しょぼい起業で生きていく

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  • Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784781617336

作品紹介・あらすじ

もう、嫌な仕事をするのはやめませんか。

会社辞めたい人、会社に入れなかった人、起業したけど失敗した人、アルバイトが続かない人……。


みんな、大丈夫です。



巻末対談:『ニートの歩き方』Pha氏、

『発達障害の僕が「食える人」に変わったすごい仕事術』借金玉氏



家入一真氏、推薦!!





「会社で働いて、お給料をもらって、それで生活をする」、いくら多様化社会だと言っても、いまの日本ではそういったいわゆる「サラリーマン」としての生き方が「普通」とされています。

ですが、日本人全員が会社で働くのに適しているとは限りません。

もう会社組織の中で生きていくのが嫌な人、そもそも会社に入れなかった人、会社を辞めてしまった人、

みんな大丈夫です。

しょぼい起業は、「事業計画」も「資金調達」も、「経験」もいりません。

嫌なことから逃げてもやっていける生存戦略を紹介します。

「会社員」でも、「ニート」でも「意識高い系起業家」でもない、新しい生き方です。

やっていきましょう。

感想・レビュー・書評

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  • ある意味ですごい起業方法を紹介している本。それも相当不思議な。
    スタートアップの概念が一変しました。
    こんなやり方があるのかと、えっという、なんともいえない気持ちになりました。
    実践し、コンサルタントまでされているのだから、ある意味ありかも。

    つらいことをやる必要はない、サラリーマンがいやになったら辞めてしまえばいいという強烈なメッセージ が冒頭に語られます。

    むしろ、サラリーマンやっているほうが楽なのではと思う自分には、別世界のように思えてきます。
    友人関係をほんとうに大切にできていれば切り開くことができる、もう一つの世界のような気がします

    ・日本にいるかぎり飢え死にはしない
    ・お金を使わなくても、楽しいことはたくさんある

    ・お金をかけずに起業をする
    ・事業計画も、資金調達もいらない

    ・店をもつと信用につながる。店を複数もつと、かなりの信用を得ることができる。

    ・日常生活で必要なものを作り、余ったぶんを売る

    ・店を開くには大金がかかるは大ウソ
    ・家じゃなくて「店」に住む
    ・とりあえず毎日店を開けておけば、お金になる
    ・お金を持ち逃げしない、好ましい人で、おもしろいことをやっている人に人は投資します
    ・とにかくやる。下手な鉄砲撃ちまくろう
    ・地元に根差した商売をするのなら、基本的に周りの店や地域住民を敵に回すべきではない
    ・ニコニコして頭を下げるのには、コストがかかりません

    ・しょぼい起業には人件費はかからない、従業員は雇わなくていい。固定費を含めて、あらゆる出費を限界まで抑えることが大前提
    ・気持ちがよい(=ノンストレスな)環境でないと、人は働かない時代になった
    ・いかにお金をかけずに起業し、利益を出していくか。⇒いかにしてすでにあるものを資本化し、労働力に変え、利益に変えていくか。
    ・広告宣伝でもっとも効果的なものは、「口コミ」
    ・広告らしい広告はネットでは嫌われる。しょぼい店を宣伝しても効果はほとんどない。
    ・自分で汗をかいて広告する。自分が下げた頭の分だけ広告になる。つまり、広告宣伝費は、自分の足や愛想でまかなう。

    ・SNSで店の宣伝をするのではなく、SNSでまず有名になってから、店と連携する。そのためには、バズるツィートを書かなければならない
    ・これからは、Twiterよりも、YouTubeがいいのでは。
    ・情報公開は大本営発表でいけ、悪い事実は過小評価につながり、士気がおちること、マイナス情報は公開の場にださないほうがいいのでは

    ・仕事をしている感に、なんとなく過ごそうと感じた人が集まってくる。これからやるではだめ、やっているのだけど、さらにやるためにお金が必要との説明をする。

    目次は、次の通りです。

    はじめに

    第1章 もう、嫌な仕事をするのはやめよう
    第2章 「しょぼい起業」をはじめてみよう
    第3章 「しょぼい店舗」を開いてみよう
    第4章 「協力者」を集めよう
    第5章 しょぼい店舗を流行らせよう
    第6章 「しょぼい起業」実例集

    Pha×えらいてんちょう対談 「お金」に執着しない生き方
    借金玉×えらいてんちょう対談 草むしりから始める「しょぼい起業」

    おわりに

  • 勤めに向かない人、生きづらさを感じている人へ、いやそれだけじゃなく、起業をしたい人すべてにおくる感じの書。
    細かいノウハウもあって参考になる。
    へえ、わかっているなあと感心することしきり。
    この著者が執筆当時27歳ってことも驚き。

    いやあ面白い読書だった。
    何度も繰り返して読みたい本。
    やっていきましょう。

  • 起業を特別視するのではなく、今、あるもののながら少しずつ始めていくという発想はリスクが少なく良い。お金を稼ぐだけでなく自給自足でも良い。

  • 要するに、持って生まれたコミュニケーション能力と、後天的に身に付けた対人関係をうまく捌くスキルが必要、ということなのでしょうな。

  • 考え方としては好き。こうやって生きていく道もあれば素敵だろうなーと思う。
    「生活の資本化」や投資を受けるコツなんかもすごく勉強になった。
    ただ再現性が怪しいというのが難点。

    「しょぼい起業」の実例集として2例だけ挙げられているが、そのうち1例は著者の事業を引き継いだだけであってそもそも起業ではない。
    そしてもう1例はある若者が、著者が用意した100万円を元手に起業したというもの。しかもSNSでの拡散、出張営業のサポートなど、著者による全面的なバックアップのもとでの話。
    もはやノウハウは関係なく単純に著者のお眼鏡に叶っただけのパワープレーである。

    ノウハウやメソッドというのは誰がやっても同じように効果があるから価値がある。しかしこれでは著者がいないと話が始まらず、ノウハウ自体の実績にはなっていない。

    とはいえ「しょぼい起業」の考え方自体は面白いので、著者がやっているという「しょぼい起業コンサル」の今後の業績をみて是非を判断するといいと思う。

  • 多額の開業資金もいらないけど、多額の収入を得られるわけでもない、でも自分が食べていく分には稼げるしょぼい起業についての本。
    確かに、満員電車に朝早く起きて乗って、残業して、時には転勤や出向などでストレスかかることを考えるとこんな生き方も確かにありかもしれないと思った。
    やりがい搾取については、本人がやりたくないことをやらせるならダメだけど、本人がやりたいと思ってやるならいいという意見のよう。言いたいことは分からなくないのだけど、それに頼りすぎるというのもどうなんだろうとは思った。東京オリンピックのボランティア募集もちょっとした炎上になってたけど(ただ、それでも、かなり多くの募集はきたみたいだから、それはそれで問題ないといえば問題ないのかなとも思った)。
    経済的余裕はないけど、いろいろな意味合い(気持ちとか?)の余裕があると子どもを育てられるということが書いてあったけど、そこに落合洋一の名前を例としてだすのはどうかと思った。
    本書の6章では、しょぼい起業の実例が書いてあったのだけど、その中にあった「しょぼい喫茶店」の話がかなり面白かった。ちょっとした映画にしてもいいぐらいの話。というより、もしこれがフィクションだったら、「そんな、お金も結婚相手もとんとん拍子で見つかる都合のいい話あるわけないだろ!」と思いそうなほどだった。
    調べたら、「しょぼい喫茶店の本 」という名前の本を出しているようなので、今度読んでみたい。

  • イケハヤ+はあちゅう+正田圭による”脱社畜サロン”の在り方に問題提起したことを切っ掛けに、様々なインフルエンサーを巻き込んだ炎上騒動で一躍時の人となったえらてんことえらいてんちょう氏の起業論。ネット上の過激なキャラとは裏腹に、本書で書かれているのは至って大真面目な内容。著書が推奨する「しょぼい起業」という考え方は、一言で言うならば「信用経済」の範疇に括られるものだと思う。一方で、事業計画も潤沢な準備資金もいらない!と言い切るその具体的な方法は目から鱗なものであった。起業のハードルをグッと下げてくれる良書。

  • サラリーマンでやっていくのが辛い人に
    「起業」というひとつの選択肢をおしえてくれる本

    「起業」というと、お金がないとできないイメージだった。
    お金がなくても、素晴らしいアイデアがなくても「起業」はできるよ、っていう話。

    自給自足で、あまった分を売る、持っているものを利用する、というシンプルな発想。

    何を持って、成功とするか、幸せと感じるか、価値観の問題。

    お金よりも、人、人と人とのつながりを大事にするべき。

    結局は、人の流れがお金を運んでくる。

    この本を読んだだけで「起業」はもちろん無理だけど、きっかけや選択肢の一つにはなる。

    なんだかんだ著者は慶應義塾大学経済学部卒なので、知識もあるし頭もいいんだろうな〜と。

    経営や起業というものを考えるきっかけをくれた本だな。

  • 起業するとしたら、と妄想することがある。どんな会社を起こせば生きていけるんだろう、成功して稼ぐことができるんだろうと考える。でも何も思いつかず、志も何もないし起業なんかしてもダメだろうと思考を閉じてしまっていた。
    そんな考えを持った自分を広げてくれる本。こういう考えでやっていいんだ、と将来の選択肢を増やしてくれる。
    それぐらいで起業していいんだ、と考えるとアイディアも出てくる。それと一緒に、自分がやりたいこと、できそうなことも見えてくる。すごく勇気のでる本だった。

  • 老後の選択肢の一つとして「起業」に関する本も読んでみようと思ったところ、本書が話題となっていることを知った。

    それでさっそく図書館に予約してみたが、なかなか順番が回ってこない。想像以上に読者がいるのは事実である。

    著者えらいてんちょうさん(以下、えらてんさん)は、こうして印税においても、しょぼくない収益をあげているものと思われる。

    そもそもネットの話題もよくしらないので、えらてんさんが著名な方だとも知らないのだが、非常に若い起業家だと分かった。

    リアルに店舗経営で実績あげており、こうしてノウハウを共有することにより、次々と「しょぼい起業」の成功者人口を拡大中のようだ。

    成功者といっても、「しょぼい起業」の成功とは、大儲けすることではなく、「自分のやりたい仕事で生活を維持している」ということを成功としている。

    主張は、「やりたくない仕事はやめよう。いくらでも好きな仕事で生きていける」というもの。しかも自身の体験とそこで培ったノウハウから、こうすれば「しょぼい事業」でも成功できるのだということを述べている。

    本書のエッセンスは、各章の最後に「この章のショボくないまとめ」としてまとめられているが、それを開示しては著者に申し訳ないので、個人的なメモとして保管しておきたい。

    最後に、同じく起業仲間のPha氏とえらてん氏との対談、同じく借金玉氏とえらてん氏との対談が付録的についている。どちらかというと借金玉氏との対談は現実的であり、面白かった。

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著者プロフィール

1990年生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業。バーや塾の起業の経験から経営コンサルタント、YouTuber、著作家、投資家として活動中。2015年10月にリサイクルショップを開店し、その後、知人が廃業させる予定だった学習塾を受け継ぎ軌道に乗せる。17年には地元・池袋でイベントバー「エデン」を開店させ、事業を拡大。日本全国で一時最大10店、海外に1店(バンコク)のフランチャイズ支店を展開。18年、初の著書『しょぼい起業で生きていく』(イースト・プレス)がベストセラーに。その他著書多数。

「2020年 『しょぼい起業で生きていく 持続発展編』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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