現代文と格闘する (河合塾シリーズ)

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  • Amazon.co.jp ・本 (342ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784777217854

感想・レビュー・書評

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  • 捨てる前に子供の受験本「 現代文と格闘する 」を読んでみた


    中村雄二郎 の心身論、今福龍太 のアイデンティティ論 など テキストとして使った評論が面白かった。ハイブリッドの論考は印象に残ったので、本も読んでみる


    何となく 身についてそうな 評論や小説の読み方も 文章で教えてもらうと なるほど と思う(普通のことしか言ってないけど)

    評論の読み方は「強調文、繰り返される語句を読みつないで 全体像を把握する」

    小説の読み方は「時代や場所の背景を知り、人物の心情や場面の変化を読みつなぐ」

    ハイブリッドとは
    *異質なものが混じり合った雑種
    *異文化との相互関係において形成されるハイブリッド文化
    *自己と向かい合うだけでは自己は見えてこない
    *異文化という鏡に映った自己をあらためて見つめ直し、新しい自己と出会う


    有機的全体性
    *人間や自然を一つの生命のもとに関連づけられた〜一つの全体
    *デカルトの心身二元論の立場でなく、一体性(精神=身体)を想定する

    イメージ的全体性
    *近代科学が人間を細かく分割するほど、人間全体のイメージ(具体像)が見えにくい
    *人間自体が抽象的で、部分的にしか捉えられない

    アイデンティティ
    *自己同一性、自己の存在証明
    *過去のルーツと関係し、未来の自分を肯定する

    今福龍太「今や、一つに限定されたアイデンティティを持つことが困難であるなら〜アイデンティティを断ち切って〜意識的な旅人となり、常に移動し続けながら、旅人たちと遭遇するなかで、自らを開き、そのつど見出される 私の複数性を肯定すべき」

    離見の見
    *鏡としての他者を通じて自己を知ることができ、他者との関わりにおいて、自我が形成される
    *演技は 観客の目を我がものとした離見の見によって演じる〜演者と観客が一つの全体性として働いたときに演技が成立する

  • 浪人期に使用していた参考書。
    とても分厚くて、理系脳の私にとっては内容が難しく、途中で断念した記憶がある…

  • 現代文の点数が安定しない人にとって、文章の適切な読み方をもう一度一から確立していくのに適している本。しかしこう言う本は、私のようにどちらかというと小説が苦手な人にとっては、あまり得られるものはないかもしれない。

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