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- Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
- / ISBN・EAN: 9784787273833
作品紹介・あらすじ
歴史的な音源をいま/誰もが聴けるメディアによみがえらせて世界に解き放つ復刻盤。その価値を語り、演奏の醍醐味を熱く紹介し、音楽家が生きていた時代の状況も解説する。「昔の名演奏が聴きたい!」と願うファンに応える待望の名盤復刻ガイド。
感想・レビュー・書評
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復刻CD通販ショップの店主なる著者が紹介するSP、モノラルなどの復刻版約60作品の解説。第2次世界大戦の落とした影がいかに大きかったかを著者が後書きに書くまでもなく、痛感する。しかし、そういう時代だったからこそ鬼気迫る名演が多く生まれたともいえるわけである。この本においてもフルトヴェングラーとカラヤンの確執、そして次にカラヤンとマゼールの間でも同様の鞘当て(チャイコ第4番の録音)があったことが語られる。この著者の演奏に対する批評は壮絶なまでに鋭く、実際に視聴してみたくなる。しかしながら当然、録音は望ましいとは言えない状態なのであり、そこまでして聴くか?というのがブルックナー、マーラーなどのファンだということは著者も書いている通り。それにしても「幻想交響曲」「悲愴」をはじめとしたチャイコフスキーの3大交響曲が何度も登場する!著者の好きな曲なのだろうか。スザウネ・ラウテンバッハー(Vn)、マリラ・ジョナス(P)、ラインホルト・バルヒェット(Ⅴn)などのソリストの紹介もまた感動的だった。
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