まなざしの誕生―赤ちゃん学革命

著者 :
  • 新曜社
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  • Amazon.co.jp ・本 (362ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784788510005

作品紹介・あらすじ

あなたの赤ちゃんを知るために。新しい赤ちゃん学が解き明かす赤ちゃんの世界・赤ちゃんの能力。

感想・レビュー・書評

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  • 赤ちゃんは知識の獲得がどのように行なわれているのか?
    認知心理学的な側面から紐解いていく.

    産まれてから, というよりも産まれる前から感覚器官や運動器官, 消化器官はすでに発達している. 初めは個々の器官が独立に働き, 脳は連携を取れないどころか混沌とした区別のつかない状況にある. さらに, 自己と外界との区別すらついていないという.
    これらが独立していく過程が, 自己の獲得につながるという.

    幼児教育のあり方についても言及されており, ただのインプットとアウトプットだけの知識の蓄積には懐疑的である. 何よりも状況に応じたアウトプットが重要である.

  • 『「心をもつ者」として扱われることによって、またそのことだけによって、心は発生し成長するのだ。』

    赤ちゃんはどれだけのことを認識しているのかについての、驚きの研究の数々。
    少し前の本なのでまた変わっているところもあると思うが、引用した言葉のように、胸に留めておきたいところがたくさんあった。
    著者の赤ちゃんへの眼差しの温かさよ…!
    幼児教育への言及も多く、赤ちゃんの学びは積み木のように言葉なら言葉だけを積み重ねていくのではなく、樹木のように様々な方向へ枝を伸ばし、ジャンルを超えた思わぬ作用で広がっていくのだというところは、母子手帳に書いてもいいんじゃないかと思うくらい(笑)。
    参考、関連図書の紹介も丁寧で、そちらも読んでみようと思う。

  • 「読売新聞」(2014年3月9日付朝刊)で、
    脳研究者の池谷裕二先生が紹介していました。
    (2014年3月9日)

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著者プロフィール

カリフォルニア工科大学教授

「2019年 『潜在認知の次元』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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