- Amazon.co.jp ・本 (258ページ)
- / ISBN・EAN: 9784788701687
感想・レビュー・書評
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薬品開発者であった著者と当時療養所から復帰したばかりの千住鎮雄氏との出会いから結婚、3児の出産、父母の死、二男一女の子育てと巣立ち、夫の死までを描いたもの。
三人の子育てに奔走する文子氏の描写が印象的。
特に小学生でヴァイオリンの「プロデビューしてしまった」末娘真理子氏関連に奔走する文子氏の描写はまさに
戦いである。真似したら間違いなくぶっ倒れるなと思いながら読んでいた。
あとがきに曰く「別段違った事をした訳ではない」とのことだが、医科学者の父、経営工学者の夫の人脈だったり積み上げてきた教養だったりが相当に反映されたうえでの奮闘であり、一般家庭にとっては相当の運が無ければ着手すら不可能ではないかというのが感想。
本書では夫・鎮雄氏の家庭内でのORワーカーぶりも記述されている。家の中は「小箱を柱や壁に留め、その中に必要な資料が一目瞭然に分類されるように」していたり、必要事項は口頭ではなく全てメモで渡しあっていたという。また出産立会時においてもデータ取りをしていたそうだ。
鎮雄氏は、子供が机の裏やら壁・柱などの一面に落書きをしてもいっさい止めないどころか興味をもって観察していたとのこと。自発的な行動にストップをかけないようにとの心遣いであろうか。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
歌手でもなく画家でもなく、デザイナーでもなく学者でもなく、なにかに感動して想いを馳せて、教養を深めてたくさんの本を読んで、新聞を読んでいろんな経験をつんで、涙の数だけ深い人間になって、一体私はどうするつもりだろうか。2007年の夏、自分が旅行に出掛ける理由をさがして旅行に出掛け、そこで見つけたのはエネルギーを得ること。一生懸命さがして見つけた答えだから、自分にとってかけがえのないものだけれど、やっぱり自分の小さい器に思うところがあった。千住文子氏も研究者で、きっとたくさん勉強をしていた人だけれど、ひょんなことから鎮雄氏と出会い、博氏、明氏、真理子氏という著名な家族に囲まれる。私がうらやましいと思うのは、もちろん外向けがバツグンな家族に囲まれていることもあるけど、なにより、女としての幸せが、化学者としてだけではなく、自分の感じたこと、感動したことを活かせる対象を家族に見いだせたことが、何よりもうらやましいと思うし、自分もそうありたいと思うことのできた作品です。
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子どもをのびのびと育てるヒントがこの中にありました。
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千住博さんの絵が大好きで、千住真理子さんと同じヴァイオリンを勉強してるので購入して読みました。千住文子さんは「将来こんなお母さんになれたらいいな〜」と思い、私の憧れです。ご兄妹の、目標に向かってひたむきに努力する姿には感動すら覚えます。「努力は報われる」という事をこの本で教えられ、不安でいっぱいだった受験前とても支えられました♪