おばけにょうぼう (こどもプレス)

著者 :
  • イースト・プレス
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本棚登録 : 175
感想 : 27
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  • Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784781609867

作品紹介・あらすじ

絵巻物「化物婚礼絵巻」の世界がユーモラスでちょっと怖い絵本になりました。おばけだって結婚したい。

感想・レビュー・書評

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  • この前、いつもの図書館に行ったら、絵本の特設コーナーが、お化け特集となっていて(お子さん好きそうですもんね)、その中の一番目立つ所にあったのがこれなのだが、また何ともチョイスが渋くて・・・江戸時代の『化物婚礼絵巻』を元にした、妖怪同士の結婚の話をお勧めする、この図書館に乾杯(正確には、公民館の中の図書室なのだが)。ますます好きになったよ。

    いや、私が書きたかったのは、それじゃなかった。
    それよりも、表紙の可愛いむすめ(?)が抱いている、どこかで見たような、生意気そうな(失礼)面構えの猫!! 

    もしや、お前は・・ああ、やはり町田尚子さんの絵でしたか。ひと目見た瞬間、すぐに分かりましたよ。猫だけで絵師が誰なのか分かる、この存在感、さすがです・・

    まあ、とりあえず、お子さんが読むとしたら、一応驚かせポイント的な箇所はあるのだが、町田さんの絵の場合、何故か怖さよりも笑いの占める割合が高いんですよね。

    また、それがむすめ自身、鏡で自分の顔を見て「おばけー」と言う、ベタなフリを踏まえての、「なこうどさま!」と、大声で呼んで治してもらう、一連の流れが落語のようで、余計にツボにはまって。

    ですから、怖いというよりは、何か妖怪らしくない(?) ほのぼのとした雰囲気が全体に漂っている感じが印象的ですが、反対に、緑を基調とした自然の背景は雰囲気満点といったところです。

    しかし、やはり妖怪のお話だけあって、本書では、ほのぼのとした中にも、表の顔と裏の顔がそれぞれある、『化けの皮』をひとつのテーマにしているようにも感じられて、よくよく絵を見てみると、奇妙に思える箇所もいくつか見られて興味深いし、これを人間に擬えているように捉えた瞬間、真の恐怖はここにあったと痛感いたしました。
    妖怪のふり見て我がふり直せってことか。

  • 表紙の絵からビラビラの少女漫画のような絵だったらどうしよう。と迷いながらも開く。
    でも最初のなこうどさんたちからして色も姿もキュンとくる。
    主人公の瞳さえなければかなり好きな絵。
    M6は読んでと持ってきたものの「おばけ?」と最初から腕を握ってきいている。
    「まっすぐな人がいいです」という娘さんに仲人さんが四角四面の青年を紹介して二人はめでたくご成婚。
    途中、話が唐突に変わる場面にギョッとするけれど、それ以外はおだやかで登場するおばけ達も楽しげ。
    色彩もやわらかくてかわいい。
    娘のかかさまが可愛い。触りたい!
    チビちゃんたちは純粋に「おばけ」を楽しんでいたようですが、よんでいるうちにニヤニヤしてしまう。

    彼女の被っているもの。子供が生まれることで浮き出る本性。
    四角四面の旦那さんにもちょっぴり変化があって、娘さんはなんと・・・。
    ふふふ。みんなやってるよね「化かしあい」。

  • おばけのよめいり

    おばけのなこうどさんが、お嫁さんとお婿さんを取り持つ

    〇大人が読んでコワイ絵本かな?
    化けの皮の1枚や2枚、なかよく暮らせたら良いのだ
    ジェンダー的には引っかかるところも

  • 町田さん、妖怪の絵がとっても上手、ばけのかわが剥がれたページ、迫力・・

  • ば、化けの皮・・・
    町田尚子先生の絵が独特・・・
    怖いのとかわいいのと気味が悪いのとのバランスが絶妙・・・、と思ったらペギー・スーシリーズでも挿絵描いてた人か、なるほど納得。

  • まあ怪談と言うほどではなく、講談のようなものかな。ユーモラスなようにも見えましたよ。

  • 別冊太陽『こわい絵本』選書  
    妖怪同士の結婚式。祝言をあげ、まもなくみごとな一つ目小僧の赤ちゃんが生まれる。みんなで夜っぴいてお祝いするが、明るいのが苦手なおばけたちはあっというまに逃げ出し消え去った。
    『化け物婚礼絵巻(ばけものこんれいえまき)』(江戸時代、国際日本文化研究センターのホームページで閲覧可能)をもとに製作された絵本。

  • 2013.08.06読了

  • おばけのまつりをしてたのしそう。

  • 表紙のオッドアイの白猫に惹かれて手に取った絵本。絵は『いるの いないの』の町田尚子さん。とにかく猫が可愛い。尻尾が2本あるけど(笑)。

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著者プロフィール

《ありえる》
父は桃太郎。母はかぐや姫。妻は白雪姫。
エッセイ『絵本のことば 詩のことば』
詩集『ことばの遊園地』『たちつてと』
《ありえない》
1941年、福岡県大牟田市生まれ。
絵本『ともだちや』。

「2024年 『ありえない』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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