アイミタガイ

著者 :
  • 幻冬舎ルネッサンス
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本棚登録 : 29
感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784779009426

作品紹介・あらすじ

毎朝同じ電車の同じ車両に乗る会社員の澄人、合格確実だった中学に落ちてしまった敦俊、トラブルメーカーのホームヘルパー範子、カメラマンの娘を事故で亡くした元学芸員の優作、そして9歳の時の両親の離婚が傷になり結婚に踏み切れない梓。彼らはみんな、人生の迷子になっています。傍目には平穏に過ごしているように見えても、それぞれの理由があって扉を開くことができず、一歩踏み出すにも踏み出せず、じっと立ち止まっているのです。でも、見知らぬ人の思いが巡り巡って、硬く閉ざされた扉を小さく叩き、彼らは進むべき道をたどりはじめます。気づかないほどのふれあいが誰かの心をそっとゆらし、それぞれの人生を大きく動かしていくのです。「定刻の王」「ハートブレイク・ライダー」「幸福の果実」「夏の終わり」の4つの物語が最後の「蔓草」で一つになる。心に沁み入る連作長編小説。

感想・レビュー・書評

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  • “相見互い” の連作短編集。
    何気ない事がどこか繋がって、お互い様!になっている。
    話しのどこそかで登場人物が繋がっていて、あ~!と思わせられ面白い。
    テーマの違う5編だがベースに相身互いが流れ心地良かった。
    何かを返えしてもらおうなどと思わない事を幸せと思う、そんな5編の話しに胸が熱くなった。

  • 少しだけつながっている連作短編集。2つだけ良い話しだった。
    2015.1.22

  • 毎朝同じ電車の同じ車両に乗る会社員の澄人、合格確実だった中学に落ちてしまった敦俊、トラブルメーカーのホームヘルパー範子、カメラマンの娘を事故で亡くした元学芸員の優作、そして9歳の時の両親の離婚が傷になり結婚に踏み切れない梓。見知らぬ人の思いが巡り巡って、硬く閉ざされた心の扉を小さく叩いたとき、彼らにもたらされたものは…。

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著者プロフィール

1956年生まれ。三重県在住。南山大学文学部仏語学仏文学科卒業。著書に『ヴァネッサの伝言』『ヴァネッサの伝言 故郷』『空に、祝ぎ歌』(いずれも幻冬舎ルネッサンス)がある。2012年斎藤緑雨文化賞長編小説賞受賞。

「2013年 『アイミタガイ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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