「新しい郊外」の家 (RELAX REAL ESTATE LIBRARY)
- 太田出版 (2009年1月14日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784778311544
作品紹介・あらすじ
房総の海辺に土地を買ってしまった。「東京R不動産」ディレクターにして建築家馬場正尊が自分の体験をもとに提案する、素直な家づくりと「新しい郊外」生活。
感想・レビュー・書評
-
メディアと建築、違う畑で経験を積んでる強みが非常に良く表現されている。ユーミンの中央フリーウェイのくだりなど、読み物としても面白いし、ゲリラ的な都市計画論もマスタープランよりも実行的であり、確かに変化し続けることだけが正。
一級の試験勉強してた純粋な頃を思い出して、なんかもう一度図面を書きたくなりました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
東京R不動産の筆者が自分の家を千葉に作る話。
金融機関とのやり取りやコンセプトなど具体的に書いている。
土地を買って自分の家は3分の1、あとの3分の2を他人へかすというのはありだと思った。 -
読み易さ抜群。
ただ二度は読み返しはしないと思う。
4章と5章は個人的に興味深いところで面白い。
現実への理想の落とし込み方が著者ならではと、現実の状況に対する読解は現代の都市に対して批評性を持っている。 -
■読み物として面白かった。
■「新しさ」はあまり感じなかった。 -
房総の海辺に土地を買った東京R不動産ディレクターにして建築家の馬場正尊が自分の体験をもとに提案する素直な家づくりと新し生活の記録。
「RePUBLIC公共空間のリノベーション」を読んで、馬場さんのことをもっと知りたくなって読んでみました。
特に…第3章 馬場家の歴史が生んだ房総の建築プラン…が最高に面白かったです。
馬場さんは、この本の中で建築プランのみならず、働き方、都市計画のあり方などについても語られています。
その語りは、馬場さんが直面した問題に馬場さん自身が素直に向き合い、考え、実践してきた結晶のようなもので、ストーリー性があって、とても説得力があります。
新しい仕事を創り続ける人の生活史、思考・実践様式として読んでも面白いと思います。
この本から学ぶ、住宅プランの作り方…
家族の間にすら適切な距離感があり、それを見誤ると家族のバランスを壊してしまう。住宅には、人を幸せにする、あるいは不幸にもする力がある…だから、自分の家の間取りについて、自分たちの性格やキャラクターや人間関係を、反映するように、組み立てる必要がある‼…
ふむ…しっかり自分と、家族と向き合い考えていきたい。
この本は、本当に面白いし、気づきが多かった‼馬場さんの他の本も読んでみたい(^_^)v -
住宅のプランで家庭崩壊する?!
昔、子どもが問題起こした家の間取りは変わっているとか…
テレビで放送してうたような…?
それを思い出しました。
それがこの本の主題じゃないです。
馬場さんの半生を書いた本のような…面白かったです。 -
東京R不動産のディレクターの著書。
昨今、家を買うなら都心で買って資産形成といった論調が強いが
その中で都会の家と、郊外の家の2つを所有するというスタイルを書いている。住まいというのは雨風を防ぐだけでなくて、生活のコンセプトを実現する場所なんだなと感じた。そして、房総に家もありと思ってしまった。 -
筆者の「都心と郊外のバランスがとれた本当に豊で穏やかな生活をみつけようとした」ということで土地の安い郊外に場所に家を立てるというストーリー。
一度家族でワンルーム生活をしたときのプライベートがないことによるイライラ感の反省を活かしてプライベート空間を生かしつつ、コミュニケーションのとれる間取りとしたあたりはさすが。
ちょっと気になる点として
1オーストラリアでこれから家を建てる場所で必ず一晩キャンプを張る
昼間見えてこない特性や空の様子夜の風がみえてくるとか
2戦後の日本の持ち家制度は進駐軍が日本が再び国家として集約化をしにくいように導入した。資本を分散して所有させるのが持ち家政策だった
など住宅にまつわる話も面白い。
ついつい郊外にセカンドハウスが欲しくなってしまう一冊 -
アーバニズムみたいな話の本かと思いきや、馬場さんが自宅を海の近くに建てるまでの顛末記。僕も30歳くらいの頃、波乗り(ロングボード)にはまった時期があり、当時は海の近くに住みたいと本気で考えていたので、一気に引き込まれて最後まで読んでしまった。既存の建築設計事務所やデベロッパーのやり方ではなく、新しい住まいのあり方を開発していく姿勢に共感。こういう提案の仕方は広告代理店や雑誌の編集をしていた異色の経歴のなせる技だろうか。面白かった。