小児科医のママが教える 離乳食は作らなくてもいいんです。

著者 :
  • 時事通信社
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  • Amazon.co.jp ・本 (184ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784788716018

作品紹介・あらすじ

「手作り離乳食」にまだこだわってるの?
育児の大変さがマックスになる時期に、さらに大変な思いをして離乳食を作ることはありません。栄養バランスや衛生面が優れた市販の離乳食をうまく使えば、赤ちゃんの健康・発達によいうえに、ママに時間の余裕ができます!

感想・レビュー・書評

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  • ベビー雑誌で毎号のようにいかに手を抜くか特集されている離乳食。手抜きレシピでさえ毎日続けるのには面倒で、こんな面倒なことを世界の人たちや昔の人たちはやっていたのだろうか…という素朴な疑問を持っていた。

    この本に載っている海外のお店のベビーフードコーナー(すごいボリューム!)の写真を見て、「な~んだ」と思った。さすがに全食ベビーフードだとわびしい気持ちになりそうなのでこの本通りに実践はしていないが、それでも良いと小児科医が書いてくれているのは心強い。

    この常識のギャップがどう生まれているのか気になった。保健所、ベビー雑誌などでは「基本は手作り、手抜きもしよう、たまにはベビーフードにも頼ろう」と言っている。厚労省のガイドラインで手作りの方が好ましい、ベビーフードは「上手に活用」とも書いてある。みんながせっせと離乳食づくりに励むのは、おそらく厚労省のガイドラインが発端かと思われるが、このガイドラインは世界標準と同じなのだろうか…?

  • 忙しい中でもサクッと読めるボリューム。重要なポイントがすんなり頭に入ってくる。離乳食に対する選択肢の幅が広がった。

  • 「子育ては、楽に、楽しく、安全に」
    完全同意でした。笑

    内容を大まかにメモ。
    ・離乳食は栄養バランスの面で市販が良い(特に不足するのは鉄・亜鉛)
    ・離乳食に手間ひまをかけて、ストレスになるなら市販品でニコニコに
    ・市販だと保存もしやすい
    ・Gerber社の離乳食(ライスシリアル)はおすすめ
    ・子供の胃の容量は30ml/kg

    アレルギーに関しては、最新研究と少し相違あり。

    実際やるとなると、お粥は手作りになると思うから、栄養補完を意識しなきゃと思います。
    次は栄養素について勉強しよーっと!

  • これから離乳食が始まるにあたり、不安があったので読んでみた。文字も大きく、サクッと読める。

    手作りと市販の半々でいこうかなと考えていたが、本書を読み8〜9割市販品にしようと思えた。市販品の方が衛生的、栄養面で優秀、手間もないと良いことづくめだと感じた。

    また不足しがちな鉄、亜鉛などの重要性がわかり、積極的に離乳食に取り入れていこうと思った。

  • 元々あまり離乳食を手作りする気はなかったが、市販品を利用することに若干の罪悪感もあったため、この本を読んでみた。
    結果、罪悪感を持つ必要はなく、むしろ市販品の方が栄養面では優れているとのことで、今後は自信を持って、市販品を活用していけそう。

    手作り離乳食の問題点は、自分も経験したことが多く、共感して読むことができた。

    鉄が大事ということはなんとなく知っていたが、重要性を再確認できたので、今後も鉄入りの離乳食を積極的に選んでいきたい。

    もし2人目ができたときも、どんどん市販の物を活用していきたい。

  • 「作らなくていい」と言いつつ自家製を勧めるものが多い中、この本では本当に市販品を使うことが推奨されていた。
    少量の、大人が食べない形状の、薄味の料理をわざわざ作って、しかも食べてもらえないどころか、服も部屋も荒れる…。なんの修行かと思うくらい辛いが、市販品を使うと割り切れば精神的な負担が減る。それだけではなく、不足しがちな栄養素も補えるし、衛生的。特に、鉄分に関する海外と日本の認識の違いには驚いた。

  • うちは手作りが主ですがこの本を読んで時と場合によっては上手に市販も取り入れていこうと思いました。

  • ベビーフードの栄養面や衛生でのメリット、子育てへのよい影響などについて医師の立場から語ってくれる本。単にアメリカはもっとベビーフードを使っていて日本は少し遅れてるよ、とか言われたら受け入れがたいものがあるけれど、そうではない。
    でも、もし5〜6ヶ月での鉄分不足の話が本当なら、厚労省さん、日本でも早く5ヶ月〜のベビーフードに鉄分を追加するように指導してくださいと、言いたくなった。
    一点だけ。ここでやたら勧めているアメリカのベビーフードのライスシリアルは、気持ち的には与えたくない。
    鉄鍋でお粥を炊こうかな。。

  • 0歳と2歳の子を育てているときに、
    「あ、これ全然離乳食作る暇ないやーーん」
    と思って読んでみた本。笑

    要は市販品あげても成長や、味覚の発達、栄養バランス等大丈夫だよね!?という不安の払拭のためによんだけど、

    結論。大丈夫。笑

    むしろ手作り離乳食じゃ摂取が難しい、鉄や亜鉛を効率的に摂取できるものもあるという。

    素敵。

  • 読後も離乳食は手作りしてあげたいという気持ちはまだあるけど、市販もうまく組み合わせればいいのでは、思った。何より手作りだと鉄や亜鉛などの栄養が足りない、というのは納得。そして時間をかけてメニュー考えたり作ったりして、疲弊するよりも市販に頼る方がいい。夫との家事育児の分担でイライラすることも減る(笑)。まさに笑顔が増える。
    印象に残ったことば「子育ては楽に楽しく安全に」「鉄を制するものは育児を制する」。

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著者プロフィール

 順天堂大学医学部卒業、順天堂大学大学院小児科思春期科博士課程修了。日本小児科学会認定小児科専門医/日本医師会認定産業医/日本医師会認定健康スポーツ医/こころ新橋保育園嘱託医/東京インターナショナルスクール中目黒キンダーガーテン嘱託医/栄養と子どもの発達に関連する研究で博士号を取得。
 小児科医として診療に当たる傍ら、保育園の園医として育児に悩み苦しむお母さんたちに、「離乳食は作らなくてもいいですよ」と啓発活動を始め、「子どもの脳に必要な栄養素の研究を行う医師」として、子どもを診察し、子育て中のお母さんに育児のアドバイスを行っている。

「2019年 『小児科医のママが教える 離乳食は作らなくてもいいんです。』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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