ハッピーエンドに殺されない

著者 :
  • 青弓社
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本棚登録 : 149
感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・本 (223ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784787292452

作品紹介・あらすじ

「cakes」の人気連載「女と結婚した女だけど質問ある?」、書籍化!

「ゲイやレズビアンが異性を好きになることもあるの?」「同性愛者の見分け方ってあるの?」「女性と交際していますが、男性の体が恋しくなります」――多様な性に関わる切実でストレートな質問や意見に真摯に向き合う連載エッセーから、人気上位とイチオシを30本厳選して大幅に加筆・修正。また、書き下ろしエッセーなど17,000字を増補。

結婚というおとぎ話のハッピーエンドを打ち破り、性にとらわれず「私を生きる」メッセージに満ちたエッセー集。

感想・レビュー・書評

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  • セクシャリティについてのモヤモヤが、少し軽くなる本でした。

  • 題名が好きです。

  • 「cakes」連載「女と結婚した女だけど質問ある?」の書籍化。

    パラパラと目次を見るだけで「職場の飲み会がいやすぎて吐きそうです」「働かざる者も、別に食ってよくね」など読みたくなるタイトルが並んでいる。
    文章の圧が強いけれど(そこが魅力)書かれている内容は共感できるものばかり。モヤモヤをバッサリ。

    華麗にスルーするスキル大事。社会人なりたてくらいの若いときに読みたかった本。

  • 【紙の本】金城学院大学図書館の検索はこちら↓
    https://opc.kinjo-u.ac.jp/

  • cakesから読んでたけど、著者の文体が大好き。
    あとがきを読んで著者も大変だったのかとその思いに胸が締め付けられた
    ミスコンのくだりも面白かった

  • cakesで連載されていた頃から読んでいた本の書籍化です。読者からの問いに答え、自らを語っている牧村朝子さんの本です。

    一番印象の残っているのが、六歳児に「お姉さんも早く結婚して赤ちゃん産めるといいね!」と言われた事件です。

    これを読んで、「おお!!最近の六歳児の中では結婚して赤ちゃん産める=幸せとなっているのか!!」と思いました。六歳児…私、そのころ、戦隊もののヒーローになる夢を抱いていました。子供を産む幸せなんてミリたりとも思っていませんでした。すんません。
    ここに関して語ると「現在の政治とは!!」という話まで長引きそうなので保留しますが、結婚もしないし、子供も産まない現人生、少なくとも不幸ではないことをこの六歳児が分かってくれることを祈ります。ここをちゃんと伝えようと六歳児と向き合った牧村さんに敬意を表します。

    うちの姪っ子五歳児なんですが、「XX君と結婚する。」って言い始めてるんです。結婚=幸せと考え始めているのか?と思うと「結婚しなくても幸せよー。」って言いたい気もするのですが、姉と義兄が結婚していて、その二人のもとに生まれてきて、存在する姪っ子に「結婚しなくても幸せだよ。」ということを上手に話すことができないおば馬鹿です。

    もう少し大きくなって、幸せへの道がたくさんあるということが分かってから牧村さんのように姪っ子にちゃんと話せるようになりたいです。

    あと、「男女のセックスをした=一人前の人間である」とみなす世の中なら、蹴りを食らわせたい。と思いつつも、「ヤラハタ(やらずに二十歳を迎える)はちょっとねー。」という文化に染まっていた過去の自分にもブーメランが突き刺さっていて、同様に蹴りを入れてやりたいものです。

  • 深い本。牧村さんの言葉はいつも胸に刺さる。後半少し泣いた。

  • 367.9

  • 優しい本です。無理にハッピーエンドを目指そうとしない。現在進行形で生きていれば、幸せなこともある、辛いこともある。無意味な価値観や他者からの評価に振り回される必要はないし、自分自身を無理にカテゴライズする必要もないんですよね。自分自身を自分自身で幸せにして、その上で大好きな人を大事にしながら生きようと、そんなふうに思わせてもらえる本でした。

  •  cakesに連載されていた記事を1冊にまとめた本。
     自分の幸せや価値観について彼女の思うところをまとめていて……なのだが、やはり1回1回の記事ごとに書いた時期が異なることによる統一感のなさが目立ってしまう。そして、後書きを読むと、素直に読み解けない気持ちになる。
     自分をコンテンツとして売り出さなければいけないというのはきついんだなぁ……大変だなぁって思ってしまう。本に書いてあることが強がりに見えてしまう。また読む時期が変われば違う見え方がするのかもしれない。

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著者プロフィール

タレント、文筆家。2010年度ミス日本ファイナリスト。13年、フランスでの同性婚法制化を機に結婚。芸能事務所・オフィス彩に所属してテレビで活躍。並行して、『百合のリアル』『同性愛は「病気」なの?』(ともに星海社)、『ゲイカップルに萌えたら迷惑ですか?』(イースト・プレス)などの著書を刊行。17年に事務所から独立し、「脱婚」。LGBT関連にとどまらず多面的に活躍中。

「2017年 『ハッピーエンドに殺されない』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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