葬儀業界の戦後史 (名古屋学院大学総合研究所研究叢書 29)

著者 :
  • 青弓社
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  • Amazon.co.jp ・本 (260ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784787234339

作品紹介・あらすじ

エンディングノートや終活への着目は、生前に自身の葬儀などに関心を持つ人々の増加を示しているが、ライフスタイルの変化から「葬儀は不要/シンプルに」という志向も支持を集めている。葬儀は、いつの間にか人々の志向に応じて変えられると見なされるようになった。

いまでこそ葬祭業はサービス業だと思われているが、戦後の葬祭業界は「人の不幸でお金をとる」と長らく批判され、また遺体を扱う事業として蔑視されてきた。葬祭業者たちは、批判に対応して自身の仕事をどう意味づけ、葬儀をサービス業として成立させたのか。

行政との綱引き、消費者・顧客としての遺族との関係、宗教者や地域住民との連携・軋轢――葬儀を商品化した葬祭業者の葛藤の歩みを追い、フィールドワークから葬祭業者自身の職業観も聞き取って、葬祭業の戦後史と私たちの死生観の変容を描き出す。

目次
序 章 葬祭事業者にとっての終活ブームとケア
第1章 葬儀サービスを捉えるために
第2章 戦後の葬祭業界の変動要因
第3章 商品としての儀礼空間――景観と住空間から排除された死
第4章 葬祭業教育と遺族へのかかわり
終 章 葬祭事業という死のリアリティ

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    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/752409

  • 東2法経図・6F開架 673A/Ta77s//K

  • (名古屋学院大学総合研究所研究叢書)
    ☆ふむ

  • 673.93||Ta

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著者プロフィール

1971年、富山県生まれ。名古屋学院大学現代社会学部准教授。専攻は死の社会学、家族社会学。共著に『いのちとライフコースの社会学』(弘文堂)、『喪失と生存の社会学――大震災のライフ・ヒストリー』(有信堂高文社)、論文に「死に商業的にかかわる事業の「正当化」の困難さ――戦後日本の葬祭事業をめぐる二つの運動に用いられた語彙」(「年報社会学論集」第22号)など。

「2018年 『葬儀業界の戦後史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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