預言者

  • 至光社
3.56
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  • Amazon.co.jp ・本 (127ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784783401971

作品紹介・あらすじ

レバノンの詩人・哲学者・画家である著者のカリール・ジブラン。20世紀のウィリアム・ブレイクとも称され、多くの詩人・思想家・政治家のみならず、サブカルチャーにも影響を及ぼした偉人が、人間の普遍的テーマ…愛、労働、喜びと悲しみ、友情など26の項目について深く語りかける詩集。ひとりひとりの心の奥底に大切にしまっておける、お気に入りの一節が必ず見つかることでしょう。
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感想・レビュー・書評

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  • 何度も読み返したい一冊。誰かを亡くした気持ちに寄り添ってくれる。

  • 今の自分にはあまり合わなかった。
    自分で考えることをしたいからかもしれない。

  • 平易なことばで語られているけれどものすごくじっくり読み進めたい・読み進めるのに向いている本だ……と思いました。ひとつひとつが根源的な問いであり答えなので、自分の奥底と照らし合わせながら進んでいく感じ。とてもやさしいけど厳しい。すべてな自分自身の中に答えがあるけどそれで早合点してしまうのも違うんだよということ。いくつも心にザク…と来る言葉がありましたが、これは読むたびにそのザク……ポイントが変わるんだろうな、あまりピンと来なかったところもスッと落ちる日が来るのだろうなと思いました。定期的に読みたい大切な一冊

  • 2021京都外大図書館プロジェクト Library Explore Mission(L.E.M.)学生選書
    京都外大図書館所蔵情報
    資料ID:649420、請求記号:929.76||Gib

  • 人に優しい人は、つらい思いをしてきた人。優しい音色を奏でる楽器は、木をくりぬかれて作られているのと同じ。

  • カリール・ジブランは1883年のオスマン帝国末期のレバノンに生を受けた詩人・画家・彫刻家です。
    一人の賢者が街を去るときに、見送る町の人々との対話という形式で、様々なテーマについて語ります。愛とは、食べる事とは、施しとは、罪とは…
    この本は、齢15歳の時点でアラビア語での草稿まで出来上がっていたそうですが、15歳とは思えない、人生を達観した熟年の賢人のような言葉がたくさん綴られています。
    どの教えも普遍的なテーマを扱ったものですが、その内容は一般的な自己啓発本とは違い、もっと根源的な預言がちりばめられています。
    ある頁では「与え合う」のではなく「与える」事の大切さが説かれており、
    ある頁では、多くの人間が渇望して止まない全てのものに執着しない、つまり「所有しない」事の大切さが説かれたりします。
    こういった本は、あまり感想をダラダラ書くとどうしても薄っぺらになってしまうのでこれ以上は控えますが・・・とにかく読めば分かる!笑

    今の自分の生き方に違和感を感じている人、労働と報酬に追われる日々に疑問を持っている人にとって、かなりオススメな一冊です。

  • 神谷美恵子さんの抄訳を読んで、とても深い内容だな〜と思い、全訳の本書を読んでみた。

    こちらもまた味わい深いし、真理があるな〜と思いつつ、全体を読むと、ちょっと宗教的な感じが強まって、やや苦手な感じでした。

    著者は、シリア出身の人で、キリスト教マロン派の信者とのこと。ここに書かれている思想は、原罪、三位一体などのカトリック的なものからは、かなり遠いものに感じられ、それがマロン派の教義とどういう関係にあるのかはよくわからない。

    マロン派もカトリックに近いもののようなので、ここで書かれているのは、おそらくかなりジブラン独自の思想なんではないかな?

    基本的には、神との一体感というか、自分のなかに神がいるというより、神のなかに自分がいて、すべては一つだという思想だと思う。

    これは、歴史的には、キリスト教の神秘主義的な思想の系譜にあって、異端として、しばしば弾圧されたものに近いのではないかと想像する。

    また、すべては神のなかの思想は、唯神論的で、たとえばスピノザの限りなく唯物論に近い唯神論を想起させる。

    キリスト教という立場にたったときに、この唯神論は、「すべてが神のなかにあるのなら、世界はなぜこんなに悲惨で、悪にまみれているのか?」という疑問にどう答えるのかという課題がでてくる。

    これに対するジブランの答えは、苦しみや悪は、人間のまわりの殻をやぶって、その内側の善を発見し、成長させるためのものということだ。

    この考えは、感動的なのだけど、行き過ぎるとちょっと辛くなってくる。ジブランは、これを法律とか司法に対しても適用していくのでちょっと?がたってくる。

    いや〜、宗教的な生活と世俗の生活は分離しないと困るでしょ、と思うのだが、神がすべてを包含しているため、その分離はできないわけですね。

    きっとかなり感動的な詩なんだろうと思いつつ、そんなことをいろいろ考えてしまって、味わえなかったです。

    個人的には、神谷美恵子さんの訳したところだけで、よかったな。

    本は、とても小さなポケット版で、つかってある紙や装丁もきれいです。でも、字が小さくて読みにくい感じもありました。

  • 何が書いてあるか理解できなかった。
    さっぱり、わからなくて困る。

  • 船井総研の船井さん絶賛の書。皆から慕われるアルムスターファという指導者のような人物が、旅立つ際に、民衆の質問に答えるもの。愛・結婚、子供、働くこと、罪と罰、理性と情熱についてなど、こちらも人生で大切なことを語ってくれている。キリスト教でもイスラム教でもなく、仏教のようにも思えるが、宗教の教えそのものではない。宗教色が濃すぎない分、むしろ納得しやすい気がする。この世は仮住まいの学校のようなものであり、人生は学びの連続であるとする。つまり、思い込みや知ったかぶりなどを廃し、本質を見極めなければならない。「友が思いを語るとき、違う、と思う心を恐れてはならない。そうだ、という気持ちを抑え込んでもいけない」「子供は矢であり、親は弓である。弓を大きくたわませることで、子は遠くまで行くことができる」

  • 私は少し難しかったです。ですが凄く良い本だということはわかったので、もっと経験や知識を得てから再度読み、本質を理解できるようにしたい。

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