萩原朔太郎詩集 (現代詩文庫 第 2期9)

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  • 思潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784783707943

感想・レビュー・書評

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  • 朔太郎の詩の良さがなんとなく分かってきた気がする。岡井隆のキレッキレの解説にもあるように、朔太郎はその極限まで高めた描写力によって自然を内面化し、結果的にその退廃的な生活に根付く内面性を生々しく表現することができた。

    今年は、すぐ現実に逃げずに色んなものを"そのもの"として味わい尽くして吸収したい。結果的にそれで自分をうまく表現できるように。

  • 同郷にこんな詩人がいるのをほんとうに誇りに思う。これから何度も何度も読み返すのだろうな。
    新前橋駅、遊園地(るなぱあく)、惣社だって。
    文学と故郷について考えていきたいとおもった。

  • ポーやボードレール好きだけど、暗鬱さ重いし...、あれってやっぱキリスト教的なものなのかな。ってな要望に応える、西欧風の肉が削ぎ落とされた研ぎ澄まされた純潔な感性。

  • 薄暗いどろどろとした空間を思わせる世界観ある詩。「外にはさみしい雨が降っている」もうひとつなんだっけ…ともかく胸を刺す印象的な言葉がちりばめられている。
    06/10/下旬

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著者プロフィール

萩原朔太郎
1886(明治19)年11月1日群馬県前橋市生まれ。父は開業医。旧制前橋中学時代より短歌で活躍。旧制第五、第六高等学校いずれも中退。上京し慶応大学予科に入学するが半年で退学。マンドリン、ギターを愛好し音楽家を志ざす。挫折し前橋に帰郷した1913年、北原白秋主宰の詩歌誌『朱欒』で詩壇デビュー。同誌の新進詩人・室生犀星と生涯にわたる親交を結ぶ。山村暮鳥を加え人魚詩社を結成、機関誌『卓上噴水』を発行。1916年、犀星と詩誌『感情』を創刊。1917年第1詩集『月に吠える』を刊行し、詩壇における地位を確立する。1925年上京し、東京に定住。詩作のみならずアフォリズム、詩論、古典詩歌論、エッセイ、文明評論、小説など多方面で活躍し、詩人批評家の先駆者となった。1942年5月11日没。

「2022年 『詩人はすべて宿命である』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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