社会のしんがり

著者 :
制作 : 駒村 康平 
  • 新泉社
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本棚登録 : 64
感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (464ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784787720030

作品紹介・あらすじ

長期にわたる出生率の低下と長寿の伸長により、日本の多くの地域で高齢化・人口減少は深刻化しています。大きな地方都市の駅前でもシャッターを閉めた店が多くなり、地域社会の衰退は深刻です。最近は都市部でも高齢者が目立つようになり、空き家が増えています。
こうしたなか、要介護者、認知症、障がい者、貧困、ひきこもり、不登校、無業・失業者などの複合課題を抱えた家族が増加し、社会から取り残されています。そうした制度のはざまに陥ってしまった地域の困窮者は、「助けて」という声も上げられず、困窮のスパイラルにはまっているのです。
本書は、そんな地域の困窮者を支えるために格闘している人や組織を「しんがり」と呼び、彼らの活動をまとめました。「しんがり」たちは、制度疲労により劣化しつつある地域社会をどのように支えているのでしょうか。地域の困窮との闘いかたを、「しんがり」たちに教えてもらいます。
なお、本書は2014年度から2018年度の5年間にわたって行われた慶應義塾大学経済学部の全労済協会の寄附講座「生活保障の再構築――自ら選択する社会福祉」の中から、11人の講義を選び、編集しました。

感想・レビュー・書評

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  • 日本の社会制度、政治制度は今のままでよいのだろうか、いや、良いはずはない。そう思う人は多いと思います。
    しかし、それを実行し、国が全国のモデル化をしようとする地域も出てきました。
    日本はこれから超高齢化社会となります。その中で、国家としてどうあるべきか、懸命に考え、豊富なアイデアを元にしながら、地域で支え合う仕組みをつくる人々(しんがり)がいます。
    まさに、日本の行く末を担うしんがり。どんどん参考にして、柔軟なアイデアを出し合い、これからの社会を幸福なものにしていかなければならないと思いました。

  • よかった。読みやすく、わかりやすく、かつ10年以内の話なので、まぁ比較的現状と似てるはず。
    業界のトップランナー(?)の講演が11個、収められてる。どの方も知らなかった。しれて良かった。

  • 女性教育会館パッケージ貸出図書(テーマ:ダイバーシティ)
    2階 階段前に展示中(10-12月利用可能)

     通常の貸出枠とは別に
     一人 3冊・14日間まで貸出可 (学内者限定)
     通常開館時間中に、1階カウンターで貸出返却手続きしてください

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著者プロフィール

慶應義塾大学経済学部教授、同大学経済研究所ファイナンシャル・ジェロントロジー研究センター長。日本金融ジェロントロジー協会学術顧問。
1964年生まれ。慶應義塾大学大学院経済学研究科博士課程単位取得退学。博士(経済学)。国立社会保障・人口問題研究所、東洋大学教授などを経て2005年より慶應義塾大学経済学部教授。厚生労働省顧問、社会保障審議会委員、社会保障制度改革国民会議委員、金融庁金融審議会市場ワーキング・グループ委員、介護経営学会理事、全国社会福祉協議会理事などを歴任。

「2023年 『エッセンシャル金融ジェロントロジー 第2版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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