次の震災について本当のことを話してみよう。

著者 :
  • 時事通信社
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本棚登録 : 160
感想 : 21
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  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784788715363

作品紹介・あらすじ

国民の半数が被災者になる可能性がある南海トラフ大地震。それは「来るかもしれない」のではなくて、「必ず来る」。関東大震災の火災、阪神・淡路大震災の家屋倒壊、東日本大震災の津波。その三つを同時に経験する可能性がある。首都圏を襲う大地震も懸念される。軟弱な地盤に林立する超高層ビル。その安全性は十分には検証されていない。見たくないものを見る。それが最悪を防ぐための出発点。「社長や株主に報告するため」のBCPはダメ。「差し障りがあること」をホンキで話す!今すぐ、家庭でできることもたくさんある。カタストロフィーを生き残るために。ホンネで語る「攻める防災」!

感想・レビュー・書評

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  • "南海トラフ巨大地震は必ず来る"と断言していることは大事だと思う。政府や大手マスコミが、予想されるとしか言わないことが問題。必ず来るから、何を優先してすべきかを考える必要がある。

  • 震災について、雑多な話題をエッセイ風に述べたもの。分かりやすく地震のメカニズムや震災対策の課題などがまとめられている。
    が、基本中の基本のことばかりなので、詳しい人には物足りない。

    この本にも言及されているが耐震診断の地域係数の問題点についてはもっと広く知られてほしい。同じ大きさの地震が起きればどこの場所でも同じような被害になるのに、なぜか沖縄や九州は地域係数のおかげでより簡易な対策で許されている。自分これは知ったときからずーっとおかしいと言い続けている。
    残念ながら科学的にまったく根拠の無いこの係数のせいで、案の定熊本地震では対策不十分な公共施設が倒壊し、被害が拡大したのだ。
    この地域係数を導入した学者や官僚はクビにするべき。

  • 2023年5~6月期展示本です。
    最新の所在はOPACを確認してください。

    TEA-OPACへのリンクはこちら↓
    https://opac.tenri-u.ac.jp/opac/opac_details/?bibid=BB00540010

  • 2023年3月3・4日に放送された『NHKスペシャル・南海トラフ巨大地震』の番組監修もされた名古屋大学の福和教授による著書。

    率直にかつ分かりやすく説明されていて、一気に読み終えることができた。

    専門家による本は、これまでいろいろ読んだが概してデータに基づいて正確な事は伝えれくれるが、あくまで冷静で切迫感やリアリティが薄いと感じる。読者としては知識として得たという事で留まる。

    対して、福和先生の語り口は、自らも仰っているように伝わりやすいように研究者としては多少オーバーな表現もあるがその分読者に訴える力がある。

    読んで終わりではなく、意識を変え行動に移してもらうことまで考えてのことだと思う。研究者という立場を超えて、語り部として多くの人に地震への備えを呼びかける姿勢がこのような本となったのだろう。

    日本に住む人の約半数6千万人程が被災するとされる南海トラフ地震。

    誰もが他人事ではない。日本人必読の書だと思う。

  • ・「寺田と今村の違いは、教養人と実践者の違いだと思います」
    ・データでもって語っているところは説得力がある。

  • 摂南大学図書館OPACへ⇒
    https://opac2.lib.setsunan.ac.jp/webopac/BB50086747

  • ☆信州大学附属図書館の所蔵はこちらです☆
    http://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BB24933527

  • 目から鱗。難しいことを知りながらもわかりやすく説明してくれてマジ脱帽。

  • 職業柄興味があったので手に取った本。
    非常に感銘を受けました。
    早速、家具の固定を始めようと思いました。
    主に震災に対する指摘や提言をされていますが、今の社会の仕組みや人々の考え方に対する指摘や提言だともとらえることができます。
    土木や建築などの工学に携わる方以外にも伝わるよう、読みやすく書かれています。
    お名前は知っていましたが、すごい方だなと感じました。

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著者プロフィール

名古屋大学減災連携研究センター 教授・センター長
あいち・なごや強靭化共創センター センター長
地震調査研究推進本部 政策委員長

「2019年 『耐震工学 教養から基礎・応用へ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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