詩に就いて

著者 :
  • 思潮社
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (91ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784783734673

作品紹介・あらすじ

待っていればいい
詩はきっとやって来る
文字に隠れ
声にひそんで
彼方から
あなたのもとに

「詩も人間の活動である以上、詩以外のもろもろと無関係ではいられない。詩を生き生きさせるのは、言葉そのものであるとともに、無限の細部に恵まれたそのもろもろなのではないだろうか」(あとがき)。『二十億光年の孤独』から60余年、あらゆるかたちで詩を問いつづけてきた谷川俊太郎だからこそ書きえた達意の筆尖。新作36篇を収める、著者初めての書き下ろし新詩集! 装幀=毛利一枝

感想・レビュー・書評

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  • 2015年刊。
    詩人の谷川俊太郎さんが自ら「詩とは何か」「詩人とは何か」について自らの詩によって問いかけ、考え、答えているという、とても直球的な詩集だと思います。

    谷川さんは「詩を書き始めた、十代の終わりから、私は詩という言語活動を十全に信じていなかった。そのせいで詩を対象にして詩を書くことも少なくなかった」とおっしゃっています。

    「隙間」
    「あなたへ」
    「笑顔」
    「家と私」
    などがよいと思いました。

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  • 桃山学院大学附属図書館蔵書検索OPACへ↓
    https://indus.andrew.ac.jp/opac/volume/1133638

  • 珍しく心に引っかかる詩がなかった。読んでいるときの状態によって感じ方が変わってくるから詩集は面白い。

  • 硬質で真面目で厳しいものを感じた。
    まっすぐ表現され、文字にされた詩を読むと、何か谷川先生の決意なのか、そういう確固としたものを感じる。
    前回よんだ詩集にはちょっと小手先でいなされた感じがしたけど、久しぶりに氏の詩が心にズシンときたな。
    表現から青く光る緑の葉っぱ、そしてエロスが漂う。かなりご高齢な方だと思うけど、ぜんぜん表現が枯れてない。ぜんぜん老境じゃない。
    まだまだ。まだまだ。

  • 2015.8.30

  • "詩"そのものを考察し、"詩"そのものの在り方を問い直すような詩の数々。今尚、精力的に魅力溢れる作品を発表し続けるバイタリティ。これからも様々な作品を読んでみたい。

  • ことばにならないものをことばで。
    旨かった。

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著者プロフィール

1931年東京生まれ。詩人。1952年、21歳のときに詩集『二十億光年の孤独』を刊行。以来、子どもの本、作詞、シナリオ、翻訳など幅広く活躍。主な著書に、『谷川俊太郎詩集』『みみをすます』『ことばあそびうた』「あかちゃんから絵本」シリーズ、訳書に『スイミー』等がある。

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