カレー沢薫のワクワク人生相談

著者 :
  • 太田出版
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本棚登録 : 154
感想 : 16
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784778317348

感想・レビュー・書評

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  • 「低い人間が低い視点からアドバイスする」がコンセプトの、カレー沢無職先生による唯一無二のお悩み相談室。
    SNSとの付き合い方、独身イジリ、セフレ断ち、無職ハラスメント、イライラ解消法、DBブックの隠し方、お酒がやめられない、終活、公式との解釈違いなどなど…バラエティ豊かに寄せ集められたお悩みに答えてくれています。
    しかしここまで突き抜けて達観したメンタルと見解はもはや哲学、その佇まいには仙人のような神々しさすら感ぜられる。さすが自虐の神。曰く金をもらってるのでビビって真面目に答えているそうだが、大丈夫、ふんだんにふざけ倒していて最高です。
    私も低い人間なので全ての回答がめっちゃ役立つし、そしてなんやかんや言っても大体の悩みには「家から一歩も出ない」という方策が最も有効なのだぞというのもよく分かった。
    独身で寂しいオタクは無理に結婚なんてせずとも帰宅したらまず玄関で一発ドラを鳴らせばよろしい。
    「孤独」の対義語は「推し」。
    最近「推し、燃ゆ」が芥川賞を受賞して、推しという存在に対する崇拝信仰が世間一般にもようやく浸透してきてる感じするけれど、無職沢薫先生がずっとこうして熱弁されてきた推しへの想いもこれは文学だよなぁと私は常々感じていたよ。そして私も酒という推しを推せばいいのだな。

  • マニアック(アニメやソシャゲ、○○など)なワードや濃い喩えを巧みに使いつつも、お悩みに真面目に回答していく様が面白くも的を射ていて納得させられる。
    少なくともこのお悩み相談は原稿に報酬が発生するので
    カレー沢薫さん曰く「小金を握らされビビって真面目に考える」だそう。
    「息抜きに」と「なるほど」がほどよく混ざりあった読後感でした。




  • 大爆笑しながら読んだ。この軽快さは何だ。意外と言っていることはマトモなところがまた良い。

  • 回答に三段落ちというか定石があって、一つの回答の中で笑ったりうなずいたり呆れたりできます。短い文章を書くときの(自分的)お手本になるなーと思い、もう一度読みたい。

  • いくつか人生相談本読んでみたけど、自分が生粋の屑だからかカレー沢薫先生の回答が1番しっくりくる...

  • めちゃ面白い!
    声出して笑った
    高尚な悩み相談よりよっぽど有益

  • ・『ひとりでしにたい』からの流れで読む。
    ・低い視点からのアドバイスが詰まってて、読んでると「そういう意識の低い解決策もありだな〜」と気が楽になるな。
    ・猫と推しと自室は大切という力強いメッセージ性。

  • 人様の悩みがなんでこんなにも面白いのか。
    悩みが面白いというよりも、そのアドバイスが面白いことに途中で気づく。笑
    高度なオタク用語が連発されるのだけど、アドバイス自体は非常に道徳的で腑に落ちる回答ばかり。

    自分はオタクよりな人間だと思っていたが、あまりにオタク用語がわからなくて、軽く流してしまった箇所もちらほら。
    (オタクの領域が違うのか、はたまた、世間的にはオタクレベルが低いのか、どうでもいいことで反省してしまった)

    最後の相談。あんこが嫌いだけど、嫌いだというと人間関係で嫌な目に合うのだけど、どうしたらいいですか?みたいな質問の回答が素晴らしい!

    嫌いなものをあえて嫌いと言わなくてもいいのでは?
    ごもっともな意見。
    脳科学的にもマイナス言葉は自己肯定感を下げたりと、いいことはないようですので、自分からマイナス方向に飛び込まなくてももいい気がします。

    それにしても人間の悩みって、数種類に分類されるのかもしれないですね。みんな同じことで悩んでいるんだと思うと、少し安心しました。

  • オタクネタは半分以上分からなかったけど、共感だけが全てじゃないし、何ならオタクに憧れてる。やはり文章が面白い!

  • 基本おもしろく読めるのだけど、時々ハッとするようなことを言われる。
    ベストアンサーはとにかく「部屋から出ないのが一番」。


    ・男性と仕事がうまくいきませんが、それは私がブスのせいでしょうか?
    ・恋愛に「隙」は必須アイテムなのでしょうか?
    ・正社員だけが正義な家族を論破する方法はあるのでしょうか
    ・他人と比較して自己嫌悪に陥ってしまう癖をどうしたらいいでしょうか? 
    ・「部屋と推しグッズと私」状態が寂しすぎてどうしたらいいでしょうか?
    ・おペット様との悔いのない別れ方をお教えください
    ・子供を産まなくて本当に良いのか不安です

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著者プロフィール

時は2009年。モーニング(講談社)主催の漫画新人賞「MANGAOPEN」に本名・無題で応募し落選した作品が、カレー沢薫『クレムリン』(ともに本人命名 講談社)に変容を遂げ、月刊モーニング・ツー(講談社)でほぼ即連載となり、漫画家デビューを果たす。ほどなくコラム『負ける技術』(講談社)も連載となり、コラムニストとしてもデビューを果たす。以来、雑誌やウェブに連載超多数、本数未詳の大車輪で体力を使い果たす。最長不倒連載作品は開始以来すでに10年を超えた東京都写真美術館広報誌別冊「ニァイズ」。なお、本作『ひとりでしにたい』はコミックDAYS(講談社)にて、隔週日曜正午の更新時刻に「いいね!」数が爆増しTwitterのタイムラインが歓喜で満ちる好評連載中。第24回(2020年度)文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞受賞。なので図書館とか一家に一冊とかそんな感じで置いていいお墨付きもありますよ。安心してお読みください!

「2023年 『ひとりでしにたい(6)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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