻訳者としてのそういう苦しい喜びみたいなのが詰まっていて良かったです。

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著者プロフィール

越前 敏弥
1961年生まれ。文芸翻訳者。訳書『世界文学大図鑑』『世界物語大事典』(以上、三省堂)、クイーン『Yの悲劇』、ブラウン『ダ・ヴィンチ・コード』(以上、KADOKAWA)、ダウド『ロンドン・アイの謎』、ブラウン『真っ白な嘘』(以上、東京創元社)、ハミルトン『解錠師』(早川書房)、マッキー『ストーリー』(フィルムアート社)など。著書『文芸翻訳教室』(研究社)、『翻訳百景』(KADOKAWA)、『名作ミステリで学ぶ英文読解』(早川書房)、『はじめて読む! 海外文学ブックガイド』(河出書房新社、共著)など。

「2023年 『オリンピア』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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