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- Amazon.co.jp ・本 (688ページ)
- / ISBN・EAN: 9784779126048
作品紹介・あらすじ
ペソア最大の傑作といわれる『不安の書』の完訳、
装いも新たに、待望の復刻!
旧版の新思索社版より断章を増補。
感想・レビュー・書評
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皮肉で孤独を享受するあたりに共感しまくる。しかし書くことに対する姿勢には圧倒される。眠い時でも書く。眠い状態を。まねできない。
しかしながらまた完成版がないのがこの書である。
書いたら死んでも残るかも、を最大限活かした書。いやしかし…夢に生きたしと思えども、周りの人間を煩わしいと思えども、患って生きるしかない人間=読者にするの強すぎるな。お前は俺か -
実にメロウでメランコリックな本だ。ここに記されている事柄を事務的に綴れば、ある堅実な生活を過ごす(?)勤め人の内省と観察、あるいは省察を綴ったものとなるだろう。1人の人間の内側にここまで豊かな思念が詰まっていることに唸らされ、そして彼が見る外側の世界が一見すると退屈な日常であるようで、しかし同時に豊満なディテールを備えた(悪く言えばペソアの陰鬱な世界観をそのまま投影した)ものであることも痛ましく感じさせられる。いつも思うのだけれど、この「つぶやき」は今のブロガーの共感を誘うのではないか。読むことを薦めたい
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